多頭飼いのストレスと解決策:先住猫と新しい猫の共存を目指して

相談です。新しく来た猫を里親に出すか、出さないか。どうしたらいいのでしょう。2週間前に6ヶ月位になるオス猫を飼う事になりました。家には既に5歳になるメス猫がいます。最初の対面の仕方が悪かったのでしょうか、先住猫があまり家に帰って来なくなりました。いつもご飯の時間になると必ず戻って来るし、夜は家の中で寝ていたのですが、新しい猫が来てから、ご飯は食べに来るのですがすぐに外に出たがり、家の中で寝ようとしなくなりました。先住猫は新しい猫が来ると家出してしまうこともあるそうで、もう外は寒くなって来たし、このまま本格的に家出してしまったらどうしようと、心配しています。そこで、新しい猫を里親に出そうと考えました。もともと新しく来た猫は、一人暮らししていた姉が家に戻って来るというので連れて帰って来た猫で、主に、姉の部屋と祖父母の住む家で飼う予定だったのですが、姉は猫だけ置いて家には戻って来ず、そのまま引き取ってくれと言い出し、仕方なく私の住む家で飼う事になってしまいました。(家がかなり複雑な構造なので説明が難しいです。すみません)新しい猫は可愛いですが、それにも増して5年を一緒に過ごして来た猫が可哀想で、家出してしまわないか心配です。里親を探そうと思うことを家族に話すと、最初は了承してくれたのですが、最近新しく来た猫をそのまま飼いたくなったらしく、里親に出すのは止めようと言い出しました。親は先住猫は冬になったら寒くて家に帰ってくるようになる、と言ってあまり真剣に考えてくれません。私は、先住猫が家に居ない事が悲しくて、新しい猫を見ても先住猫のことばかり考えてしまい、どうしても可愛がってあげられません。新しい猫は私の家で幸せそうに暮らしていて、私の家族も概ね受け入れつつあります。里親に出したいのは家族の中で私だけです。この状態で里親を探すのはどうなんだろうという思いと、このままでは先住猫が帰って来なくなるという思いがあり、どうしていいか分かりません。多分私が新しく来た猫を飼う事を受け入れればいいと思うのですが、先住猫が快適に暮らせないことをどうしても納得できないのです。どうしたらいいでしょう。また、もし両方飼うとなったら、時間が経てば二匹は仲良くなるでしょうか?こんなこと質問するのもどうかと思うのですが、本当に悩んでいます。どんなことでもよいので、回答宜しくお願いします。

新しい猫を迎えたことで、先住猫が家から出てしまうようになったとのこと、大変お辛い状況ですね。5年間連れ添った大切な家族である先住猫と、新しく来た猫、どちらも幸せに暮らせるようにするにはどうすれば良いのか、一緒に考えていきましょう。この記事では、多頭飼いの際の猫同士のストレス、先住猫の行動変化への対処法、そして里親探しについて、具体的なアドバイスを提示します。

先住猫の行動変化:なぜ家から出ようとするのか?

猫は環境の変化に敏感です。新しい猫の到来は、先住猫にとって大きなストレスとなります。縄張り意識の強い猫にとって、新しい猫の侵入は、自分の安全な空間が脅かされたと感じる大きな出来事です。そのため、ご飯を食べた後すぐに外に出たがり、家の中で寝なくなってしまうのは、新しい猫への恐怖や不安の表れと考えられます。

  • 縄張り争い:新しい猫とのにおいの競合、資源(エサ、トイレ、寝場所)の奪い合いなど。
  • 恐怖と不安:新しい猫の存在そのものへの恐怖、新しい猫からの攻撃への不安。
  • ストレス:環境の変化によるストレスが、行動変化を引き起こしている可能性。

最初の対面がスムーズではなかったことも、ストレスを増幅させている可能性があります。猫同士の初対面は、ゆっくりと時間をかけて行うことが大切です。いきなり顔を合わせさせるのではなく、においを徐々に慣れさせることから始めるべきでした。

先住猫と新しい猫の共存:具体的な解決策

里親探しをする前に、まずは先住猫と新しい猫が共存できるよう、環境を整える努力をしてみましょう。時間はかかりますが、適切な対応で改善できる可能性は十分にあります。

フェロモン製品の活用

猫のフェロモン製品(フェリウェイなど)は、猫を落ち着かせ、安心感を与える効果があります。部屋にディフューザーを設置することで、猫同士の緊張を和らげ、ストレスを軽減するのに役立ちます。獣医さんにも相談して、適切な製品を選びましょう。

別々の空間の確保

最初は、新しい猫と先住猫を完全に隔離し、それぞれの安全な空間を確保することが重要です。別々の部屋を用意し、食事、トイレ、寝場所などを完全に分離します。数日間は完全に隔離し、その後、徐々に接触時間を増やしていきます。食事やトイレは、お互いに見えない場所に設置しましょう。

ゆっくりとした時間をかけて慣れさせる

新しい猫と先住猫を完全に隔離した状態から、徐々に接触時間を増やしていくことが重要です。最初は、ドア越しにお互いのにおいを嗅がせたり、わずかな時間だけ同じ部屋に滞在させたりするところから始めます。お互いが落ち着いてから、徐々に接触時間を長くしていきましょう。この段階では、常に飼い主がそばにいて、猫たちの様子を注意深く観察することが大切です。

遊びの時間を作る

猫は遊びを通してストレスを発散します。新しい猫と先住猫それぞれに、十分な遊びの時間を与えましょう。おもちゃを使って遊ぶことで、猫の注意をそらし、ストレスを軽減することができます。また、一緒に遊べるおもちゃを使うことで、猫同士のコミュニケーションを促進することもできます。

専門家のアドバイスを求める

状況が改善しない場合は、動物行動学の専門家や獣医に相談することをお勧めします。専門家は、猫の行動を分析し、具体的なアドバイスを提供してくれます。場合によっては、猫の性格や関係性に合わせて、より高度なトレーニングが必要になることもあります。

里親探し:それでも難しい場合は

上記の方法を試しても改善が見られない場合、里親探しを検討することも必要です。しかし、里親探しも簡単ではありません。新しい猫を安易に里親に出すのではなく、責任を持って、適切な里親を見つける必要があります。

里親募集の際の注意点

  • 猫の性格や健康状態を正確に伝える:猫の性格、健康状態、過去の経験などを正直に伝えましょう。
  • 適切な里親を選ぶ:猫の性格や生活スタイルに合った里親を選びましょう。単身者、高齢者、小さなお子さんを持つ家庭など、猫を飼う環境を事前に確認しましょう。
  • 譲渡後のフォロー:譲渡後も、里親と連絡を取り合い、猫の様子を確認しましょう。

里親募集サイトや動物保護団体を利用するのも一つの方法です。ただし、必ず信頼できる団体を選び、譲渡条件などをしっかり確認しましょう。安易な里親探しは、猫にとって大きなストレスとなるため、慎重に進める必要があります。

まとめ:先住猫と新しい猫、そしてあなたの幸せのために

先住猫と新しい猫の共存は、時間と忍耐を要する作業です。しかし、適切な対応を続けることで、必ず良い結果が得られる可能性があります。まずは、先住猫が安心して暮らせる環境づくりに焦点を当て、ゆっくりと時間をかけて、猫同士の信頼関係を築いていきましょう。それでも難しい場合は、責任を持って里親探しを行いましょう。大切なのは、あなた自身、先住猫、そして新しい猫、みんなが幸せになれる選択をすることです。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)