多頭飼いの成功への道標:先住猫と新入り猫のストレスフリーな同居生活

先住猫と新入り猫を会わせるタイミングをおしえてください。 先住猫は12歳のオス去勢済みで、新入り猫は推定1歳のメスで、 獣医さんによると避妊手術は必要があればすればいいとのことでまだです。 新入り猫が我が家に来てから3週間が経ちました。 【初日~1週間】 一部屋を新入り猫部屋にして、ドアも締め切り、 お互いの姿も見えないようにしていました。 しかしお互いの存在はわかるようで、先住猫はドアの前でにおいを確かめていました。 新入り猫は初日のみ威嚇してうなっていましたが、翌日からはうなることはなく、 ごはんやお水もしっかり摂って、ゴロゴロとリラックスしている感じでした。 【~2週間】 新入り猫部屋の内側にフェンスを置き、 ドアを猫が通れないぐらいの幅で開けっぱなしにしてみました。 先住猫は相変わらずにおいを嗅いだり、部屋を覗いたりして、 新入り猫が近くに寄ると「シャー!!」っと怒ってしまいました。 新入り猫はビックリした様子でそこで固まっていて、 先住猫もしばらくそこにいましたが、最後にもう一度「シャー!!」っと言って走って行きました。 【~3週間】 フェンスを置いたまま、お互いに行き来はできないようにして、 ドアは全て開けっぱなしにしてみました。 先住猫はたまに部屋を覗きに来るようになって威嚇しなくなっていたのですが、 新入り猫がフェンスの近くにいた時に先住猫が近付くと 今度は新入り猫が手を出してしまい、先住猫がものすごいびっくりしてしまったようです。 見ている限り攻撃的ではなかったと思うのですが、先住猫はとても驚いていました。 それからというもの、先住猫は新入り猫部屋には前ほど興味を示さなくなり、 部屋の前を通り過ぎる時に「シャー!!」っと言ってみたり、見向きもせず無視してみたり・・・ 新入り猫はキョトンとした顔で先住猫を見ていますが、 新入り猫は約1年、野良として生活していたので、他の猫に対しての免疫があるというか、 やはり慣れているところはあるのに対し、 先住猫は知人宅で生まれ、生後約3ヶ月の頃に我が家へやってきたので、 他の猫を怖がってしまいます。 少しずつ慣らしていこうと思っていますが、この状態でフェンスはいつ解放すればいいでしょうか? また、それ以前に何か試してみることはありますか? ちなみに先住猫はとても凶暴なコで、遊びでの噛み癖は半端なく痛いです。 対して新入り猫はとても甘えたで、一緒の部屋にいるとずっと膝の上に乗っているようなコです。

多頭飼いの導入:段階的なアプローチが鍵

猫同士の出会いにおいて、急激な変化はストレスの原因となります。先住猫と新入り猫の年齢や性格、そしてこれまでの生活環境を考慮した、段階的なアプローチが不可欠です。今回のケースでは、12歳と1歳の猫、さらに性格も対照的であるため、慎重な対応が求められます。3週間の経過観察から、先住猫は警戒心が強く、新入り猫への適応に時間がかかっていることが分かります。

フェンス解放のタイミングと具体的なステップ

フェンスの解放は、猫たちの様子を慎重に見極めてから行うべきです。焦って解放すると、先住猫のストレスが激増し、関係悪化につながる可能性があります。現状では、先住猫が新入り猫に対して威嚇する頻度が減り、無視するようになったことは、少しずつ慣れてきている兆候と言えるでしょう。しかし、新入り猫がフェンスに近づいた際に、先住猫が驚く様子が見られたことから、完全な安心感はまだ得られていないと判断できます。

フェンス解放前の準備

フェンス解放前に、以下のステップを試みることをお勧めします。

  • 臭いの交換:それぞれの猫のタオルやベッドなどを交換し、お互いの匂いに慣れさせる。この段階では、直接顔を合わせる必要はありません。
  • 間接的な接触:フェンス越しに、お互いが落ち着いて過ごせる時間帯を選んで、短時間だけ接触を許可する。最初は数分間から始め、徐々に時間を延ばしていく。
  • 安全な空間の確保:先住猫にとって安全で落ち着ける場所(高い場所、隠れ家など)を複数確保する。新入り猫が追いかけることができないように、先住猫が逃げ込める場所を用意することが重要です。
  • 食事場所の分離:食事の時間は、それぞれの猫が落ち着いて食事ができるように、離れた場所で与える。
  • 遊びの導入:それぞれの猫に、フェンス越しに、おもちゃを使って遊ぶ時間を与える。これにより、ポジティブな経験を共有し、お互いの存在に対する警戒心を和らげることができます。

これらのステップを数日間かけて行い、猫たちの反応を注意深く観察します。威嚇や攻撃的な行動が見られない、またはすぐに落ち着けるようであれば、次のステップに進みます。

フェンス解放後の対応

フェンスを解放した後も、猫たちの様子を常に監視することが重要です。

  • 常に安全な場所を確保:先住猫がいつでも逃げ込める安全な場所を用意しておくことは、ストレス軽減に繋がります。キャットタワーや猫用ハウスなどを複数用意しましょう。
  • 早期介入:もし、喧嘩が始まった場合は、すぐに仲裁に入ります。大きな声を出したり、水をかけたりするのではなく、優しく猫を別の部屋に誘導します。
  • 褒めて強化:お互いに穏やかな行動をとった際には、優しく褒めて、ポジティブな行動を強化します。おやつを与えたり、撫でたりするのも効果的です。
  • 継続的な観察:数日間は、猫たちの様子を常に観察し、必要に応じて対応します。ストレスサイン(過剰なグルーミング、食欲不振、排泄の変化など)が現れた場合は、獣医に相談しましょう。

専門家の視点:獣医への相談

猫の行動は複雑で、個体差も大きいため、必ずしも上記のステップが全てうまくいくとは限りません。先住猫の噛み癖や、新入り猫の野良猫経験なども考慮すると、専門家のアドバイスを受けることが重要です。獣医に相談することで、猫の性格や行動パターンを理解し、適切な対応策を立てることができます。特に、先住猫の攻撃的な行動が継続する場合は、獣医による診察が必要です。

インテリアと多頭飼育の調和

多頭飼育においては、猫たちが快適に過ごせる環境を作ることも重要です。

空間デザイン

  • 垂直空間の活用:キャットタワーや棚などを設置し、猫たちが自由に移動できる垂直空間を確保します。これにより、猫同士の接触機会を減らし、ストレスを軽減できます。
  • 隠れ家の設置:猫が落ち着いて休める隠れ家となる場所(猫用ハウス、段ボールなど)を複数設置します。これは、猫が安心感を覚えるのに役立ちます。
  • トイレの数:猫の数より多くのトイレを用意します。トイレの場所も分散させることで、縄張り争いを防ぐことができます。
  • 餌場と水の場所:それぞれの猫が落ち着いて食事ができるように、離れた場所に餌場と水を用意します。

インテリアの選び方

猫が安全に過ごせる素材を選び、爪とぎや遊び場を確保しましょう。グレーのインテリアは、落ち着きを与え、猫のストレス軽減に役立つと言われています。

まとめ

多頭飼育は、猫にとっても飼い主にとっても、喜びと苦労が伴います。焦らず、猫たちのペースに合わせて、段階的に進めていくことが重要です。専門家のアドバイスを参考に、猫たちがストレスなく暮らせる環境を整えましょう。

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