多頭飼いの犬同士のケンカ問題:14歳シニア犬と12歳犬のトラブル解決への道

犬に詳しいかた、出来たら専門家の方お願いします。飼い犬同士のケンカについて。とても困っています。去勢をすれば攻撃性は無くなるのでしょうか・・・。対処方法を教えて下さい。我が家には3匹♂犬がいます。●14歳♂ 雑種 性格温和で今までケンカをしたことが有りません。他犬にあまり興味が有りません。コーギーのような感じで半長毛、14.5kg。●12歳♂ 雑種 祖父宅にて10歳まで外で番犬として繋がれてた犬を我が家へ迎えました。柴犬より体高が有りほっそりさせた感じで短毛、11kg。●6歳♂ パグ ケンカに加わることはほとんど有りません。マイペース。8kg。14歳と6歳は6歳が1歳の時養子に着てからずっと一緒に育ち、今まで一切ケンカはしたことが有りませんでした。家は一軒屋ですが、犬たちがいるスペースは私の仕事部屋(6帖)で、14歳は色々部屋を移動しますが、結局は仕事部屋に戻ってきます。他の犬たちも同様に基本的に仕事部屋にいます。12歳を我が家へ迎えた最初の頃はケンカは無かったのですが、段々と14歳に対して意地悪?をしていると感じることが増えました。・14歳がご飯を食べようとすると、12歳がそれをジャマしてうなる、14歳が別のお皿に移動すると12歳がまたジャマに入ってうなる。・14歳がお水を飲もうとするとご飯と同様にジャマをする。といった状態が続き、ついに14歳が12歳の喉もとに噛み付きました。大きな音を出しても離さず、ペットボトルで叩いても離さず、布団で覆いかぶさっても離さず、何とか二匹を離したときには14歳はぼろぼろで、1週間ほど元気が無く足も噛まれて引きずっていました。病院に連れて行ったところ、穴は特に開いておらず、噛まれた部分の皮膚の炎症と、痛みで元気が無いのだろうということでした。そんなことがあって、なるべく別室にいさせたのですが、どうしても仕事部屋に集まってしまい、注意深く見ているのですが、少し目を離した隙に、ケンカというか一方的に14歳が12歳に噛み付いてしまいます。主に 耳の後ろ・喉もと・足 に噛み付きます。6歳パグに対しての攻撃は一切無く、好意的で後を付いて周ってます。14歳にだけどうして攻撃をするのか・・、どう対処をしたら良いのかとても困っています。3匹に対しては平等に接していると思います。12歳は甘えん坊なので、暇さえあればなでています。6歳はマイペースで甘えたいときだけこちらへ来るのでその時は一緒に遊んだり。14歳はお爺さんということもあってほぼ寝ていて、なでられたりがあまり好きなタイプではないので基本放任といった感じです。14歳の幸せな老後の為にも何とか対処をしたいです。

多頭飼いの犬のケンカの原因を探る

まず、ご心配な状況を詳しく拝見しました。14歳、12歳、6歳の3匹の犬の生活環境と、特に14歳と12歳の間で発生しているケンカについて、詳しく見ていきましょう。14歳犬と12歳犬のケンカの原因は、年齢や性格、そして過去の経験など、複数の要因が複雑に絡み合っている可能性が高いです。

年齢と体力差

14歳という高齢犬は、若い犬に比べて体力や気力が衰えています。食事や水分摂取といった基本的な行動においても、若い犬に邪魔されると、ストレスを感じやすくなります。12歳犬は、比較的若い犬であり、活発な行動をとる可能性があります。この年齢と体力の差が、ケンカの原因の一つになっていると考えられます。

資源防衛行動

12歳犬が、食事や水を奪おうとする行動は、資源防衛行動の可能性が高いです。これは、犬が自分の大切な資源(食べ物、水、寝場所など)を守ろうとする本能的な行動です。特に、過去に資源が不足していた経験を持つ犬は、資源防衛行動が強くなる傾向があります。12歳犬が以前、外で繋がれて生活していた経験は、この行動に影響している可能性があります。

