多頭飼いの注意点と、病気の猫、やんちゃな猫、そして新しい猫との共存方法

条件がいろいろあります。病気の先住猫と新しい猫の会わせ方について、詳しい方教えて下さい。 リンパ腫の16歳の猫と健康な6歳の猫、それぞれ去勢済の雄猫を2匹飼っています。 幸いなことにリンパ腫の猫ちゃんの症状は落ち着いて、普通の猫ちゃんとして生活出来ています。 2匹の仲は悪くありませんが、6歳の猫がめちゃめちゃやんちゃぼうずです。 今回、ひどい怪我を負った1歳くらいの野良雌猫ちゃんを引き取らなければならなくなりそうです。(避妊済) 癌の子がいるので飼わない方がいいのはわかっているのですが、その子もかわいそうで見捨てておけなくなりました。 隔離部屋においた方がいいようなのですが、癌の猫ちゃんのお気に入りの2部屋のうちの1部屋しか隔離する場所がありません。そこに最初に入れてしまっては、新しい雌猫ちゃんが自分の部屋だと思わないでしょうか。 出来ればお勝手の前あたりのスペースにゲージを置いて慣れるまで過ごさせたいと思うのですが、そこだと先住2匹が行ける場所になります。(トイレもそのすぐそばにあります) 6歳の子が成猫で初めて来た時も、そのスペースで過ごしてもらいました。 新しい子は、手術を受けて痛い思いをして来るので傷ついていると思います。 16歳の子はおとなしく飼い主を困らせたことが一度もない控えめな性格ですので、ストレスを感じやすいかもしれません。 新しい子はメスですし触らせてくれますし凶暴なタイプではないので、こういった環境で1週間~様子見で過ごさせても大丈夫でしょうか。 病気のおじいさんいじめをするようになったら困るし、いろいろ心配しています。

多頭飼いの導入:慎重なステップと環境整備

猫を新しく迎えることは、既存の猫たちにとって大きな変化です。特に、16歳という高齢でリンパ腫を抱える猫と、やんちゃな6歳猫がいる環境では、慎重な導入が必要です。新しい猫ちゃんの怪我の治療と、既存猫たちのストレス軽減を最優先に行動計画を立てましょう。

1. 新しい猫のための安全な空間の確保

おっしゃる通り、新しい猫ちゃんには、まずは安全で落ち着ける空間が必要です。お気に入りの部屋を既存の猫から一時的に譲り受けるのは、新しい猫ちゃんにとって安心感を与え、自分のテリトリーと認識しやすいため、良い方法です。ただし、既存の猫、特に16歳の猫がその部屋を気に入っている場合は、新しい猫をそこに最初に置くことで、既存猫にストレスを与える可能性があります。

そこで、以下の方法を検討してみましょう。

  • 一時的な隔離空間の確保: ケージを置くスペースが先住猫の活動範囲内にあることは、警戒心やストレスを高める可能性があります。可能であれば、一時的にでも、新しい猫ちゃん専用の、先住猫がアクセスできない完全隔離された空間を確保することをお勧めします。例えば、使っていない部屋やクローゼットなどを活用できないか検討してみましょう。ケージは、猫が落ち着いて過ごせる広さのあるものを選び、隠れ家となるハウスや、おもちゃなどを設置して快適な空間にしてあげましょう。
  • フェロモン製品の活用: 猫用フェロモン製品(Feliwayなど)は、猫の安心感を高める効果があります。ケージ内や新しい猫が過ごす空間にスプレーすることで、落ち着いて過ごせるようにサポートできます。
  • 段階的な環境への慣れ: 新しい猫ちゃんをケージに入れた後、徐々にケージの扉を開けて、部屋全体を探索できるようにするなど、段階的に環境に慣れさせることが重要です。最初は数時間だけ扉を開けて様子を見て、猫が落ち着いて過ごせるようであれば、時間を徐々に延ばしていくのが良いでしょう。

2. 先住猫への配慮

16歳の猫は、新しい猫の到来によって大きなストレスを受ける可能性があります。

  • 匂いの交換: 新しい猫のタオルや毛布などを、先住猫に嗅がせて、新しい猫の匂いに慣れさせることから始めましょう。これは、新しい猫を直接導入する前に、先住猫に新しい猫の存在を徐々に認識させる効果があります。
  • 食事場所とトイレの確保: 新しい猫と先住猫の食事場所とトイレは、必ず離れた場所に設置しましょう。資源の奪い合いを防ぎ、ストレスを軽減する効果があります。
  • 隠れ家の確保: 先住猫、特に16歳の猫には、いつでも逃げ込める隠れ家を用意しましょう。猫のベッドや、高い場所にある棚などが有効です。新しい猫が近づいてきた際に、落ち着いて休むことができる場所が必要です。
  • 健康状態のモニタリング: 16歳の猫の健康状態を注意深く観察し、ストレスによる悪化がないか確認しましょう。食欲不振、体重減少、活動量の低下などが見られた場合は、獣医に相談することが重要です。

3. 新しい猫のケアと健康管理

手術後の傷ついた猫ちゃんには、安静と適切なケアが必要です。

  • 獣医の指示に従う: 手術後のケアについては、獣医の指示を厳守しましょう。痛み止めや抗生物質の投与、傷の処置などが適切に行われるようにしてください。
  • 安静の確保: 新しい猫ちゃんは、手術後の回復のため、安静を保つことが重要です。ケージ内では、落ち着いて休めるように工夫しましょう。
  • 栄養バランスの良い食事: 回復を促進するため、栄養バランスの良い食事を提供しましょう。獣医に相談して、適切なフードを選ぶことが大切です。

多頭飼いの成功のためのポイント

1週間~様子見というのは、状況によっては短すぎる可能性があります。猫同士の相性や、それぞれの性格、健康状態によって、共存に要する時間は大きく異なります。

  • ゆっくりとしたペース: 猫同士の最初の出会いは、ケージ越しなど、直接接触しない方法から始めましょう。徐々に距離を縮めていくことが重要です。急がずに、猫たちのペースに合わせて進めていきましょう。
  • 継続的な観察: 猫たちの様子を常に注意深く観察し、喧嘩やストレスの兆候がないか確認しましょう。異常が見られた場合は、すぐに獣医に相談することが大切です。
  • 専門家のアドバイス: 猫の行動専門家や獣医に相談することで、具体的なアドバイスを得ることができます。多頭飼いの経験豊富な専門家から、個々の状況に合わせた適切なアドバイスを受けることをお勧めします。

まとめ

多頭飼いは、猫たちの性格や健康状態、環境などを考慮した上で、慎重に進める必要があります。特に、高齢で病気の猫がいる場合は、より細やかな配慮が必要です。今回のケースでは、新しい猫ちゃんの安全な空間の確保、先住猫への配慮、そして新しい猫ちゃんのケアを最優先に行動計画を立て、猫たちのペースに合わせてゆっくりと時間をかけて関係を築いていくことが重要です。

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