埃とハウスダストに悩まされるアトピー性皮膚炎と、効果的な部屋の掃除方法

ほこりの多い部屋を掃除したらアトピーがひどくなりました。その後抗アレルギー薬を飲みながら、ほこりをかぶったり吸ったりしないよう気をつけながらもちろん空気清浄機をつけて窓を開けっ放しで3日間部屋の換気を行いながら掃除したつもりでしたが・・・。やはりその後その部屋に行くとかゆみが明らかにひどくなります。どうしたら部屋の埃やハウスダストが消えるのでしょうか?

アトピー性皮膚炎とハウスダストの関係性

アトピー性皮膚炎の症状が悪化した原因が、部屋の埃やハウスダストにある可能性は非常に高いです。ハウスダストは、ダニの死骸やフン、ダニの餌となる人間のフケ、ペットの毛、カビの胞子、繊維の屑など、様々なアレルゲンを含んでいます。これらのアレルゲンが、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させるトリガーとなるのです。 掃除後も症状が改善しない、むしろ悪化したという状況は、掃除方法に問題があったか、あるいはハウスダストの除去が不十分であった可能性を示唆しています。単に埃を取り除くだけでなく、アレルゲンとなる物質を徹底的に除去する必要があります。

効果的なハウスダスト対策:徹底的な掃除と環境整備

単なる掃除では不十分です。ハウスダスト対策は、徹底的な掃除と、ハウスダストの発生源を減らす環境整備の両輪で進める必要があります。

1. 掃除方法の見直し:徹底的なアレルゲン除去

  • 掃除機選び:強力な吸引力とHEPAフィルター搭載の掃除機を選びましょう。HEPAフィルターは、ハウスダスト中の微細な粒子を99.97%以上除去できます。サイクロン式もダストカップを捨てるだけで良いので便利です。
  • 掃除の順番:高い場所から低い場所へと、埃を落としながら掃除を進めます。天井→壁→家具の上→床の順が理想的です。 ハンディタイプの掃除機やマイクロファイバークロスを併用すると効果的です。
  • 布団・ベッド:ダニの温床となる布団やベッドは、天日干し(または乾燥機)でダニを駆除し、ダニ対策カバーを使用しましょう。週に一度は掃除機をかけ、定期的に洗濯することをお勧めします。布団乾燥機を使うと、より効果的にダニを駆除できます。
  • カーペット・ラグ:カーペットやラグは、ハウスダストの温床になりやすいので、できれば撤去することをお勧めします。どうしても敷きたい場合は、定期的に掃除機をかけ、洗濯可能なものは洗濯しましょう。 また、ダニ対策加工が施されたものを選びましょう。
  • 家具:家具の表面は、マイクロファイバークロスで丁寧に拭き掃除しましょう。隙間にも埃が溜まりやすいので、隙間ブラシなどを活用して掃除しましょう。
  • 湿気対策:湿度はダニの繁殖に最適な環境です。除湿機を使用したり、換気をこまめに行ったりして、湿度を50%以下に保つことが重要です。エアコンのドライ機能も有効です。
  • 洗剤:アトピー性皮膚炎の人は、刺激の少ない洗剤を選びましょう。無香料・無着色・低刺激性の洗剤がおすすめです。すすぎは十分に行いましょう。

2. 環境整備:ハウスダストの発生源を減らす

  • 定期的な換気:毎日、数回窓を開けて換気を行いましょう。特に朝と夕方は効果的です。ただし、花粉の飛散が多い時期は注意が必要です。
  • 空気清浄機:HEPAフィルター搭載の空気清浄機は、ハウスダストを除去するのに有効です。部屋の広さに合った適切な機種を選びましょう。フィルターの交換を忘れずに。
  • 収納:衣類や布団は、密閉性の高い収納ケースに収納しましょう。防ダニ効果のある収納ケースもおすすめです。
  • 植物:観葉植物は、空気の浄化に役立つとされています。ただし、植物自体もハウスダストの原因となる可能性があるので、こまめな掃除が必要です。
  • ペット対策:ペットを飼っている場合は、ペットの毛やフケをこまめに掃除しましょう。ペット用の掃除機やコロコロクリーナーが役立ちます。

3. 専門家への相談

症状が改善しない場合は、皮膚科医に相談しましょう。アトピー性皮膚炎の治療薬や、適切なハウスダスト対策についてアドバイスを受けることができます。場合によっては、アレルギー検査を受ける必要があるかもしれません。

具体的な事例:ベージュの部屋でのハウスダスト対策

例えば、ベージュの壁と家具を持つ部屋の場合、埃が目立ちやすいという特徴があります。そのため、よりこまめな掃除が必要です。ベージュの布製品は、埃が目立ちやすいので、定期的な洗濯やクリーニングが重要です。また、ベージュのカーペットを使用している場合は、頻繁に掃除機をかけるか、あるいは、よりハウスダスト対策に優れた素材のカーペットに交換することを検討しましょう。

まとめ

アトピー性皮膚炎とハウスダスト対策は、継続的な努力が必要です。上記の対策を参考に、徹底的な掃除と環境整備を行うことで、ハウスダストによる症状の悪化を防ぎ、快適な生活を取り戻せるはずです。それでも症状が改善しない場合は、必ず専門家にご相談ください。

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