多様な魚種の混泳水槽における大量死:死因分析と改善策

死因分析お願いします。二週間の帰省中、家族にエサやり・足し水を頼んだのですが半数が死んでいました。ショックですがこれを教訓にしたいと思い死因を考えています。長くなりますが、相談させて下さい。 【環境】 メイン水槽・・・60cmスリム水槽・ドクターソイル・外掛け式フィルター・ドクターソイル 産卵箱(メイン水槽に直結) タッパー(稚魚用)・ウィロモス大量+ソイル 今で9ヶ月程経ちます。 【飼っていた生体】 クーリーローチ3・ラスボラエスペイ3・グッピー5・オレンジグリッターダニオ2・稚魚2・ミナミヌマエビ100以上 【死んだ生体】 クーリー・ラスボラ・タッパーのミナミ全滅・グッピー1、稚魚1 【家族の世話状況】 4日に一回来てくれていた。エサやりと水足しのみ。 【帰宅後の状況】 ・クーリーは真っ白になって沈んでいて一匹だけうっすら綿有り。食べられてはいない。 ・ラスボラはエビに食べられ骨状態。 ・グッピーは見た目は普通だが動きが鈍く主に沈んでいた。 ・ミナミとダニオだけが元気に動き回っていた。 ・メイン水槽のミナミが減った様子はないと思います。 ・フィルタと産卵箱にヘドロが溜まっていたので全く良い状況ではなかったが、 過去の経験から魚が死ぬほどの量ではないように思う。 ・メインの水の色や臭いには異変無し。 ・タッパーはエビの死体で水が腐っていたが奇跡的に稚魚が生きていた。 【帰宅後やったこと】 ・死体処理、フィルタ交換(中は掃除していない)、産卵箱掃除、エサやり、水換え(1/5程度)、エアコンで部屋を暖める ・基本足し水でごくたまに水換えで維持できていた。タッパーは足し水のみ。 ・上記の後、グッピーが復活 【自分なりに考えてみたこと】 ・タッパーは水が腐っていたので、エサが多すぎたのでは?と思う。 ・メイン水槽も水質悪化が死因と思ったが、エビが元気なのと水は透明だったのが謎。 ・ただしエビ葬されていないローチの死体での悪化はあったと思う。 ・家族が言うにはものすごく寒い日があったらしく、寒さで弱ってしまった? (西日本・都市部の集合住宅なのでかなり暖かいほうですが;) ・水質が劣るであろう産卵箱のグッピーが元気でメインの方でたくさん死んだのは死体の腐敗か・・ 悪環境下にしてしまい反省点はたくさんありますが、皆様の思う意見を下さい。

水槽環境と生体について

ご自宅の水槽環境は、60cmスリム水槽にドクターソイルを使用、外掛け式フィルターを設置されているとのこと。多様な魚種(クーリーローチ、ラスボラエスペイ、グッピー、オレンジグリッターダニオ、ミナミヌマエビ、稚魚)を飼育されており、産卵箱と稚魚用のタッパーも使用されているようです。9ヶ月間飼育されていることから、ある程度の経験をお持ちであると推察します。

死因に関する考察

帰省中に半数の魚が死亡したとのこと、大変ショックな出来事だったと思います。ご自身の考察にもある通り、複数の要因が考えられます。

1. 水質悪化

  • タッパーの水質悪化:タッパー内でのミナミヌマエビの大量死と水の腐敗は、明らかに水質悪化を示しています。エサの与えすぎや、水換えの不足が原因と考えられます。稚魚が生き残っていたのは、ウィロモスなどの水質浄化作用によるものかもしれません。
  • メイン水槽の水質悪化:メイン水槽の水は透明で臭いもなかったとのことですが、フィルターと産卵箱にヘドロが溜まっていた点は問題です。目に見える状態だけでなく、硝酸塩などの有害物質が蓄積していた可能性があります。特に、クーリーローチの死骸が分解される過程で発生するアンモニアや亜硝酸塩が、他の魚に悪影響を与えた可能性が高いです。
  • 水温変化:家族の方が「ものすごく寒い日があった」と証言していること、そして西日本とはいえ、集合住宅の室温が一定に保たれているとは限りません。特に夜間の温度低下は、熱帯魚にとって大きなストレスとなります。急激な水温変化は、魚類の免疫力を低下させ、病気にかかりやすくします。

