壁から聞こえるきしみ音…原因と対処法|虫?構造?徹底解説

部屋の壁にある柱(厳密に言うと柱ではなく骨組みになっている壁と壁を仕切る間の木なんですが)その中からきしむような音がしています。中で何かが木を削りながら移動しているような雰囲気です。絶えず聞こえる訳ではないですが、結構響いて寝られません。何か変な虫がいるのでは?と不安です。どういう事態が考えられますか?

壁から聞こえるきしみ音の原因

壁から聞こえるきしみ音、とても不安ですよね。特に「何かが木を削っている」ような音は、虫の仕業ではないかと心配になります。しかし、原因は虫だけではありません。いくつか可能性を検討してみましょう。

1. 木材の乾燥と収縮

最も可能性が高いのは、木材の乾燥と収縮による音です。特に、新築やリフォーム後、あるいは季節の変わり目など、湿度変化が大きい時期に発生しやすいです。木材は湿度によって膨張と収縮を繰り返します。この際に、骨組みの接合部で摩擦が生じ、きしみ音として聞こえてくるのです。この場合、音は断続的で、一定のリズムではなく不規則に発生することが多いです。

2. 虫

木材を食べる虫、例えばゴキブリやシロアリなどの可能性も否定できません。シロアリは特に、木材内部を食い荒らすため、きしみ音だけでなく、壁に小さな穴が開いている、木材が弱くなっているなどの兆候が見られるかもしれません。ゴキブリは、壁の隙間などに巣を作ることがあり、活動音がきしみ音として聞こえる可能性があります。ただし、虫の場合は、音に加えて、糞や羽などの痕跡が見つかる可能性が高いです。

3. 構造材の動き

建物の構造材自体が、温度や湿度の変化、あるいは地震などによってわずかに動いたり、摩擦が生じたりすることで、きしみ音が発生する可能性があります。特に古い建物や、基礎がしっかりしていない建物では、この可能性が高まります。この場合、音は特定の場所だけでなく、建物全体から聞こえる可能性があります。

4. 配管の音

壁の中に配管(水道管や排水管など)が通っている場合、配管の振動がきしみ音として聞こえることがあります。特に、水の流れが変化する時や、配管が老朽化している場合に発生しやすいです。

きしみ音の原因特定と対処法

では、具体的にどのように原因を特定し、対処すれば良いのでしょうか?

1. 音の発生源を特定する

まず、音の発生源を特定することが重要です。音の発生場所を特定するために、壁を軽く叩いてみてください。音の響き方が変わる場所が、発生源の可能性が高いです。また、夜静かな時間帯に、発生源付近で耳を澄ませて、音の発生パターンを観察しましょう。

2. 視覚的な確認を行う

発生源の周辺を注意深く観察しましょう。木材に穴が開いていたり、糞や羽などの痕跡、木材の腐食などが見られる場合は、虫の被害の可能性が高いです。また、壁の表面にひび割れや変形が見られる場合は、構造的な問題の可能性があります。

3. 専門家に相談する

自分で原因が特定できない場合、または虫の被害や構造的な問題が疑われる場合は、専門家に相談しましょう。害虫駆除業者や建築業者に点検を依頼することで、正確な原因を特定し、適切な対処法を提案してもらえます。特に、シロアリ被害が疑われる場合は、早めの対処が重要です。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の視点から見ると、壁のきしみ音は、建物の経年劣化や、施工時の不備が原因である可能性も考慮する必要があります。特に、木材の乾燥収縮による音は、新築から数年経った建物でよく見られます。適切な換気や湿度管理を行うことで、木材の乾燥収縮による音は軽減できる可能性があります。しかし、異常な音や、他の症状を伴う場合は、専門家による調査が必要不可欠です。放置すると、建物の構造に影響を及ぼす可能性もあります。

具体的な対策と予防

原因が特定できたら、適切な対策を行いましょう。

木材の乾燥と収縮の場合

* 加湿器の使用:乾燥が原因であれば、加湿器を使用して室内の湿度を調整することで、木材の収縮によるきしみ音を軽減できます。
* 換気:適切な換気を行うことで、室内の湿度を安定させ、木材の乾燥と収縮による影響を最小限に抑えることができます。
* 木材保護剤の塗布:木材保護剤を塗布することで、木材の乾燥を防ぎ、耐久性を高めることができます。専門業者に相談して適切な木材保護剤を選びましょう。

虫の場合

* 害虫駆除業者への依頼:虫の被害が確認された場合は、速やかに害虫駆除業者に依頼しましょう。専門業者による適切な駆除によって、被害の拡大を防ぐことができます。

構造材の動きや配管の音の場合

* 建築業者への相談:構造的な問題や配管の問題が疑われる場合は、建築業者に相談し、点検・修理を依頼しましょう。

まとめ

壁から聞こえるきしみ音は、様々な原因が考えられます。まずは、音の発生源を特定し、視覚的な確認を行うことから始めましょう。自分で原因が特定できない場合は、専門家(害虫駆除業者、建築業者など)に相談することが重要です。早めの対処で、安心安全な生活を取り戻せるよう、適切な対応を心がけましょう。

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