地震対策も考慮した部屋の間仕切り:高さ90cmの本棚設置について

部屋のレイアウトについて部屋を軽く仕切るために高さ90センチほどの本棚を部屋の中央に置きたいのですが、地震が起きた時のことを考えると危ないでしょうか?はたまた、その程度なら壁に沿わせなくても問題ありませんか?

高さ90cmの本棚、中央設置の地震リスクと対策

高さ90cmの本棚を部屋の中央に設置することの地震リスクは、本棚の重さ、収納物の重さ、そして本棚自体の強度によって大きく異なります。地震の揺れによって転倒したり、収納物が落下したりする可能性があり、危険と隣り合わせであることは事実です。壁に沿わせない場合、そのリスクはさらに高まります。

しかし、「その程度なら問題ない」と一概に断言することはできません。地震の規模や揺れの強さ、本棚の設置方法、収納物の状況など、様々な要素が影響するからです。

地震による転倒リスクを軽減するための具体的な対策

本棚を中央に設置する場合、地震対策は必須です。以下に具体的な対策をいくつかご紹介します。

  • 転倒防止金具の設置:これは最も効果的な対策です。本棚の背面と壁の間に転倒防止金具を取り付けることで、地震による揺れを吸収し、転倒を防止します。ホームセンターなどで手軽に購入できます。金具の種類も豊富なので、本棚のサイズや重量に合わせて選びましょう。特に、地震が多い地域にお住まいの方は、必ず設置することをおすすめします。
  • 重量バランスの調整:本棚の上段には軽いものを、下段には重いものを収納するようにしましょう。重心が低くなることで、転倒しにくくなります。また、本棚全体に均等に重さが分散されるように配置することも重要です。例えば、片側に重いものが集中していると、そちら側に傾きやすくなります。
  • 収納物の固定:地震で本棚が揺れた際に、収納物が落下して怪我をする危険性があります。そのため、収納物も固定することが重要です。例えば、CDやDVDなどは、ケースごと固定できるラックを使う、本はしっかり積み重ねるなど工夫しましょう。地震対策グッズとして、滑り止めシートや固定ベルトなども有効です。
  • 本棚の強度を確認:購入前に本棚の強度を確認しましょう。耐震性が高いと謳われている製品を選ぶことが重要です。また、組み立て式のものは、説明書をよく読んで正しく組み立てましょう。組み立てが不十分だと、地震時に簡単に壊れてしまう可能性があります。
  • 地震感知センサーの設置:地震感知センサーを設置し、地震発生時にアラートを受け取ることで、事前に身を守る行動をとることができます。また、地震感知センサーと連動した家具転倒防止システムも販売されています。これらを活用することで、地震による被害を最小限に抑えることができます。

壁に沿わせた場合との比較

壁に沿わせて設置する場合、壁が支えとなるため、転倒リスクは中央に設置する場合よりも低くなります。しかし、壁にぴったりと付けすぎると、壁と本棚の間に隙間がなくなり、換気が悪くなる可能性があります。また、壁に傷がつく可能性も考慮する必要があります。

専門家の意見

インテリアコーディネーターや建築士などの専門家に相談することも有効です。専門家は、部屋の構造や家具の配置、地震リスクなどを考慮した上で、最適なレイアウトを提案してくれます。特に、地震リスクが高い地域にお住まいの場合は、専門家の意見を参考に、安全なレイアウトを計画することを強くお勧めします。

本棚以外の間仕切り方法

本棚以外にも、部屋を軽く仕切る方法はたくさんあります。地震対策の観点からも、本棚以外の方法を検討してみるのも良いでしょう。

  • パーテーション:様々なデザイン、素材、高さのパーテーションが販売されています。軽量で移動も容易なタイプも多いので、レイアウト変更にも柔軟に対応できます。
  • カーテン:手軽に間仕切りできる方法です。遮光性やデザインも豊富なので、お部屋の雰囲気に合わせて選べます。レールを取り付ける必要はありますが、比較的簡単に設置できます。
  • 間仕切りラック:本棚と違い、背板がないタイプが多く、圧迫感が少ないのが特徴です。収納力も確保できます。
  • 衝立:和風のデザインからモダンなデザインまで、様々な種類があります。移動も簡単で、場所を取らないのもメリットです。

これらの方法であれば、地震による転倒リスクを大幅に軽減できます。それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、最適な方法を選びましょう。

まとめ:安全性を第一に考える

高さ90cmの本棚を部屋の中央に設置することは、地震リスクを伴います。しかし、適切な対策を講じることで、そのリスクは軽減できます。転倒防止金具の設置、重量バランスの調整、収納物の固定など、具体的な対策をしっかりと行い、安全性を確保しましょう。どうしても不安な場合は、本棚以外の間仕切り方法も検討してみてください。安全性を第一に考え、快適で安心できる空間を創り上げてください。

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