多頭飼いのストレスと解決策:ダックスフンド2匹のケンカと安全な共存

2匹のダックス(雌=避妊手術済)を飼っています。1歳半と半年です。幼い方がつい最近避妊手術が終わり抜糸が済んだところです。いつもじゃれあって、大きい方の後を追うように走り回って仲良くしていますが、最近突然その幼い方が長い口周りに噛みつき、血が出る位の傷をつけもう少しで眼球を傷つけ失明するところだったと獣医にいわれました。それからも目を配ってないとすぐ向かって行き、噛みつこうとするので、慌ててペットショップで口輪を購入し、2匹とも嵌めていますが、恐らくストレスは相当なものでしょう。はずそうとして、あちらこちらに口輪をぶつけたり、手ではずそうとしたり苦労しています。家族が気が付いたら水を飲ませてはいますが、犬も犬ですが人間もストレスが溜まります。部屋も狭いので2匹を分けて飼うことも出来ず困っています。即効的な対策が有りましたら教えて下さい。

ダックスフンドのケンカとストレス:原因と対策

2匹のダックスフンドのケンカ、特に避妊手術後の幼犬による攻撃は、深刻な問題です。 眼球への損傷は命に関わる事態にもなりかねません。 まずは、なぜこのような事態になったのか、原因を分析し、具体的な対策を講じる必要があります。 狭い居住空間もストレス要因となっている可能性が高いです。

ケンカの原因を探る

* ホルモンバランスの変化:避妊手術直後、ホルモンバランスが大きく変化し、幼犬の行動に影響を与えている可能性があります。手術後の痛みやストレスも加わり、攻撃性を高めていると考えられます。
* 資源の奪い合い:エサ、水、寝場所など、犬にとって大切な資源をめぐる争いが原因となるケースもあります。特に、狭い空間では資源の奪い合いが激しくなりやすいです。
* 遊びと攻撃性の区別:ダックスフンドは活発な犬種です。じゃれ合いがエスカレートし、攻撃行為に発展することもあります。幼犬は遊びと攻撃の区別がまだ十分にできていない可能性があります。
* 恐怖や不安:狭い空間、口輪の装着など、犬にとってストレスとなる状況が、恐怖や不安を生み出し、攻撃性を高めている可能性があります。

即効的な対策と長期的な解決策

口輪は一時的な対策としては有効ですが、犬のストレスを軽減するものではありません。 より根本的な解決策が必要です。

1.空間の工夫と環境エンリッチメント

* 空間の拡張:可能であれば、犬たちが自由に動き回れるスペースを確保しましょう。ケージやサークルを活用して、それぞれの犬が落ち着けるプライベート空間を作るのも有効です。
* 垂直空間の活用:キャットウォークやステップなどを設置し、垂直方向の空間を利用することで、犬たちのストレスを軽減できます。
* 環境エンリッチメント:おもちゃ、嗅覚刺激グッズ、隠れ家などを用意し、犬たちが自由に遊んだり、リラックスできる環境を作ります。 退屈がストレスの原因となるため、常に新しい刺激を与えることが重要です。

2.行動修正とトレーニング

* 専門家への相談:動物行動学者やドッグトレーナーに相談し、プロの指導を受けることをお勧めします。 個々の犬の性格や行動パターンを分析し、適切なトレーニング方法を提案してもらえます。
* ポジティブトレーニング:罰を与えるのではなく、良い行動を褒めて強化するポジティブトレーニングが効果的です。 おやつや言葉の褒め言葉などを活用し、良い行動を促しましょう。
* コマンドトレーニング:「待て」「来い」などの基本的なコマンドを覚えさせることで、犬の行動をコントロールしやすくなります。
* 分離トレーニング:ケージやサークルを使って、犬たちを一時的に分離するトレーニングを行います。 最初は短時間から始め、徐々に時間を長くしていくことで、分離に対する不安を軽減します。

3.食事と健康管理

* 食事の見直し:栄養バランスの良い食事を与えることで、犬の健康状態を維持し、ストレスを軽減します。 必要であれば、獣医師に相談して適切なフードを選びましょう。
* 健康チェック:定期的に獣医師による健康チェックを受け、病気やケガがないかを確認しましょう。 病気や痛みも攻撃性の原因となることがあります。

4.口輪の適切な使用

口輪はあくまでも緊急時の対策です。 長時間使用すると、犬に大きなストレスを与えます。 口輪を使用する場合は、犬が自由に呼吸でき、水を飲めるように注意し、こまめに休憩させましょう。 より安全な口輪の種類も検討してみましょう。

インテリアと多頭飼育の両立

狭い空間での多頭飼育では、インテリアにも工夫が必要です。

空間を広く見せる工夫

* 明るい色の壁:明るい色を使うことで、空間を広く見せる効果があります。 特に、白やアイボリー、ベージュなどは開放感を与えます。
* 鏡の活用:鏡を設置することで、空間の奥行きを感じさせ、広く見せる効果があります。
* 家具の配置:家具を壁に沿って配置することで、中央に広いスペースを作り出し、犬たちが自由に動き回れるようにします。
* 収納の工夫:収納家具を活用して、不要な物を片付けることで、空間をスッキリとさせます。

犬に優しいインテリア

* 傷つきにくい素材:犬が引っ掻いたり、噛んだりしても傷つきにくい素材の家具や床材を選びましょう。
* 安全な家具:倒れやすい家具や、犬が口に入れてしまう危険のある家具は避けましょう。
* 犬用スペースの確保:犬たちが落ち着いて過ごせる専用のスペースを確保しましょう。 ベッドやクッションなどを用意し、快適な空間を作ります。

専門家の意見

動物行動学の専門家によると、「多頭飼育におけるケンカは、適切な環境整備と行動修正によって改善できるケースが多いです。 しかし、状況によっては専門家の介入が必要となることもあります。 早期に問題に対処することで、犬たちのストレスを軽減し、安全で幸せな生活を実現できます。」とのことです。

まとめ

ダックスフンド2匹のケンカは、深刻な問題ですが、適切な対策を行うことで改善が期待できます。 空間の工夫、行動修正、専門家への相談などを組み合わせ、犬たちにとって安全で快適な環境を作りましょう。 そして、飼い主自身もストレスをため込まないように、家族みんなで協力して犬たちと向き合っていくことが大切です。

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