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外壁塗装の適切な回数と工程
外壁塗装は、一般的に2回塗りが標準です。下塗り(プライマー)と上塗り(仕上げ塗り)の2回です。ただし、使用する塗料の種類や建物の状態によっては、3回塗り以上が必要になるケースもあります。1回塗りでは、十分な塗膜厚が得られず、耐久性や防水性が低下し、早期に劣化してしまう可能性が高いです。
質問者様のケースでは、当初1回塗りしかされておらず、その後も適切な塗り直しが行われていなかった点が大きな問題です。塗料のカスレや玉状の凝固、微細な気泡などは、塗装の品質不良を示す典型的な症状です。
なぜ複数回塗りが重要なのか?
複数回塗りを推奨する理由は以下の通りです。
- 下地への密着性向上:下塗りは、サイディングなどの外壁材への塗料の密着性を高める役割を果たします。下塗りによって、上塗りの塗膜が剥がれにくくなります。
- 塗膜の厚みと耐久性:複数回塗ることで、塗膜が厚くなり、紫外線や雨風、温度変化などによる劣化から外壁を守り、建物の寿命を延ばすことに繋がります。
- 防水性・防カビ性・防藻性の向上:塗料には、防水性や防カビ・防藻性を高める成分が含まれています。複数回塗ることで、これらの効果がより高まります。
- 美観の維持:均一で美しい仕上がりを実現するには、複数回塗りが不可欠です。1回塗りでは、塗りムラやカスレなどが発生しやすく、仕上がりが悪くなってしまいます。
低価格サイディングと塗装の関係
質問者様は「カタログに載っている一番安いサイディング」を使用されているとのこと。安価なサイディングは、高価なものと比べて耐久性が低い場合があります。そのため、より高品質な塗料を選択したり、塗り回数を増やすことで、耐久性を補う必要があります。
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塗装不良への対処法
今回のケースでは、既に複数回の塗り直しが行われていますが、それでも気泡が残っているとのこと。これは、下地処理が不十分であったり、塗料の乾燥条件が悪かったりすることが原因として考えられます。
具体的な対処法
* 工務店との丁寧な話し合い:現状を写真や動画で記録し、工務店と問題点について具体的に話し合います。再度、適切な塗装工事を行うよう強く求める必要があります。
* 専門家への相談:建築士や塗装業者に相談し、塗装状態の診断と今後の対応策についてアドバイスを求めるのも有効です。
* 契約内容の確認:契約書に記載されている塗装の回数や保証内容などを確認し、必要に応じて法的措置を検討します。
* 塗装工事への立ち会い:今後の塗装工事には必ず立ち会い、作業内容を確認しましょう。
塗装工事のチェックポイント
今後の塗装工事において、以下の点をチェックしましょう。
- 下地処理:サイディング表面の汚れやカビ、チョーキング(粉状の白化)などをきちんと除去しているか。
- 塗料の選定:適切な塗料が使用されているか。塗料の性能や保証内容を確認しましょう。
- 塗装方法:ローラーやスプレーガンなど、適切な塗装方法が用いられているか。
- 乾燥時間:各工程間の乾燥時間を十分に確保しているか。
- 養生:周囲の汚れを防ぐための養生が適切に行われているか。
- 仕上がり:塗りムラ、タレ、気泡、カスレなどがないか。均一で美しい仕上がりになっているか。
専門家の視点
建築塗装の専門家によると、「外壁塗装は、建物の耐久性と美観を保つ上で非常に重要な工事です。安価な材料や手抜き工事は、将来的な修繕費用を増大させる可能性があります。信頼できる業者を選び、適切な工程と材料を使用することが大切です。」とのことです。
まとめ
外壁塗装は、1回塗りでは不十分です。適切な回数と工程で施工することで、建物の寿命を延ばし、美しい外観を維持することができます。今回のケースのように問題が発生した場合は、工務店と丁寧に話し合い、専門家のアドバイスを得ながら、適切な対応を取る必要があります。 今後の塗装工事には必ず立ち会い、納得のいく仕上がりになるよう確認しましょう。