地震対策とインテリア:ユニットバスと家具の安全性

できれば大震災を経験した方にお願いします。 地震の時はトイレに避難するとよいと聞きますが、我が家はユニットバスで、便器の上の壁にタオルなどを入れる棚(ドアが鏡で中の棚板がガラス)が設置され、その並びに鏡がついています。 部屋の設計としては安心なのかもしれないのですが、鏡などが割れるとかえって大変なことになるのではないかと思うのです。実際に阪神大震災や東日本大震災を体験されたご家庭ではどうだったのかを教えてください。 また、冷蔵庫はかなり奥行きと重みがあり安定感があるように思えるのですが、あれだけの大地震になるとやはり倒れることを考えたほうがいいのでしょうか。 我が家には家族全員が避難できるほどのダイニングテーブルもないので、不安になってしまいます。

地震時のユニットバスの安全性と家具の転倒対策

地震発生時、トイレへの避難は有効な手段の一つとされていますが、ユニットバスの構造によっては危険が伴う場合もあります。質問者様のご自宅のように、ユニットバス内にガラス製の棚や鏡がある場合、地震による揺れで破損し、怪我をする可能性があります。実際に阪神・淡路大震災や東日本大震災を経験した方々からは、ユニットバス内のガラス製品の破損に関する報告が多数寄せられています。

阪神・淡路大震災と東日本大震災における事例

阪神・淡路大震災では、多くの住宅で家具の転倒や落下による被害が発生しました。特に、重量のある家具や、固定されていない家具は大きな危険をもたらしました。東日本大震災においても同様の被害が報告されており、地震による揺れは想像以上に大きく、家具の固定がいかに重要かを改めて認識させられました。

これらの震災を経験した方々からの報告によると、ユニットバス内のガラス製品は、地震の揺れによって割れる可能性が高く、避難場所として利用する際には注意が必要です。また、冷蔵庫などの大型家電も、地震によって転倒する危険性があるため、固定対策が不可欠です。

ユニットバスにおける地震対策

ユニットバス内のガラス棚や鏡の破損を防ぐためには、以下の対策が有効です。

  • 転倒防止対策:地震対策用の粘着マットや突っ張り棒などを利用して、棚や鏡を壁に固定します。これにより、地震による揺れでも落下や破損を防ぐことができます。
  • 耐震フィルムの活用:鏡やガラス棚に耐震フィルムを貼ることで、割れた際の飛散を防ぎ、怪我のリスクを軽減できます。透明なフィルムなので、見た目の変化もほとんどありません。
  • 収納の見直し:棚に重いものを収納しないようにし、地震による揺れで棚が落下するリスクを低減します。軽いものだけを収納し、必要最低限の物だけを置くようにしましょう。
  • 代替避難場所の確保:ユニットバス以外の、安全な避難場所をあらかじめ確保しておきましょう。例えば、玄関ホールや廊下など、比較的頑丈な構造の場所がおすすめです。

冷蔵庫の転倒防止対策

冷蔵庫は重量があり安定感があるように見えますが、大地震では転倒する可能性があります。冷蔵庫の転倒防止には、以下の対策が有効です。

  • 転倒防止器具の設置:市販の冷蔵庫転倒防止器具を使用することで、地震による揺れでも転倒を防ぐことができます。様々なタイプがあるので、冷蔵庫のサイズや設置場所に合わせて適切なものを選びましょう。
  • 壁への固定:冷蔵庫を壁に固定することで、転倒リスクを大幅に軽減できます。専門業者に依頼してしっかりと固定してもらうのが理想的です。
  • 周囲のスペース確保:冷蔵庫の周囲に十分なスペースを確保することで、地震による揺れで他の家具と衝突するリスクを低減できます。
  • 中身の整理:冷蔵庫の中身を整理整頓し、重心が偏らないようにすることで、転倒しにくくなります。重いものは下段に、軽いものは上段に収納しましょう。

地震対策におけるダイニングテーブルの役割

ご質問にあるように、家族全員が避難できるほどのダイニングテーブルがないことは不安材料の一つです。しかし、ダイニングテーブルは必ずしも避難場所として必要ではありません。むしろ、テーブルが倒れて怪我をする危険性の方が高いです。

ダイニングテーブルの地震対策

ダイニングテーブルの地震対策としては、以下の点が挙げられます。

  • 壁への固定:地震対策用の金具などで壁に固定することで、転倒を防ぎます。特に、重いテーブルや、脚が不安定なテーブルは固定が重要です。
  • 収納スペースの活用:テーブルの下に収納スペースがある場合は、地震で危険な物が飛散しないよう、収納物を整理整頓しておきましょう。
  • テーブルの材質:地震の際に割れやすいガラス製のテーブルトップは避けた方が安全です。

地震時の安全確保のための代替策

ダイニングテーブルに頼らず、家族全員が安全に避難できる場所を確保することが重要です。

  • 安全な場所の確認:事前に、地震発生時に安全に避難できる場所を確認しておきましょう。玄関ホールや廊下など、比較的頑丈な構造の場所がおすすめです。
  • 避難経路の確保:避難経路に障害物がないかを確認し、必要に応じて撤去しましょう。
  • 家族で避難計画を立てる:家族で避難計画を立て、地震発生時の行動を事前に確認しておきましょう。集合場所や連絡方法なども決めておくと安心です。

専門家のアドバイス

インテリアコーディネーターや建築士などの専門家は、地震対策において、家具の配置や固定方法だけでなく、建物の構造や耐震性についても考慮することが重要だと指摘しています。特に古い住宅の場合は、耐震補強工事などを検討する必要があるかもしれません。

地震対策は、インテリアデザインだけでなく、家族の安全を守るための重要な要素です。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な対策を立てることができます。

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