多頭飼いのストレスと解決策:猫同士の仲が悪く鳴き声が止まらない場合の対処法

自宅で飼っている猫について相談があります。家には元々先住猫が居るのですが、野良猫が家に住み着いてしまい飼う事にしました。しかし元からいる猫と仲が悪く、とてもうるさい声で鳴くので空き部屋で生活させています。(家に住み着いた当初からうるさくその声に負け飼ってしまった、というのもあります・・・)餌やトイレの掃除以外では殆ど部屋から出す事無く、猫にとっては大きなストレスになっていると感じています。部屋から出したとしても鳴き声は変わらず困ります・・・父は先住猫を一番に想っていて、猫を部屋から出すことを強く反対し母はただ野良猫を助けたという達成感だけがあるのか猫の精神面には全く興味が無く逆に祖母は可哀想だから出してあげなさいと言われ混乱しています。成猫であるという事と、毎日何度も何度も大きな声で鳴くので引き取り手を捜すのもなかなか難しいだろうし自分の勝手で保健所には絶対連れて行きたくないです。猫を放すのも近所迷惑にもなりそうで、どうしたら良いのかよく分かりません。このまま飼い主に愛が無いまま飼っていくのは心苦しいです。何か良い案はありませんでしょうか…(ちなみに匿っている猫は病気持ちで、獣医さんから先住猫とはなるべく会わせないようにと言われています。)補足回答有難うございます。野良は去勢済みです。オスという事や繁殖期など関係はあるのでしょうか…

多頭飼いのストレス:猫の鳴き声の理由と解決策

先住猫と野良猫の多頭飼育で、鳴き声が止まらずお困りとのこと、大変お辛いですね。 猫の鳴き声は、単なる甘えや要求だけでなく、ストレスや不安、恐怖など様々な感情を表すサインです。 特に、環境の変化や新しい猫との関係構築に失敗した場合、強いストレスを感じ、過剰な鳴き声につながることがあります。 今回のケースでは、野良猫が新しい環境に適応できず、先住猫との関係も良好でないことが、鳴き声の原因と考えられます。

鳴き声の原因を特定する

まず、鳴き声がいつ、どのような状況で起こるかを記録してみましょう。時間帯、場所、他の猫の行動など、詳細に記録することで、鳴き声の原因を特定しやすくなります。例えば、

  • 食事の時間帯に鳴く→空腹、食事への要求
  • 先住猫とすれ違った時、または先住猫が見える時に鳴く→恐怖、不安、縄張り意識の衝突
  • 夜間、特に静かな時間帯に鳴く→寂しさ、不安
  • 特定の場所(窓際など)で鳴く→外への好奇心、不満

これらの記録は、獣医さんへの相談時にも役立ちます。

具体的な解決策

1. フェロモン製品の活用

猫のストレス軽減に効果的なフェロモン製品(フェリウェイなど)があります。 スプレータイプやディフューザータイプがあり、猫が安心できる環境を作るのに役立ちます。 特に、野良猫が過ごす部屋に設置することで、落ち着きを取り戻す効果が期待できます。

2. 徐々に環境を共有させる

完全に隔離するのではなく、徐々に先住猫と野良猫が互いの存在に慣れるよう、環境を共有させる試みも重要です。 例えば、

  • 匂いの共有:それぞれの猫のタオルやベッドを交換し、互いの匂いを嗅ぎ合わせる
  • 視覚的な共有:最初はドアを開けて、互いに見えるようにする。その後、短い時間だけ同じ部屋に出し、様子を見る。
  • 食事場所の工夫:食事場所を離して、互いに干渉しないようにする。

これらのステップを、猫たちの反応を見ながらゆっくりと進めていくことが大切です。 無理強いは逆効果になる可能性があります。

3. 環境エンリッチメント

猫がストレスを感じないように、環境を豊かにする工夫も重要です。 例えば、

  • 猫タワーやキャットウォークを設置し、高い場所を提供する
  • 様々な種類の遊び道具を用意する
  • 窓辺に猫がくつろげるスペースを作る
  • 猫が隠れることができる隠れ家を作る

これにより、猫は自由に動き回り、ストレスを軽減することができます。

4. 獣医への相談

鳴き声が改善しない場合、または猫の健康状態に不安がある場合は、獣医さんに相談しましょう。 甲状腺機能亢進症などの病気によって、過剰な鳴き声が起こることもあります。 獣医さんは、猫の健康状態をチェックし、適切なアドバイスや治療法を提案してくれます。 また、先住猫との接触を避けるべき理由についても、獣医さんに確認しておきましょう。

5. 家族間のコミュニケーション

家族間での意見の相違は、猫にとってもストレスになります。 それぞれの意見を尊重し合い、猫にとって最善の方法を見つけるために、話し合いましょう。 猫の行動や鳴き声の原因、そして解決策について、家族全員で理解を深めることが重要です。

専門家の視点:動物行動学者の意見

動物行動学者によると、猫の鳴き声は、コミュニケーションの重要な手段であり、その背景には必ず理由があります。 今回のケースでは、新しい環境、先住猫との関係、そして飼い主の対応など、様々な要因が複雑に絡み合っている可能性があります。 専門家による行動観察やアドバイスを受けることで、より効果的な解決策を見つけることができるでしょう。

まとめ

多頭飼いは、猫にとっても飼い主にとっても、喜びと苦労が伴います。 猫同士の仲が悪く、鳴き声が止まらない場合は、まず原因を特定し、猫のストレスを軽減するための対策を講じることが重要です。 フェロモン製品の活用、環境エンリッチメント、獣医への相談、そして家族間のコミュニケーションを大切にしながら、猫たちが安心して暮らせる環境を作っていきましょう。 焦らず、ゆっくりと時間をかけて、猫たちと良好な関係を築いていってください。

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