多頭飼いの不安と解決策:保護猫と先住猫の穏やかな同居を目指して

捨て猫の保護について質問させてください。近所に捨て猫がいて、餌を求めてうちに2ヶ月以上通ってきて、最初は綺麗だったのに、どんどん薄汚れてきて、夜とかは寒くて震えていました。最近分かったんですが、その猫は近所の家が飼っていた猫で、新しく犬を飼うからって理由で捨てたらしいです。うちには老猫の女の子がいて、色んな事を考えると飼える状況ではなかったし、今後の捨て猫の人生の責任を全て背負うことが出来るかとか色々考えたけど、あまりに可哀想で放っておけず決心をして飼うことにしました。決めてからは急いでバイトをして病院代や必要なものを買う金額を用意し、数日前やっと獣医さんで血液検査やエイズ、白血病等の検査、回虫やダニの検査、ワクチンの接種とかをしてもらいました。急に元からいる猫との共存は無理と思い、暫くはケージで馴れてもらうため高さが180センチ近くある猫用ケージも買いました。そしてやっと家に迎え入れたのですが、普段は大人しくてよい子なんですが、ゴロゴロと喉を鳴らし機嫌よくしていても、急に足で蹴ってきて、ウー、シャー、って唸りながら本気で噛んでくるんです。手は深い噛み傷でいっぱいで、熱も出ます。一生責任を持つ気持ちは変わりませんが戸惑っています。家族は、もう飼えない外に出せと!と言いますが、そんな事は絶対しません。説明が長くなりましたが、今一番心配なのは、今後、うちに元からいるネコにも大怪我をさせるんじゃないかと思うと怖いんです。元からいる猫は、8歳のメス2キロ弱の生まれてから一度も唸ったり威嚇をしたことの無い本当に温和でおとなしい猫です(子猫と間違われます)。保護した猫はメスで4キロ強の3~4歳くらいで大きい身体です。普段は大人しいですが急に凶暴になり爪を立て、えぐれるほど本気で噛みます。できれば、いずれはケージから出して2匹で仲良くしてくれたらうれしいですが、それは難しいことでしょうか?自分が噛まれるのは我慢すればいいのですが、元からいる猫は虚弱なので必要以上に不安になってしまいます。多分、本気を出されたら元からいる猫は殺されてしまうと思います。自分の手も肉がえぐられて傷がふさがらないくらいですので、このままでは、保護した子はケージで暮らしてもらうしかないけど、それでは保護したせいでよけい可哀想な事をしてしまう気もします。家が狭いので、別の部屋で飼う事は難しいし、一度飼うと決めたからには一生面倒を見たいです。猫を複数飼いしている方で、同じような状況を乗り越えた方がいたら、是非アドバイスしていただけませんか?どちらの猫も幸せにしてあげたいです。

保護猫と先住猫の多頭飼育:ゆっくりとした時間と工夫が大切

ご自身の怪我を心配しながらも、捨て猫を保護し、懸命にケアされている様子が伝わってきます。素晴らしい優しさですね。しかし、先住猫への危険性や家族からの反対など、多くの不安を抱えていることと思います。多頭飼いは、計画性と忍耐が必要な、チャレンジングな取り組みです。焦らず、段階的に進めていきましょう。

保護猫の行動:恐怖と不安の表れ

保護猫が急に攻撃的になるのは、新しい環境への恐怖と不安の表れです。捨てられたという辛い過去、そして新しい家への適応に苦戦している可能性が高いです。ケージの中で安全だと感じながらも、警戒心から攻撃に出ていると考えられます。

先住猫への配慮:ストレス軽減と安全確保

8歳の温和な先住猫を守ることは最優先事項です。保護猫が先住猫を攻撃する可能性は否定できません。そのため、以下の対策が重要です。

  • 完全な分離:まずは、ケージで完全に分離し、お互いの存在を少しずつ慣れさせることが大切です。ケージの位置は、先住猫が見えない場所、もしくは視界に入ってもストレスを感じにくい場所に設置しましょう。視界を遮るカーテンやパーテーションも有効です。
  • フェロモン製品の活用:猫用フェロモン製品(Feliwayなど)は、猫の安心感を高める効果があります。ケージ内と先住猫のいる場所にスプレーすることで、落ち着きを与え、ストレスを軽減できます。
  • 臭いの交換:保護猫と先住猫のタオルやベッドなどを交換することで、お互いの匂いに慣れさせることができます。最初は数時間程度から始め、徐々に時間を長くしていきましょう。
  • 安全な空間の確保:先住猫にとって安全で落ち着ける空間を確保しましょう。高い場所、隠れ家など、保護猫から逃げ込める場所を用意することで、安心感を高めます。

段階的な交流:ゆっくりと距離を縮める

完全に分離した状態から、徐々に距離を縮めていきましょう。

  • ケージ越しでの接触:数日後、ケージ越しに、お互いをゆっくりと見せることから始めます。最初は数分間だけにし、徐々に時間を延ばしていきます。お互いに落ち着いていれば、徐々に距離を縮めても構いません。
  • 匂いの共有:ケージの扉を開けて、匂いを共有させることから始めます。この段階でも、先住猫が逃げ込める安全な場所を確保しておきましょう。
  • 短い時間での同室:数週間後、短い時間だけ、監督しながら同室させてみましょう。最初は数分間だけにし、様子を見ながら徐々に時間を延ばしていきます。この間も、先住猫がいつでも逃げ込める場所を確保しておくことが重要です。
  • 遊びの時間:おもちゃを使って、一緒に遊ぶ時間を設けることで、良い関係を築くことができます。おもちゃは、お互いに追いかけっこができるような、猫が楽しめるものを選びましょう。

専門家のアドバイス:獣医さんや動物行動学者の相談

状況が改善しない場合、獣医さんや動物行動学者に相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、より適切な対応策を見つけることができます。特に、保護猫の攻撃的な行動の原因を特定し、適切な対処法を学ぶことが重要です。

多頭飼いの成功への道:忍耐と愛情を忘れずに

多頭飼いは、時間と忍耐が必要です。すぐにうまくいくとは限りません。保護猫が先住猫を攻撃する可能性は常にあります。しかし、焦らず、段階的に進め、お互いの安全を確保しながら、ゆっくりと信頼関係を築いていくことが大切です。

具体的な時間軸:目安として

完全な同居までには、数ヶ月から1年以上かかることも珍しくありません。焦らず、猫たちのペースに合わせて進めていきましょう。

家族への説明:理解と協力を得る

家族の理解と協力を得ることも重要です。保護猫の状況、そして先住猫を守るための対策を丁寧に説明し、一緒に解決策を探していきましょう。写真や動画などを活用して、猫たちの様子を伝え、家族の不安を解消する努力も必要です。

ご自身のケア:怪我の治療とストレス対策

保護猫に噛まれた傷は、適切に治療することが大切です。傷口の消毒、抗生物質の服用など、獣医さんの指示に従いましょう。また、ご自身のストレスもケアすることが重要です。信頼できる友人や家族に相談したり、気分転換をする時間を確保しましょう。

まとめ:幸せな多頭飼育を目指して

保護猫と先住猫の同居は、簡単ではありませんが、愛情と忍耐をもって取り組めば、必ず幸せな多頭飼育を実現できます。焦らず、段階的に進め、専門家のアドバイスも活用しながら、ゆっくりと時間をかけて、猫たちと幸せな生活を築いていきましょう。

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