増築後の色違いトラブルとリフォームにおける交渉術

部屋を増築しました。もう少しで完成というところで、工務店の担当者から「元のフローリングと同じメーカーに発注したのに10年の間に微妙に色が変わっていたので、気になるなら絨毯にするしかない」と言われ、困惑しています。元の床はダークブラウンで、新しい部分だけやや薄い色で違いははっきり分かります。窓枠も、元の部分と新しい部分で床と同じ様に違っています。これは仕方のない事なのでしょうか?また、上から塗る等してごまかせないのでしょうか。せっかく楽しみにしていたのに、がっかりです…。こんな時、我慢するしかないのでしょうか?補足一部屋のリフォームで5ヵ所ミスがありました。※サッシがタテスベリではなくクルクル回すものになっていた※柄のクロスの周りを囲む木枠の色が違っていた※フローリングのジョイントに必要無いレールの様な部品が使われていた※クロスの見本に巾取りを求めたら違う物が来た※そしてフローリングのダークブラウンなのにミディアムブラウンが合わせてあった。以上の事を言って交渉すると、どの位値引き出来ますか?

増築部分の色の違いはなぜ?対処法を探る

増築部分のフローリングと窓枠の色が、既存部分と微妙に異なるというご相談、大変お気持ちお察しします。せっかくの増築なのに、色の違いが目立つのは残念ですよね。

まず、色の違いが生じる原因について考えてみましょう。

経年変化による色の違い

工務店の方の言われる通り、10年経過したダークブラウンのフローリングは、紫外線や湿度、使用頻度などによって、元の色よりも若干薄くなったり、色味が変化している可能性があります。木材は天然素材なので、経年変化は避けられません。同じメーカー、同じ商品名であっても、製造ロットの違いや保管状態の違いで、微妙な色差が生じることは十分あり得ます。

製造ロットの違い

建材メーカーは、大量生産のため、ロットごとに微妙な色差が生じる場合があります。これは、木材の原料となる樹木の生育環境や、製造工程における温度や湿度などの影響によるものです。特に、天然木を使用したフローリングや窓枠では、このロット差による色違いは避けがたい問題です。

対処法:色の違いを目立たなくする方法

完全に同じ色にするのは難しい場合でも、色の違いを目立たなくする方法はいくつかあります。

  • 部分的な塗装:専門業者に依頼して、新しい部分のフローリングや窓枠を、既存部分の色に近づけるように塗装してもらう方法があります。ただし、塗装後の仕上がりが既存部分と完全に一致するとは限りませんし、費用もかかります。また、塗装によって素材感が変わってしまう可能性もあります。
  • 家具やインテリアで視覚的に調整:色の違いが目立つ箇所に、ダークブラウン系の家具やインテリアを配置することで、視覚的にバランスを取ることができます。例えば、ダークブラウンのラグやカーテン、ソファなどを置くことで、色の違いを緩和できるかもしれません。
  • 間接照明の活用:間接照明を効果的に使用することで、床の色合いの違いが目立ちにくくする効果が期待できます。特に、床面を直接照らすのではなく、壁や天井を照らすことで、影を強調し、色の違いを目立たなくさせることができます。
  • 絨毯の敷設:工務店の方の提案通り、増築部分に絨毯を敷くのも有効な方法です。絨毯の色や素材を選ぶことで、既存部分との色の違いを目立たなくし、インテリアの雰囲気を変えることもできます。ダークブラウンのフローリングに合う、深みのある色の絨毯を選ぶと良いでしょう。

リフォームにおける5つのミスと交渉

さて、増築以外にも5つのミスがあったとのこと。これは、工務店側の責任が問われる可能性が高いです。

ミス内容と対応

  • サッシの種類違い:当初の仕様と異なるサッシが取り付けられているのは、明らかにミスです。機能性にも影響するため、交換を要求すべきです。
  • 木枠の色違い:クロスと木枠の色合わせは、インテリアの仕上がりを左右する重要なポイントです。色違いは、全体の統一感を損なうため、修正を求めるべきです。
  • 不要な部品の使用:フローリングのジョイントに不要なレールが使われているのは、無駄なコストと施工ミスです。撤去と修正を求めましょう。
  • クロスの見本違い:巾取りで異なるクロスが届いているのは、重大なミスです。正しいクロスへの交換を要求しましょう。
  • フローリングの色違い:ダークブラウンとミディアムブラウンの組み合わせは、明らかに色の違いが目立ちます。交換または修正を要求すべきです。

交渉におけるポイント

これらのミスをまとめて工務店に交渉する際には、以下の点を意識しましょう。

  • 冷静に事実を伝える:感情的にならず、客観的にミスを説明しましょう。写真や動画などの証拠を提示すると効果的です。
  • 具体的な修正案を提示:単に「直して欲しい」と言うのではなく、具体的な修正案を提示することで、工務店との合意形成がスムーズに進みます。
  • 専門家の意見を参考にする:必要に応じて、インテリアコーディネーターや建築士などの専門家の意見を参考にしましょう。専門家の意見は、交渉において強い武器となります。
  • 書面での記録:交渉の内容は、必ず書面で記録しておきましょう。メールや手紙などで記録を残すことで、後々のトラブルを防ぐことができます。

値引き交渉の目安

値引き額は、ミス内容の重大さ、工務店との関係性、交渉力などによって大きく異なります。しかし、5つのミスを考慮すると、工事代金の10%~20%程度の値引き交渉は可能でしょう。

まとめ

増築工事における色の違いは、経年変化や製造ロットの違いによるものも多く、完全に防ぐのは難しい場合があります。しかし、工務店側のミスによるものについては、適切な対応を求めるべきです。冷静に交渉し、納得のいく解決を目指しましょう。専門家の意見を参考にしながら、書面で記録を残すことを忘れずに。

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