多頭飼いのトラブルシューティング:子猫の攻撃性と高齢猫のストレス軽減

拾った子猫が凶暴すぎて困っています。猫の多頭飼いについて経験のある方、詳しい方、ご回答よろしくお願いします。長文ですみませんがお付き合い頂ければ嬉しいです。2ヶ月ほど前に、子猫を保護しました。近所のスーパーの駐車場にて、紐で首を縛られて、見るからに痩せ細った可哀想な姿を見て、思わず連れて帰ってきました。家には、一匹猫がいましたが、実家にて多頭飼いしていたこともあり、大丈夫だろうと思っての事でした。(先住猫:去勢オス、11歳、白黒和猫) 連れ帰ってからすぐに、病院に連れて行ったところ、生後二ヶ月ほどの雌で、白血病や猫エイズの検査が出来る様になるまで、約一ヶ月、先住猫とは隔離した方がいいという事で、和室を仕切って隔離していました。寂しそうに泣いていましたが、私自身が昼間働いているのもあり、家にいる間はおもちゃで遊んでやったり、膝で甘えさせていましたが、やはり限度がありました。隔離の寂しさからか、鳴き癖がついてしまい、起きている時はずっと鳴いています。それでも先住猫への感染を考えると、隔離をせざるを得なく、泣く泣く部屋を締め切っていました。やっと隔離生活から一ヶ月経つ頃、先住猫が体調を崩しました。ずっとうずくまり、えづきが止まらなくなり、慌てて病院に連れていくと、ストレスだろうと言われました。新入り猫の気配は感じるのに、姿が見えない状況がストレスになっているのかと思いましたが、検査が出来るようになるまであともう少しだったので、顔を見せる程度でやめておき、様子を見ていたら、一週間ほどで元気になりました。そしてやっと検査が終わり、両方とも陰性だったので、少しずつ対面させ、一週間ほどかけて完全に同居させました。ところが、かなり困った状況になってしまいました。まず、とにかく常に走り回り、尻尾を膨らませ、目に映るもの全てに飛びかかります。本人は遊んでいるつもりなのでしょうが、乱暴です。自分のウンチや、床のシミ、シャドウボクシングのように見えない敵とも戦っている様です。猫同士で加減を教えてもらうことを期待したのですが、先住猫に突進して行って、じゃれつくと言うより、まるで獲物を狙うかのようで、先住猫が悲鳴をあげて逃げ回っています。落ち着いて眠っている姿をほとんど見たことがありません。先住猫は11歳と高齢で、腰も悪く、とても心配です。何かいい解決策はありますでしょうか。ご回答よろしくお願いします。補足先住猫の性格が優しすぎるのか、反撃はしていますが、チビ猫には全く効かないようです。結局走って逃げる、更にチビ猫が興奮して後ろから飛びかかる、の繰り返しです。先住猫はゆっくり眠る暇さえ与えてもらえないようで、ストレスでハゲてきました。。。

子猫の保護、そして多頭飼いの開始、素晴らしい行動でしたね。しかし、子猫の攻撃性と高齢猫のストレスという、難しい問題に直面しているとのこと。ご心配でしょうが、解決策はあります。この記事では、具体的なステップと専門家のアドバイスを交えながら、問題解決への道筋を示します。

子猫の攻撃性の原因を探る

生後2ヶ月の子猫の行動の特徴

生後2ヶ月の子猫は、遊び盛りの時期です。しかし、質問者様の子猫は、遊びの度合いをはるかに超えた攻撃性を示しています。これは、いくつかの要因が考えられます。

  • 生後間もない時期の不安定な精神状態:保護された環境の変化、そして以前の環境でのトラウマが、不安や恐怖に繋がっている可能性があります。紐で縛られていたという過去の経験は、特に大きな影響を与えていると考えられます。
  • 適切な社会化の不足:生後2ヶ月という時期は、猫同士の適切な社会化が非常に重要です。もし、母猫や兄弟猫との適切な交流が不足していた場合、遊び方やコミュニケーションの仕方が未熟なまま成長してしまう可能性があります。
  • 遊び方の過剰:子猫は、狩猟本能に基づいて遊びます。しかし、その本能を適切にコントロールする術を学んでいないため、遊びが攻撃的な行動にエスカレートしてしまうことがあります。
  • ストレス:隔離期間中のストレスや、新しい環境への適応不足も、攻撃性を高める要因となります。

