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壁紙の継ぎ目問題:プロの視点と解決策
ご依頼いただいた壁紙のリフォーム工事において、継ぎ目の目立ちに納得がいかないとのこと、大変お気持ちお察しします。 2万円弱という金額と、施工状況から判断すると、残念ながらリフォーム会社の言い分は完全に正しいとは言えません。 確かに、無地の壁紙や淡色の壁紙は継ぎ目が目立ちやすい傾向があります。しかし、「多少はしょうがない」と片付けるレベルではありません。 プロの施工であれば、継ぎ目を目立たなくする技術と工夫が求められます。
継ぎ目が目立つ原因とプロの施工
壁紙の継ぎ目が目立つ原因はいくつか考えられます。
- 下地処理の不足: 古い壁紙の剥がれ残りや凹凸が残っていると、新しい壁紙に影響し、継ぎ目に隙間ができやすくなります。下地処理を丁寧に、適切な材料で行うことが重要です。
- 糊付けの不備: 糊の量や塗り方が不適切だと、壁紙が十分に密着せず、継ぎ目に隙間が生じます。経験豊富な職人は糊付けの技術に長けており、均一な仕上がりを実現します。
- 壁紙のカット精度: 壁紙のカットが正確でないと、継ぎ目にズレが生じ、目立つ原因となります。熟練の職人であれば、ミリ単位の精度でカットを行い、継ぎ目を目立たなくします。
- 圧着不足: 壁紙を貼った後、しっかりと圧着する必要があります。圧着が不十分だと、空気が入り込み、継ぎ目に隙間ができます。ローラーを使って丁寧に圧着することで、これを防ぎます。
- 壁紙の種類: 確かに無地や淡色の壁紙は継ぎ目が目立ちやすいですが、それでもプロの施工であれば、目立たないように工夫できます。例えば、柄合わせを工夫したり、特殊な糊を使用したりするなどです。
リフォーム会社への対応と交渉
今回のケースでは、リフォーム会社が「多少はしょうがない」と主張していることが問題です。これは、プロとして不適切な対応です。 来週木曜日にリフォーム会社が状況を見に来るとのことですが、以下の点を明確に伝えましょう。
- 写真や動画で証拠を提示: 継ぎ目の隙間や不自然な部分を写真や動画で記録し、客観的な証拠として提示します。添付ファイルにある写真に加え、より詳細な画像を撮影しておきましょう。
- 施工不良を明確に指摘: 「多少はしょうがない」という曖昧な説明ではなく、具体的な施工不良点を指摘します。「継ぎ目に隙間がある」「継ぎ目が不自然に目立つ」など、客観的な事実を伝えましょう。
- 再施工を求める: 現状では仕上がりに納得できないことを伝え、再施工を要求しましょう。今回は職人さんが施工したとのことですが、それでも満足のいく仕上がりになっていないため、より熟練した職人による再施工を依頼するのが妥当です。
- 契約内容を確認: 契約書の内容を確認し、施工内容や品質に関する記述を確認しましょう。契約書に明記されている品質基準を満たしていない場合は、その点を指摘し、再施工を要求する根拠とします。
- 必要に応じて専門家の意見を聞く: どうしても話がまとまらない場合は、建築士やインテリアコーディネーターなどの専門家に相談し、客観的な意見を求めることも有効です。専門家の意見は、リフォーム会社との交渉において強い味方となります。
費用について
2万円弱の費用で3面(うち2面は施工面積が少ない)の壁紙貼り替えは、確かに安価な部類に入るかもしれません。しかし、安価であることが施工品質の低さを正当化する理由にはなりません。 むしろ、安価な材料や人件費削減のために、施工品質が犠牲になっている可能性も考えられます。
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具体的なアドバイス
* 交渉の際には冷静に、しかし毅然とした態度で対応しましょう。感情的な言葉遣いは避け、客観的な事実を基に主張することが重要です。
* 書面でのやり取りを残しましょう。 メールや手紙で、交渉の内容や合意事項を記録しておくと、後々のトラブル防止に役立ちます。
* 最終手段として、消費者センターへの相談も検討しましょう。
まとめ
壁紙の継ぎ目が目立つのは、必ずしも「しょうがない」ことではありません。プロの施工であれば、目立たないように仕上げることが可能です。 今回のケースでは、リフォーム会社に再施工を要求し、納得のいく仕上がりになるまで粘り強く交渉することが重要です。 冷静かつ毅然とした態度で、ご自身の権利を主張しましょう。