ストレスと不安

犬は、ストレスや不安を感じると攻撃性を示すことがあります。12歳犬が新しい環境に適応しきれていない、あるいは14歳犬が、12歳犬の存在によってストレスを感じている可能性も考えられます。

過去の経験の影響

12歳犬は、10歳まで外で繋がれて生活していたとのことです。この経験が、彼の社会化に影響を与え、他の犬との適切なコミュニケーションが難しい状態になっている可能性があります。

具体的な解決策:犬同士のケンカを防ぐためのステップ

14歳犬の幸せな老後を守るため、具体的な解決策をステップごとに見ていきましょう。

1.徹底的な環境整備と資源管理

* 食事:複数個の餌皿を用意し、犬同士が干渉できないように離れた場所に設置します。食事中は、それぞれの犬を別々の部屋に隔離するのも有効です。
* 水:同様に、複数の給水器を離れた場所に設置します。
* 寝場所:それぞれの犬が安心して休める、個別のクレートやベッドを用意します。
* トイレ:複数のトイレを配置し、犬同士がトイレを巡って争うことを防ぎます。
* 空間:6畳の部屋では、3匹の犬が自由に動き回るには狭いかもしれません。可能であれば、犬たちが自由に過ごせるスペースを確保しましょう。別々の部屋を用意し、適宜行き来できるようにするのも有効です。

2.行動修正とトレーニング

* 専門家の相談:動物行動学の専門家(獣医師やドッグトレーナー)に相談することを強くお勧めします。専門家は、犬たちの行動を観察し、具体的な問題点を見抜き、適切なトレーニング方法を提案してくれます。
* ポジティブな強化:犬たちが良い行動をした時は、すぐに褒めてご褒美を与えます。これは、良い行動を強化し、ケンカを減らす効果があります。
* 無視:ケンカが始まったら、すぐに介入せず、犬たちを無視します。興奮を煽るような行動は避けるべきです。ただし、危険な状態になったら、すぐに介入する必要があります。
* リダイレクト:ケンカが始まりそうになったら、おもちゃやボールなどで犬たちの注意をそらし、別の行動に切り替えさせます。

3.コミュニケーションの改善

* 個別の関わり:それぞれの犬に、十分な愛情と関わりを与えましょう。14歳犬は高齢のため、無理強いせず、穏やかな関わりを心がけましょう。
* 公平な扱い:全ての犬に対して、平等に接しているつもりでも、犬たちは微妙な違いを感じ取ることがあります。それぞれの犬の性格や好みを理解し、適切な対応を心がけましょう。
* ボディランゲージの理解:犬のボディランゲージを理解することで、ケンカの兆候を早期に察知できます。例えば、耳を後ろに倒したり、尻尾を低く垂らしたりするなど、犬がストレスを感じているサインに注意しましょう。

4.去勢手術について

去勢手術は、性的な行動によるケンカを減らす効果はありますが、全ての攻撃性をなくすわけではありません。今回のケースでは、資源防衛やストレスが原因と考えられるため、去勢手術だけでは解決しない可能性が高いです。

専門家の視点:獣医師からのアドバイス

獣医師の立場から、いくつかの重要な点を指摘しておきましょう。まず、14歳犬は高齢であるため、ケンカによる怪我は深刻な事態を招く可能性があります。可能な限り、ケンカを未然に防ぐことが最優先です。また、12歳犬の過去の経験も考慮し、彼に安全で安心できる環境を提供することが重要です。そして、これらの対策が効果がない場合、薬物療法も検討する必要があるかもしれません。

まとめ:多頭飼いの成功のための継続的な努力

多頭飼いは、犬にとっても飼い主にとっても、喜びと苦労が伴います。今回のケースのように、犬同士のケンカは、飼い主にとって大きなストレスとなりますが、適切な対策を講じることで、必ず解決できます。専門家のアドバイスを参考に、犬たちの行動をよく観察し、環境整備、トレーニング、コミュニケーションの改善を継続的に行いましょう。14歳犬の幸せな老後のためにも、諦めずに努力を続けることが大切です。

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