多頭飼いの不安と成功への道:先住猫と新入り猫の共存を目指して

先住猫1歳で2匹目(生後5ヶ月)を迎えました。現在トライアル3日目です。しかし、先住猫が二匹目を迎え入れる日はくるのか非常に不安で悲しくなってきています。実は2匹目トライアルは今回で2度目になります(別の猫)。先住が生後半年のときに2匹目(生後2ヶ月)をトライアルで迎えたのですが、別室隔離で1週間様子を見ましたが、威嚇がおさまらず、先住が嘔吐下痢血便と日を追うごとに体調を崩したので、トライアル中止で里親を断念しました。そのときの新入りがうちにくる直前まで外で暮らしていた子で、小さくてもかなり野性的だったので(外に出たくて1日中泣き叫んでいたり、ケージ内を暴れ回ったり)、大人しく神経質な先住はストレスでやられたのだろうと獣医に言われました。今回、大人しく穏やかな子をトライアルさせていただいていますが、先住はかなり怒っています。新入りを隔離している部屋のドアに向かって威嚇を続け、フーとかシャーだけでなく犬のように唸っています。ただ前回と違い、食欲は減退しているものの時間になれば食事を催促し、排泄に異常や変わった点は見られません。しかし、威嚇がひどいのと、唸ってずっとウニャウニャ言ってること、そして普段の場所でくつろがずにこの暑いなかソファ下やタンスの中で閉じこもっています。私が話かけると唸り、触ると威嚇し牙をむきます・・・。2匹目を迎えたらごく自然なことでしょうか。多頭飼い不向きな子もいるそうですが、それに該当してしまうでしょうか。もっと長い目でみる必要があるとは思うのですが、以前のこともありとにかく不安です。ささいなことでもいいので、アドバイスなどいただけたら幸いです。ちなみに2匹目は大人しく、ケージの中でも文句を言わず、先住に威嚇することもなくマイペースに過ごしています。

多頭飼いの導入:ストレス軽減と成功のためのステップ

猫同士の共存は、時間と忍耐を要する繊細なプロセスです。特に、先住猫が強いストレスを感じている場合は、慎重な対応が求められます。今回のケースでは、先住猫の強い威嚇行動、隠れる行動、食欲減退といった症状が見られますが、嘔吐や下痢といった前回のような深刻な症状は今のところ見られないのは幸いと言えるでしょう。

段階的な慣れ合い:フェロモンと環境整備

  • フェロモン製品の活用:猫用フェロモン製品(フェリウェイなど)は、猫の安心感を高め、ストレスを軽減する効果が期待できます。新入り猫と先住猫の生活空間の両方に設置することで、お互いの緊張感を和らげることができます。これは、特に最初の数週間は非常に重要です。
  • 環境エンリッチメント:猫が安全に隠れることができる隠れ家(猫ハウス、段ボール箱など)を複数用意しましょう。これは、先住猫が新入り猫から距離を置くためのスペースを提供し、ストレスを軽減します。また、高い場所(キャットタワーなど)も確保することで、猫が自由に移動し、安心感を高めることができます。隠れ家や高い場所は、インテリアとしても魅力的な要素となります。例えば、グレーのソファやキャットタワーを配置することで、落ち着いた空間を作り出すことができます。
  • 匂いの交換:新入り猫のタオルや毛布を、先住猫のいる場所に数日間置いておくことで、匂いを徐々に慣れさせることができます。これは、直接的な接触を避けて、ゆっくりと匂いを共有させる効果的な方法です。
  • 食事場所の確保:それぞれの猫に、十分な距離を保った場所に食事場所を用意しましょう。餌の取り合いによるストレスを防ぐために、複数個の食器と給餌場所を用意することをお勧めします。

別室隔離の期間と方法:慎重な距離の管理

今回のケースでは、新入り猫が大人しく穏やかな性格であることはプラス要素です。しかし、先住猫の強い反応を考えると、別室隔離をもう少し続ける必要があるかもしれません。

  • 視覚的な接触:完全に隔離するのではなく、お互いがお互いを見ることができる距離で、徐々に慣れさせていく方法が効果的です。例えば、ドアを開けたまま、または透明なケージを使用するなどです。この段階では、お互いの存在を認知させつつ、直接的な接触を避け、先住猫のストレスを軽減することが重要です。
  • 匂いの交換の継続:隔離中も、匂いの交換を継続的に行いましょう。新入り猫のタオルや毛布を先住猫のいる場所に置き、逆も同様に行います。これは、お互いの匂いに慣れ親しむのに役立ちます。
  • 声かけとコミュニケーション:先住猫に優しく声をかけて、安心感を与えましょう。ただし、無理強いはせず、猫自身のペースを尊重することが大切です。無理に近づいたり、触ろうとしたりすると、かえってストレスを与えてしまう可能性があります。

専門家の意見:獣医への相談

先住猫のストレスが深刻な場合は、獣医への相談が不可欠です。獣医は、猫の健康状態を適切に評価し、必要に応じて治療やアドバイスを提供してくれます。特に、食欲不振や隠れる行動が長期的に続いたり、他の症状が現れたりする場合は、すぐに相談しましょう。

インテリアと多頭飼い:空間デザインの工夫

インテリアデザインは、猫のストレス軽減に大きく貢献します。

空間の確保とゾーニング

猫が自由に動き回れる十分な空間を確保し、それぞれの猫が自分のテリトリーを持てるようにゾーニングすることが重要です。例えば、猫タワー、棚、ハンモックなどを配置することで、垂直方向の空間を利用し、猫がリラックスできる場所を提供できます。グレーの落ち着いた色調の家具やインテリアは、猫のストレスを軽減する効果があるとされています。

隠れ家の設置

猫は、安全で落ち着ける隠れ家を求めます。猫ハウス、段ボール箱、棚の下など、猫が自由に隠れることができる場所を複数用意しましょう。これにより、猫はストレスを感じたときに安全に身を隠すことができ、安心して過ごせます。

視覚的な遮蔽

猫同士が常に視覚的に接触している状態は、ストレスの原因となる可能性があります。パーテーションや家具などを利用して、視覚的な遮蔽を作り、猫が落ち着いて過ごせる空間を作る工夫をしましょう。

多頭飼いの成功:根気と愛情

多頭飼いは、必ずしも容易ではありません。しかし、適切な準備と継続的な努力によって、猫同士の良好な関係を築くことができます。今回のケースでは、以前の経験から不安を感じているのは当然ですが、新入り猫が穏やかな性格であること、そして先住猫に深刻な健康被害が出ていないことは希望の光です。根気強く、猫たちのペースに合わせて、ゆっくりと時間をかけて接していくことが重要です。

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