外は涼しいのに部屋の中が暑い!その原因と対策

外は涼しいのになぜ部屋の中は暑いですか? 今日、夜の東京は気温が16.8度だそうです。 天気も悪く1日中雨がふっており、気温も低かったです。 ところが、今日部屋の温度は昼間からエアコンをつけずに29度あります。窓はあけていません。 夜になっても温度が変わらず暑いです。 今日は1日中、エアコンをかけています。 昨日は夏日でしたが、部屋の温度は昨日も今日もほとんどかわりません。 なぜ、外は涼しいのに部屋の中は暑いのですか?

部屋が暑い原因:外気温とのずれと室温上昇のメカニズム

外気温が低くても、部屋の中が暑い理由はいくつか考えられます。単に外気温が低いからといって、室温がすぐに下がるわけではないのです。室温は、日射、断熱性、換気、そして室内の熱源など、様々な要素が複雑に絡み合って決まります。

1. 日射の影響:蓄熱と断熱性の問題

たとえ曇りや雨の日でも、日中は窓から日射熱が室内に侵入し、壁や床、家具などに蓄熱されます。特に、日当たりの良い部屋や、断熱性の低い建物では、この蓄熱効果が大きく、夜になっても室温が下がりにくいのです。 窓ガラスは、可視光線は透過しますが、赤外線(熱)は吸収しやすい性質を持っています。そのため、曇りの日でも日射熱は室内に侵入し、室温を上昇させるのです。 さらに、建物の断熱性能が低いと、蓄熱された熱が外に逃げるのが遅く、室温が長時間高いままとなります。

2. 換気の不足:空気の入れ替えと熱の滞留

窓を閉めたままの状態では、室内の空気は入れ替わらず、熱がこもりやすいです。 空気中に含まれる湿気や、生活活動によって発生する熱(照明、家電製品など)も室温上昇に寄与します。 換気を適切に行うことで、室内の空気を入れ替え、熱気を排出できます。

3. 室内の熱源:家電製品や人の体温

パソコン、テレビ、照明などの家電製品は、使用時に熱を発生します。 さらに、人が活動することによっても熱が発生し、室温を上昇させます。 これらの熱源は、特に小さな部屋では、室温に大きな影響を与えます。

4. 建物の構造:気密性と断熱材

建物の構造も室温に大きく影響します。気密性の高い建物は、外からの空気の侵入を防ぎますが、同時に室内の熱気を逃がしにくくもなります。 また、断熱材の性能が低いと、外気温の影響を受けやすく、室温の変動が大きくなります。

具体的な対策:快適な室温を保つためのステップ

では、外気温が低くても部屋の中が暑い場合、どうすれば快適な室温を保てるのでしょうか? 具体的な対策を以下に示します。

1. 適切な換気:新鮮な空気を取り込む

朝晩など、外気温が低い時間帯に窓を開けて換気を行いましょう。 短時間でも効果があります。 また、24時間換気システムがある場合は、適切に稼働させてください。

2. 遮熱カーテンやブラインドの活用:日射熱を遮断

日射熱を遮断するために、遮熱効果の高いカーテンやブラインドを使用しましょう。 これらの製品は、太陽光線による室温上昇を抑える効果があります。 特に、西日が当たる窓には効果的です。

3. 断熱性の向上:窓の断熱対策や壁の断熱材

長期的には、窓の断熱性能を高める対策(複層ガラスへの交換など)や、壁の断熱材を増やすなどのリフォームも効果的です。 これにより、室温の変動を抑制し、省エネにも繋がります。

4. 熱源の管理:家電製品の使用時間や位置

パソコンやテレビなどの家電製品は、使用しない時は電源を切りましょう。 また、発熱量の多い家電製品は、壁から離して設置するなど、工夫することで室温上昇を抑えることができます。

5. 室内植物の活用:蒸散作用による冷却効果

観葉植物は、蒸散作用によって室温を下げる効果があります。 ただし、効果は限定的なので、他の対策と併用することが重要です。

6. エアコンの使用:適切な温度設定と運転方法

エアコンを使用する場合は、適切な温度設定と運転方法を心がけましょう。 設定温度を下げすぎると、消費電力が増加し、かえって不経済になります。 また、除湿機能を活用することで、室温を下げるだけでなく、不快な湿気を取り除くことができます。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、室温が高い原因は建物の断熱性能や気密性能に問題がある可能性があります。 古い建物では、断熱材が不足していたり、窓の気密性が低かったりするケースが多く、室温の変動が大きくなります。 このような場合は、断熱改修や窓の交換などを検討する必要があるかもしれません。 専門業者に相談し、適切な対策を講じることで、快適な室内環境を実現できます。

まとめ:快適な住空間のために

外気温が低くても部屋の中が暑い原因は様々です。 日射、換気、熱源、建物の構造など、複数の要因が複雑に絡み合っています。 快適な室温を保つためには、上記の対策を総合的に検討し、状況に合わせて適切な方法を選択することが重要です。 どうしても解決できない場合は、専門家への相談も検討しましょう。

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