高齢猫へのストレス軽減と保護

11歳という高齢の先住猫は、腰痛を抱え、さらに子猫の攻撃性によって大きなストレスを受けています。これは、健康状態の悪化に直結する深刻な問題です。

  • 安全な隠れ家を作る:先住猫が子猫から逃げ込み、安心して休める場所が必要です。猫用ベッド、キャットタワー、高い場所など、子猫が届かない場所を用意しましょう。複数の隠れ家を用意することで、子猫の接近を回避しやすくなります。
  • ストレス軽減グッズの活用:フェロモンディフューザー(猫用アロマ)や、猫が落ち着く音楽などを活用することで、先住猫のストレスを軽減できます。獣医に相談して、適切な製品を選ぶことをお勧めします。
  • 食事場所の確保:子猫に邪魔されずに食事ができるよう、先住猫専用の食事場所を確保しましょう。子猫が近づけない高い場所や、ケージ内などが有効です。

具体的な解決策:段階的なアプローチ

子猫の攻撃性と高齢猫のストレスを同時に解決するには、段階的なアプローチが必要です。焦らず、一つずつ問題に取り組んでいきましょう。

ステップ1:子猫のエネルギー消費

子猫の攻撃性は、余剰エネルギーの表れである可能性があります。十分な運動と遊びの機会を与えることで、攻撃性を軽減できます。

  • インタラクティブな遊び:レーザーポインターや羽根つきの棒などで、子猫を積極的に運動させましょう。狩猟本能を満たすような遊びが効果的です。ただし、常に子猫が「獲物」を追いかける状況を作らないように注意しましょう。疲れたらすぐに休憩させることが大切です。
  • 猫用おもちゃの工夫:様々な種類のおもちゃを用意し、飽きさせないように工夫しましょう。猫じゃらし、ボール、ぬいぐるみなど、様々な素材と形状のおもちゃを用意することで、子猫の関心を惹きつけ、遊びの時間を豊かにすることができます。
  • 運動スペースの確保:子猫が自由に走り回れるスペースを確保しましょう。広い部屋や、猫専用の遊べるスペースを用意することが重要です。

ステップ2:猫同士の距離の調整

完全な同居を急ぐ必要はありません。子猫の攻撃性が落ち着くまで、猫同士の距離を調整しましょう。

  • フェンスやゲートの活用:猫同士が完全に隔離されている状態ではなく、視界に入る程度に距離を保つことで、お互いの存在に慣れさせることができます。
  • 臭いの共有:猫同士の布製品を交換することで、お互いの匂いに慣れさせることができます。ただし、これはあくまでも補助的な手段であり、主たる解決策ではありません。
  • ゆっくりとしたペース:同居は、段階的に進めることが重要です。短時間ずつ対面させ、様子を見ながら徐々に時間を延ばしていきましょう。

ステップ3:専門家のサポート

状況が改善しない場合、獣医や動物行動学者のサポートが必要となる場合があります。

  • 獣医への相談:子猫の健康状態や、高齢猫のストレスによる健康への影響について相談しましょう。必要に応じて、薬物療法などの選択肢も検討します。
  • 動物行動学者への相談:動物行動学者は、猫の行動を専門的に分析し、具体的な解決策を提案してくれます。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な対策を立てることができます。

インテリアと猫の共存

猫との快適な生活を送るためには、インテリアにも工夫が必要です。猫が安全に過ごせる空間を作ることで、ストレスを軽減し、多頭飼いの成功率を高めることができます。

  • 猫が登れる家具:キャットタワーや猫棚を設置することで、猫が自由に動き回れる空間を作ることができます。特に高齢猫にとって、ジャンプや階段の上り下りが負担になるため、安全な高所へのアクセスは重要です。
  • 爪とぎ:猫が爪とぎをするためのスペースを用意しましょう。壁や家具を傷つけないように、専用の爪とぎを用意することが重要です。
  • 隠れ家:猫が落ち着いて休める隠れ家を用意しましょう。猫用ベッドや、ダンボールハウスなどが有効です。

多頭飼いは、猫にとっても飼い主にとっても、喜びと苦労が伴います。しかし、適切な対応をすることで、猫たちが幸せに暮らせる環境を作ることができます。焦らず、一歩ずつ問題に取り組んでいきましょう。そして、専門家の力を借りることをためらわないでください。

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