2. 個体差と病気

  • クーリーローチの綿状の症状:一匹のクーリーローチに綿状のものが付着していたとのこと。これは、白点病などの寄生虫感染の可能性があります。寄生虫は、水質悪化によって免疫力が低下した魚に感染しやすくなります。
  • ラスボラの状態:エビに食べられた状態だったとのことですが、すでに死んでいた可能性が高いです。死因は水質悪化や病気の可能性があります。
  • グッピーの症状:動きが鈍かったものの、水換え後に復活したことから、一時的な水質悪化の影響を受けた可能性があります。

3. エサの量

  • エサの量:家族の方が4日に一度エサを与えていたとのことですが、その量が多すぎたか、あるいは適切な種類・量のエサを与えていなかった可能性があります。特に、タッパーではエサの与えすぎが水質悪化を招いたと考えられます。適切なエサの量を把握し、与えすぎないことが重要です。

改善策と今後の対策

今回の大量死を教訓に、以下の対策を講じることをお勧めします。

1. 定期的な水換えとフィルター清掃

  • 水換え:週に1回、水槽の水の1/3程度を交換しましょう。水換えは、水槽内の有害物質を除去し、水質を安定させる上で非常に重要です。
  • フィルター清掃:フィルターは、2週間に1回程度、丁寧に清掃しましょう。フィルター内の汚れが溜まりすぎると、ろ過能力が低下し、水質悪化につながります。フィルターを交換する際は、新しいフィルターにバクテリアを移すなどの工夫が必要です。
  • 底床掃除:ドクターソイルを使用しているとのことですが、底床に汚れが溜まっていると水質悪化の原因となります。底床掃除も定期的に行いましょう。

2. エサの量と種類

  • 適切なエサの量:魚の種類や数に合わせて、適切な量のエサを与えましょう。魚が数分で食べきれる量を目安に、残餌はすぐに取り除くことが大切です。与えすぎると、水質悪化や病気の原因となります。
  • エサの種類:様々な種類のエサを与え、栄養バランスを考慮しましょう。単調なエサばかりを与えると、栄養不足になり、病気にかかりやすくなります。

3. 水温管理

  • ヒーターの使用:熱帯魚を飼育する際は、ヒーターを使用して水温を安定させることが重要です。特に冬場は、室温の低下によって水温が急激に下がる可能性があります。設定温度は、飼育している魚の種類に適した温度に設定しましょう。
  • 水温計の設置:水槽内に水温計を設置し、水温を常にチェックしましょう。水温が急激に変化した場合には、原因を特定し、適切な対策を講じることが重要です。

4. 緊急時の対応

  • 帰省時の対策:長期の留守にする場合は、自動給餌器を使用したり、信頼できる人にエサやりと水換えを依頼するなど、適切な対策を講じましょう。自動給餌器は、エサの量を調整できるタイプを選ぶことが重要です。
  • 病気の早期発見:日頃から魚の状態をよく観察し、少しでも異常が見られた場合は、すぐに適切な処置を行いましょう。病気の早期発見は、治療成功率を高める上で非常に重要です。

5. 専門家への相談

  • アクアリストへの相談:飼育に不安がある場合、信頼できるアクアリストやペットショップの店員に相談しましょう。経験豊富な専門家のアドバイスは、飼育の成功に繋がります。

まとめ

今回の大量死は、水質悪化、水温変化、エサの与えすぎなど、複数の要因が重なった結果と考えられます。これらの問題点を改善することで、今後同様の事態を防ぐことができるでしょう。定期的なメンテナンスと、魚の状態を注意深く観察することで、健康で活き活きとした水槽環境を維持することができます。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)