地方中古マンションの防水工事トラブルと今後の対応策

会社の早期退職制度を利用し退職し、退職金と銀行ローンで地方に中古マンションを一棟購入しました。全く手入れをしていなかったマンションで、地元の業者に防水工事を依頼しました。6月4日にマンションを買ったときにお願いして、7月9日に引越していかれた部屋が2軒あったので様子を見に行った時点で、「一部を残して修了したので、未完成部分を除く代金を支払ってくれ」と言われました。「ベランダに洗濯機や物が置いてあるから入居中の部屋は出来ない、引越しをする時にやるから」との言い分です。「引越しをするのは2年先か、10年先かわからないし、その間に水が持ってくるかもしれない、そもそも入居中の部屋が出来ないのならその旨を工事の前に伝えるべきだし、かなり年期が入ったマンションなので、早急に工事をしなければならない、と言われいの一番にお願いしたのに意味がない。だったらローンを組んでまでお願いしていない」と伝えると、「とにかく下請けに支払いをする必要があるので、出来た分の支払いを」とせかされ、完成部のみの支払いを済ませてしまうと残りはやってもらえない可能性もあるので未完成の部分も含めて支払いました。とりあえず残りのベランダについての工事のお願い、とりわけ引っ越された部屋については早急に施工してもらうようお願いしましたが、そのままなしのつぶてです。メールのやりとりでは埒があかないと思い、8月19日に直談判に行きました。電話での話を歪曲されたり、言った言わないになり、挙句の果てに「だからやった部分だけの支払いで良いといったじゃないか。今から残りを返そうか」と逆切れされました。(施工済みのみの代金ならそのまま残りは永久にやってもらえず、中途半端な工事を引き継いでくれる業者はいないはずです。残りの金額が適正かどうか素人なのでわかりません。)今後のやり取りはすべて文書に残すことにして念書もとらせました。内容は引っ越した2軒については早急に工事を行うこと。居住中のベランダに関しても居住者と話し合い、工事を行うこと。進捗状況についても逐一報告すること。などです。9月7日現在、報告は全くありません。おまけに今週の週末に空室で、未施工の部屋に引越して来る方がいます。念書ではなく、もっと効力のあるもので、罰則もいれれば良かった、と後悔していますが後の祭りです。何か良い方法がありましたらアドバイスをお願いします。補足ご回答ありがとうございます。下請けさんがかわいそうだと思い、支払ってしまったことが甘かったです。残りは洗濯機などを移動、それで故障したら保障が必要な工事を他の業者さんが請け負ってくれるとは思えません。トータル200万で、現在居住者がいる未施工の部屋のみ(全体の半分)との金額も適正とは思えません。

問題点の整理:放置できない防水工事の未完成と業者の対応

今回の問題は、地方中古マンションの防水工事を依頼した業者との間で、工事の未完成、連絡不良、そして業者の不誠実な対応が重なった点にあります。特に、未完成の状態で一部支払いを行い、残りの工事が放置されている状況は、建物の老朽化や新たな入居者への影響を考慮すると、早急な解決が求められます。 200万円という高額な工事でありながら、半分が未完成である点も深刻な問題です。

念書の効果と限界:法的拘束力と現実的な問題

既に念書を作成しているとのことですが、念書はあくまで当事者間の合意を示すものであり、法的拘束力は弱いと言えます。裁判になった場合、証拠として有効な場合もありますが、強制力はありません。業者が念書の内容を無視した場合、法的措置を講じる必要が出てきます。

具体的な解決策:段階的なアプローチ

まずは、以下の段階的なアプローチで問題解決を目指しましょう。

1. 内容証明郵便による催促

念書だけでは効果がないため、次に取るべきステップは内容証明郵便です。内容証明郵便は、郵便局が内容を証明するサービスで、送付内容が確実に相手に届いたことを証明できます。 この郵便で、

* 念書の内容(未完成部分の工事完了、進捗状況の報告)を改めて明確に伝え、
* 期日までに工事を完了しない場合、法的措置を検討する旨を明確に記す
* 具体的な期日を設定する(例えば、2週間以内など)

ことが重要です。内容証明郵便は、法的措置を検討していることを示すことで、業者に圧力をかける効果があります。

2. 弁護士への相談

内容証明郵便を送付しても改善が見られない場合は、弁護士に相談しましょう。弁護士は、契約内容、念書、内容証明郵便の内容などを精査し、適切な法的措置をアドバイスしてくれます。 具体的には、

* 契約違反に基づく損害賠償請求
* 工事の履行請求

などが考えられます。弁護士に相談することで、より効果的な解決策を検討でき、専門家の視点から適切な対応を取ることができます。 また、残りの工事費用が適正かどうかについても、弁護士に相談することで判断してもらうことができます。

3. 他の業者への依頼と費用請求

弁護士のアドバイスを仰ぎながら、別の業者に未完成部分の工事を依頼するのも一つの方法です。 その費用は、最初の業者に請求することができます。 既に支払った費用と、新たに発生した費用を合わせて請求することで、損失を最小限に抑えることができます。

4. 消費生活センターへの相談

もし、業者の対応が不当だと感じられる場合は、消費生活センターに相談することもできます。消費生活センターは、消費者の権利を守るための機関であり、業者とのトラブル解決に役立つ情報を提供してくれます。

今後の予防策:業者選びと契約締結時の注意点

今回の経験を踏まえ、今後の業者選びと契約締結時には、以下の点に注意しましょう。

* **複数の業者から見積もりを取る:** 相見積もりを取ることで、適正価格を把握し、業者間の比較検討が容易になります。
* **契約書を丁寧に確認する:** 契約書には、工事内容、工程、支払い方法、違約金などが明確に記載されている必要があります。不明な点があれば、業者に確認しましょう。
* **工事中の写真や動画を記録する:** 工事の進捗状況を記録しておくことで、後々のトラブルを防止できます。
* **信頼できる業者を選ぶ:** 口コミサイトや知人の紹介などを活用し、信頼できる業者を選びましょう。
* **専門家の意見を聞く:** 建築士や不動産業者などに相談し、契約内容や工事の進捗状況についてアドバイスを求めるのも有効です。

まとめ:迅速な対応と予防策でトラブルを回避

防水工事の未完成は、建物の損傷や居住者の安全に直結する重大な問題です。 早期に適切な対応を取ることで、被害を最小限に抑えることができます。 今回の経験を活かし、今後の業者選びと契約締結時には、より慎重な対応を心がけましょう。

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