壁穴なしマンションへのエアコン取り付け:費用・注意点・具体的な方法

壁式構造の分譲マンションに住んでいます。壁穴の無い部屋にエアコンの取り付けを検討しています。支障や注意点及び費用について教えてください。窓は特殊な出窓で窓式エアコンの取り付けもできません。

壁穴を開けずにエアコンを設置する方法

壁式構造のマンションで、壁に穴を開けずにエアコンを取り付けることは、窓から設置する窓用エアコン以外では、基本的に困難です。質問にあるように窓が特殊な出窓で窓用エアコンが取り付けられない場合、残された選択肢は大きく分けて2つあります。

1. 天井埋め込み型エアコン

天井にエアコンの配管を通すための穴を開ける必要はありますが、壁に穴を開ける必要がないため、壁を傷つけずに済む方法です。ただし、天井裏の状況によっては設置が困難な場合もあります。既存の天井構造によっては、専門業者による補強工事が必要になる可能性もあります。費用は、機種や工事の難易度によって大きく変動しますが、壁掛け型エアコンよりも高額になる傾向があります。

2. 配管カバーを用いた壁掛け型エアコン

通常の壁掛け型エアコンを設置する場合、室内機と室外機を繋ぐ配管のために壁に穴を開ける必要があります。しかし、配管を壁面を這わせるように設置し、専用の配管カバーで隠すことで、壁に穴を開けた痕が目立たなくすることができます。この方法であれば、壁に穴を開けるという作業自体は必要になりますが、見た目を美しく保つことができます。カバーの種類やデザインも豊富なので、インテリアに合わせた選択が可能です。

エアコン取り付けにおける注意点

壁に穴を開けずにエアコンを取り付ける場合、いくつかの注意点があります。

1. マンションの規約確認

マンションによっては、エアコンの取り付けに関する独自の規約がある場合があります。天井埋め込み型エアコンや配管カバーの使用についても、事前に管理会社に確認することが重要です。規約に違反すると、罰金や退去を命じられる可能性もあります。規約を確認せずに工事を進めると、後々トラブルになる可能性があるため、必ず事前に確認しましょう。

2. 専門業者への依頼

エアコンの取り付けは、専門知識と技術が必要な作業です。特に天井埋め込み型エアコンや配管カバーを用いた設置は、DIYでは困難な場合が多いです。安全で適切な取り付けを行うためにも、必ず専門業者に依頼しましょう。安易なDIYは、配管の不具合や漏水といったトラブルにつながる可能性があります。

3. 費用

エアコン本体の費用に加え、取り付け工事費用も必要になります。特に天井埋め込み型エアコンは、壁掛け型エアコンよりも高額になる傾向があります。配管カバーを用いた場合も、カバーの費用と取り付け工賃が発生します。事前に複数の業者から見積もりを取り、費用を比較検討することが重要です。

費用に関する詳細

エアコン取り付けにかかる費用は、以下の要素によって大きく変動します。

  • エアコン本体の価格:機種や機能によって大きく異なります。省エネ性能の高い機種は高価ですが、ランニングコストを抑える効果があります。
  • 取り付け工事費用:工事の難易度や業者の料金体系によって異なります。天井埋め込み型エアコンは、壁掛け型エアコンよりも高額になります。配管カバーを使用する場合も、カバーの費用と取り付け工賃が加算されます。
  • 配管の長さ:室外機と室内機の距離が長いほど、配管費用が高くなります。配管カバーを使用する場合も、カバーの長さに応じて費用が変わります。
  • 追加工事費用:天井の補強工事や、既存配管の撤去など、状況によっては追加費用が発生する場合があります。

具体的なアドバイス

1. まずは管理会社に相談:マンションの規約を確認し、許可を得る必要があります。また、天井裏の状況や、工事の可否についても相談しましょう。

2. 複数の業者から見積もりを取る:少なくとも3社以上の業者から見積もりを取り、費用や工事内容を比較検討しましょう。見積もりには、エアコン本体価格、取り付け工事費用、配管費用、その他諸費用が明確に記載されていることを確認しましょう。

3. 工事内容をしっかりと確認する:見積書に記載されている工事内容をしっかりと確認し、不明な点があれば業者に質問しましょう。工事後の保証についても確認しておきましょう。

4. アフターサービスを確認する:工事後のアフターサービス体制が整っている業者を選ぶことが重要です。万が一、不具合が発生した場合でも、迅速に対応してくれる業者を選びましょう。

専門家の視点

エアコン取り付け工事は、電気工事士の資格を持つ専門業者に依頼することが重要です。資格のない業者に依頼すると、電気系統のトラブルや火災などの危険性があります。また、工事の仕上がりの質も大きく左右されます。信頼できる業者を選ぶために、口コミや評判などを参考にしましょう。

まとめ

壁穴を開けずにエアコンを取り付けるには、天井埋め込み型エアコンや配管カバーを用いた壁掛け型エアコンの設置が考えられます。しかし、いずれの方法も、マンションの規約確認や専門業者への依頼が不可欠です。費用や注意点などを十分に理解した上で、最適な方法を選択しましょう。

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