背の高い収納家具の地震対策：安心安全な暮らしのために

2DKのマンションに夫婦と2歳のお子さんと暮らされているとのこと、収納スペースの確保は大きな課題ですね。170cm以上の背の高い収納家具は収納力も高く魅力的ですが、地震への対策は必須です。天井突っ張り棒以外にも様々な転倒防止策がありますので、ご安心ください。この記事では、お子様がいるご家庭でも安心して使える、効果的な地震対策をご紹介いたします。

1. 転倒防止対策グッズ：種類と選び方

背の高い収納家具の転倒防止には、様々なグッズが利用できます。それぞれの特徴を理解し、ご自宅の状況に最適なものを選びましょう。

1-1. 天井突っ張り棒

最も一般的な方法です。家具の上部と天井をしっかり固定することで、地震による揺れを吸収します。

* **メリット:** 安価で入手しやすい、設置が比較的簡単
* **デメリット:** 天井の高さが合わない場合がある、突っ張る力が弱いと効果が低い、見た目が気になる場合がある

選び方のポイント：耐震強度、突っ張り棒の長さ調整の容易さ、デザイン性を確認しましょう。お子様がいる場合は、突っ張り棒が簡単に外れない構造であるか、お子様が触れても危険がないかを確認することが重要です。

1-2. 転倒防止金具

家具と壁を固定する金具です。種類が豊富で、家具の素材や設置場所に合わせて選ぶことができます。

* **メリット:** 強力な固定が可能、見た目も比較的すっきり
* **デメリット:** 壁に穴を開ける必要がある場合がある、家具の素材によっては取り付けができない場合がある

選び方のポイント：家具の重量、材質、壁の材質に合った金具を選びましょう。L字金具、突っ張り金具、粘着式金具など、様々なタイプがありますので、設置場所や家具の構造を考慮して最適なものを選んでください。専門店で相談してみるのも良いでしょう。

1-3. 家具転倒防止マット

家具の底面に敷くことで、地震による揺れを吸収します。

* **メリット:** 壁に穴を開ける必要がない、設置が簡単、比較的安価
* **デメリット:** 強力な固定は難しい、マットがズレる可能性がある

選び方のポイント：家具の重量、サイズに合った厚さとサイズを選びましょう。滑り止め効果の高い素材を選び、定期的にマットの位置を確認し、ズレていないか確認しましょう。

1-4. その他の対策グッズ

* **震度計:** 地震の揺れを感知し、事前に警告してくれるので、家具の転倒防止だけでなく、家族の安全確保にも役立ちます。
* **家具ストッパー:** キャスター付きの家具の移動を防ぎます。

2. 設置場所と家具の選び方

収納家具の設置場所と家具自体の選び方も重要です。

2-1. 設置場所の選定

* **壁際に設置する:** 壁に固定できる転倒防止金具を使用することで、より効果的な対策となります。
* **重心位置を低くする:** 背の高い家具は、重心が低くなるように工夫しましょう。重いものを下段に収納するなど、工夫することで転倒リスクを軽減できます。
* **通路を確保する:** 家具が倒れても、通路を確保しておくことで、避難経路を確保できます。

2-2. 家具の選び方

* **耐震設計の家具を選ぶ:** 近年では、耐震設計を施した家具も販売されています。購入前に確認しましょう。
* **しっかりとした造りの家具を選ぶ:** 安価な家具は、地震に弱い場合があります。しっかりとした造りの家具を選びましょう。
* **重量のある家具を選ぶ:** 重量のある家具は、地震による揺れに耐えやすい傾向があります。

3. 具体的な対策例：2DKマンションの場合

2DKのマンションで、夫婦と2歳のお子さんとの生活を考慮した具体的な対策例をご紹介します。

* **170cmの収納家具は、壁際に設置し、転倒防止金具でしっかりと固定しましょう。** L字金具がおすすめです。壁に穴を開けることに抵抗がある場合は、粘着式の強力な転倒防止テープを使用するのも一つの方法です。
* **お子様のお昼寝スペースとして使用する場合、家具の周囲に安全な空間を確保しましょう。** 家具が倒れても、お子様に当たらないように配慮が必要です。
* **収納家具の下段には、重いものを収納し、重心を低く保ちます。** 上段には、軽いものや、頻繁に使うものを収納しましょう。
* **地震発生時は、お子様を抱きかかえ、安全な場所に避難しましょう。** 事前に避難経路を確認し、家族で避難訓練を行うことをお勧めします。

4. 専門家のアドバイス

インテリアコーディネーターや建築士など、専門家に相談することで、より適切な対策を立てることができます。特に、古いマンションなど、壁の強度が心配な場合は、専門家の意見を聞くことをお勧めします。

5. まとめ：安心安全な収納を実現するために

背の高い収納家具は、収納スペースの確保に役立ちますが、地震対策は不可欠です。この記事で紹介した対策グッズや方法を参考に、ご自宅の状況に最適な対策を行い、安心安全な生活を実現しましょう。 定期的な点検も忘れずに行い、万が一の事態に備えましょう。