多頭飼いの注意点|猫との快適な生活を実現するための準備と対策

2匹目の猫を迎え入れる初日の注意点を教えて下さい。 現在5歳のメス猫を飼っています。 以前から2匹目を考えていたのですが、こちらで質問させていただいた時のご意見を聞いて、中止しておりました。 この度知人から連絡をもらい、保護して避妊手術した猫がいるんだけど、飼わないかと言われました。 1歳位で出産経験ありのメス猫、性格は大人しいとの事でした。 保護した知人は飼えないので、そのままリリース予定だったらしいのですが、 回りの環境が悪くて心配なのと(車の通りが激しい大通りが多い環境)、性格が大人しく、人懐こい猫なので、 野良出身でも飼いやすいのではないかと思い、私に連絡したそうです。 我が家の猫は甘えん坊なので、2匹目が来るとストレスが掛って可哀想だと思う反面、 その子をリリースするのも心配なので、トライアル後に相性があわなかったら中止するという条件で トライアルしてみる事にしました。 2匹目は大人しい子じゃないと、うちの子には合わないと思っていたので、今回その点が合っていたというのもあります。 私は多頭飼いは初めてなので、注意点を教えて下さい。 いきなり対面はしない方がいいんですよね? 最初はケージに入れて、隔離しようと思うのですが、部屋の余裕がありません。 リビングダイニングは先住猫がいますし、寝室は私が寝る時に必ず先住が付いてくるので駄目です。 洗面所には猫トイレがありますし、廊下も先住がトイレに行く時に通ります。 クローゼット変わりにしている1部屋があり、考えられるのはその部屋だけです。 でも納戸のような扱いの部屋なので、暗くて環境も良くありません。 先住がそこに行かないようにするには、ドアを閉めておかないといけません。 目も行きとどかないし、一人で寂しくないかな?とちょっと心配で・・・ 出来れば廊下か、リビングの端にケージを置きたいのですが、ケージ越しに対面してしまう形だとマズイでしょうか? 先住は大人しく、怒ったところは1度も見たことがない穏やかな子です。ですが、かなり臆病者です。 野良出身で、我が家に来る前は多頭飼いの家に少しいたのですが、強いオス猫にはいじめられたそうです。 そういうタイプの子です。 以前近所に明らかに迷い犬のプードルがいて、私が保護して玄関内につれて来て、保健所に捜索連絡が来ていないか確認⇒すぐ飼い主が見つかった事がありました。 ほんの3、40分の出来事でしたが、その時のうちの猫は、フーとも何も言わず、ひたすら固まっていました・・・ 今回もそんな感じなのか、それとも猫同士だから威嚇しあうのか・・・ 良いやり方をアドバイスお願いします。

多頭飼いを成功させるための準備と段階的な導入

2匹目の猫を迎え入れることは、ご家族にとって大きな変化です。特に、臆病な先住猫がいる場合、慎重な準備と段階的な導入が不可欠です。いきなり対面させるのではなく、徐々に新しい猫に慣れさせることが、ストレスを最小限に抑え、円滑な多頭飼育を実現するための鍵となります。

1.新しい猫のための安全な空間の確保

まずは、新しい猫のための安全で落ち着ける空間を確保しましょう。質問にあるように、クローゼットが唯一の選択肢とのことですが、暗くて環境が悪い点が懸念されます。理想的には、明るく、隠れ家となる場所(猫用ベッドやダンボールハウスなど)を備えた、比較的広い空間を用意することが望ましいです。

しかし、現状ではクローゼットしか選択肢がないため、以下のような対策を講じましょう。

  • 明るさを確保する:クローゼット内に照明を設置するか、ドアを開けて自然光を取り入れる工夫をしましょう。可能であれば、窓際に近いクローゼットを選ぶと良いでしょう。
  • 隠れ家を作る:猫が落ち着けるよう、猫用ベッドやダンボールハウスなどを設置し、安全な隠れ場所を提供しましょう。これは、新しい猫が落ち着いて過ごせるだけでなく、先住猫が新しい猫を威嚇するのを防ぐ効果もあります。
  • 快適な温度を保つ:クローゼット内は温度が不安定になりがちです。特に冬場は暖房器具を使用したり、夏場は換気をしたりするなど、快適な温度を保つ工夫が必要です。
  • 臭いを軽減する:クローゼット内の臭いを軽減するために、消臭剤や芳香剤を使用しましょう。ただし、猫が嫌がる香りは避けることが大切です。無香料のものがおすすめです。
  • 新鮮な空気の確保:定期的にクローゼットのドアを開けて換気をしましょう。空気の循環を良くすることで、臭いを軽減し、猫にとってより快適な環境を作ることができます。

仮にクローゼットを使用するとしても、上記のような工夫で、猫が安心して過ごせる空間にすることが重要です。

2.フェロモン製品の活用

猫のストレス軽減に効果的なフェロモン製品(Feliwayなど)を活用しましょう。フェロモンは猫を落ち着かせ、安心感を与える効果があります。新しい猫のケージ内や、先住猫のいる場所にスプレーすることで、お互いの緊張を和らげることができます。

3.段階的な導入:ケージ越しでの対面

いきなり対面させるのではなく、ケージ越しに少しずつ慣れさせることが重要です。最初は、ケージを離れた場所に置き、先住猫が新しい猫の存在に気づき、徐々に慣れていく様子を観察しましょう。

ケージ越しに対面させる場合、以下の点に注意しましょう。

  • 先住猫の反応を観察する:先住猫が警戒したり、威嚇したりする場合は、ケージをさらに離れた場所に移動するか、一時的に視界を遮る工夫をしましょう。
  • 新しい猫の反応を観察する:新しい猫が過度に緊張したり、怯えたりしている場合は、ケージをより安全な場所に移動し、落ち着けるように配慮しましょう。
  • 時間を十分に取る:猫同士が慣れるには、時間が必要です。焦らず、ゆっくりと時間をかけて、お互いの存在に慣れていくように促しましょう。

リビングの端にケージを置くことは、先住猫が常に新しい猫を意識せざるを得ない状況を作る可能性があります。そのため、最初は離れた場所にケージを置き、徐々に距離を縮めていく方が安全です。

4.食事とトイレの場所

新しい猫と先住猫の食事場所とトイレは、それぞれ別の場所に設置しましょう。資源の競争を避けることで、ストレスを軽減できます。

5.専門家のアドバイス

多頭飼いに不安がある場合は、動物病院の獣医師や動物行動学の専門家に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、より安全で円滑な多頭飼育を実現できるでしょう。

まとめ:時間と忍耐が成功の鍵

多頭飼育は、時間と忍耐が必要です。新しい猫と先住猫が仲良くなるまでには、数週間から数ヶ月かかることもあります。焦らず、ゆっくりと時間をかけて、お互いが快適に過ごせる環境を整えましょう。先住猫の反応を注意深く観察し、必要に応じて環境や方法を調整することが重要です。

今回のケースでは、先住猫が臆病な性格であるため、特に慎重な対応が必要です。新しい猫との出会いを、ストレスの少ない、楽しい経験にするために、上記の点を踏まえ、一歩ずつ進めていきましょう。

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