多頭飼いのストレスと子猫のトライアル:先住猫の健康と新しい家族との調和

お試し中の猫を返したい・・・でも悩んでいます。以前、多頭飼い崩壊で自宅出産で生まれた子猫の貰い手を探している人がいるという質問をしたものです。これからますます寒くなるのに増えすぎて困るから外で飼うということを言い始めたので、部屋の狭さというネックはあったのですが、3カ月ちょっとの子猫を1匹引き受けました。でも、外と家と行き来する暮らしをしていた子猫なので、発狂したように泣いています。それは仕方ない(想定内)と思いますが、先住猫が恐怖とストレスから体調を崩してしまいました。新入りを別室に隔離してるにもかかわらず、震えながら威嚇を続けさまよっては嘔吐・・・食事もとらず、排泄も1日半していない状態です。かかりつけ獣医に相談にいったところ、先住のストレス具合がひどいから安定剤を処方されましたが、改善されないようならよほど神経質な子だから病気になることも考えられる、ストレスから病気になり死ぬ子もいると聞き、不安です。飼い主に連絡し事情を話せば返してくれと言われると思いますが、冬空の下、外に出されるかと思うと・・・。先住猫に無理をさせてでも時間が解決すると思って様子をみたほうがいいでしょうか?それとも危険信号でしょうか?子猫の姿を見せていないのに、先住は気配だけで震えてタンスの奥で丸くなって出てきません。食事もトイレもせず、胃液を吐いています。

先住猫の深刻なストレス状態と対応策

ご相談ありがとうございます。先住猫さんの状態は非常に深刻です。1日半も食事や排泄がなく、嘔吐を繰り返す、震えが止まらない、といった症状は、強いストレスによるものと考えられます。獣医さんも安定剤を処方されていることから、その深刻さがわかります。このまま放置すると、本当に命に関わる危険性があります。 「時間が解決する」という期待は、現状では危険な賭けと言えるでしょう。

先住猫のストレス軽減のための具体的な対策

先住猫さんの健康を第一に考え、以下の対策を講じることを強くお勧めします。

  • 子猫との完全隔離: 別室に隔離しているとのことですが、子猫の鳴き声や匂い、気配ですらストレスになっている可能性があります。完全に遮断できるよう、ドアの下に隙間がないか確認し、必要であればタオルなどを挟んで塞ぎましょう。フェロモン製品(Feliwayなど)の使用も有効です。
  • 安全な隠れ家を提供: 先住猫さんが安心して過ごせる隠れ家が必要です。タンスの奥ではなく、猫が自由に出し入りできるハウスや、高い場所のキャットタワーなどを用意しましょう。暗い場所を好む猫も多いので、隠れ家には柔らかい布などを敷いてあげましょう。
  • ストレス軽減のための環境整備: 猫が落ち着ける環境を作るために、室内の明るさや音、温度に配慮しましょう。静かな場所で、直射日光を避け、快適な温度を保つことが大切です。
  • 食事と水分補給の確保: 猫が自ら食べようとしない場合は、少量ずつ、好物やウェットフードを試してみてください。強制給餌が必要な場合もありますので、獣医さんに相談しましょう。水分補給も非常に重要です。点滴が必要になる可能性もあります。
  • 獣医への継続的な相談: 安定剤の効果が不十分な場合、他の治療法を検討する必要があります。獣医さんと密に連絡を取り合い、先住猫さんの状態を逐一報告し、指示に従いましょう。必要に応じて、血液検査などを行い、体の状態を詳しく調べてもらうことが大切です。

子猫のトライアル継続の是非

先住猫さんの状態を鑑みると、子猫とのトライアル継続は難しいと判断せざるを得ません。先住猫の命を守ることを最優先しなければなりません。

子猫を元の飼い主へ返すことの重要性

子猫を元の飼い主へ返すことは、残酷に思えるかもしれませんが、現状では最善策かもしれません。冬に外で過ごすことは子猫にとって命の危険に直結します。元の飼い主へ返すことで、子猫の安全と先住猫の健康を確保できる可能性が高まります。

元の飼い主への連絡方法

元の飼い主へ連絡する際には、先住猫の状態を詳しく説明し、現状では子猫を飼育することが難しいことを伝えましょう。感情的にならず、冷静に事実を伝え、子猫の今後のことを相談しましょう。

専門家の意見:動物行動学者の視点

動物行動学者によると、猫同士の相性は個体差が大きく、必ずしもうまくいくとは限りません。特に、先住猫が既にストレスを抱えている状態での新しい猫の導入は、大きなリスクを伴います。今回のケースでは、先住猫のストレスが極めて高く、健康状態に深刻な影響を及ぼしているため、トライアル継続は避けるべきです。

まとめ:先住猫の健康を最優先に

今回のケースでは、先住猫の健康を最優先することが重要です。子猫を元の飼い主へ返すという決断は、容易ではありませんが、先住猫の命を守るためには必要な選択かもしれません。 獣医さんの指示に従い、先住猫のケアに専念し、元の飼い主へ連絡を取り、子猫の今後のことを話し合いましょう。

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