在来工法建築中の家の雨漏り対策と注意点

在来工法で建築中の家が3日目の雨で野ざらしになっています。2階の部屋の床は合板t=24が張られていますが、2階の屋根のない大きなバルコニーは構造用合板t=12+12下地の下地だけが張られているようで(はっきりわからないのですが)かなりの雨がしみた雨粒が柱を伝ってしみています。一部部屋の合板にもしみこんでいます。一部梁にも雨粒が伝っています。囲みのメッシュのネットはあるのですが風があるといけないからと縛られて使用されていません。1階は土台のみ田型に施工されてますが 横から入る雨が基礎部にかなり溜まっています。屋根はアスファルトルーフィング24kが張られているせいか2階の天井はきれいです 1階の土台はほとんどぬれています。明日も雨のようです。今となっては、放置するしかないのか 濡れつづける事で完成にあたって、注意することはどういうところか教えていただけますか 土台は桧 柱、梁は杉 他は米松を使用しています よろしくお願いします

建築中の雨漏りによる被害と対策

建築中の住宅が雨に濡れることは、深刻な問題を引き起こす可能性があります。特に、今回のケースのように、屋根や外壁が未完成の状態では、雨水が内部構造に浸透し、木材の腐朽やカビの発生、シロアリ被害など、様々なトラブルにつながるリスクが高まります。 木材の種類(桧、杉、米松)を考慮しても、これらの木材は湿気による腐朽に弱い性質を持つため、早急な対策が必要です。

雨漏りによる被害

* 木材の腐朽:木材は水分を吸収すると強度が低下し、腐朽菌の繁殖を招きます。特に、土台や柱などの主要構造部材が濡れると、建物の強度や耐久性に大きな影響を与えます。桧、杉、米松いずれも、長期間の湿気は腐朽を促進します。
* カビの発生:湿った木材はカビの温床となります。カビは健康被害だけでなく、建材の劣化も招きます。特に、合板などの吸湿性の高い建材はカビの発生リスクが高いです。
* シロアリ被害:湿気はシロアリの繁殖を促進します。シロアリは木材を食い荒らし、建物の構造を損なうため、早期発見と対策が重要です。
* 塗装不良:外壁や内装の塗装が濡れると、塗膜の剥がれや変色、耐久性の低下を引き起こす可能性があります。
* 内装材の損傷:合板などの内装材が濡れると、変形や膨張、剥がれなどが発生する可能性があります。

緊急時の対策

現状、雨水が浸入している状態なので、まずは雨水の侵入を防ぐことが最優先です。

* 仮設の防水シート:バルコニーや1階基礎部分に、ブルーシートや防水シートなどを用いて、仮設の防水対策を施しましょう。風で飛ばされないよう、しっかりと固定することが重要です。メッシュネットが使用できない状況であれば、より頑丈なシートや重しなどを用いて、雨水の侵入を防ぎます。
* 排水対策:1階基礎部に溜まっている雨水を、スコップやバケツなどを使って排水します。周囲に排水溝があれば、そちらに流すようにします。
* 乾燥:雨水が浸入した箇所は、可能な限り乾燥させる必要があります。扇風機や除湿機などを用いて、風通しを良くし、乾燥を促進しましょう。ただし、木材を直接強い風で乾燥させると、ひび割れの原因となる可能性があるので注意が必要です。
* 建設業者への連絡:速やかに建設業者に連絡し、状況を説明し、適切な対策を相談することが重要です。

完成にあたっての注意点

雨に濡れた木材を使用する際には、以下の点に注意が必要です。

木材の乾燥

* 自然乾燥:可能であれば、十分な期間をかけて自然乾燥させることが理想的です。ただし、乾燥が不十分なまま使用すると、後々問題が発生する可能性があります。
* 人工乾燥:乾燥時間を短縮するために、人工乾燥機を使用する方法もあります。ただし、乾燥条件を適切に設定しないと、木材にダメージを与える可能性があるため、専門業者に依頼することが望ましいです。
* 含水率の測定:木材の含水率を測定し、適切な乾燥状態になっていることを確認することが重要です。含水率が高すぎると、腐朽やカビの発生リスクが高まります。

防腐・防虫処理

* 防腐剤の注入:雨に濡れた木材は腐朽菌やシロアリの被害を受けやすいため、防腐剤を注入するなどの処理を行うことが重要です。
* 防虫処理:シロアリなどの害虫を防ぐために、防虫処理を行うことも検討しましょう。

施工上の注意点

* 乾燥した木材の使用:施工には、十分に乾燥した木材を使用することが重要です。含水率の高い木材を使用すると、後々、収縮や変形などの問題が発生する可能性があります。
* 通気性の確保:建物の通気性を確保することで、湿気による被害を軽減することができます。適切な換気システムを設計・施工することが重要です。
* 防水対策:屋根、外壁、基礎などの防水対策を徹底することで、雨水の侵入を防ぐことができます。高品質な防水シートや適切な施工方法を選択することが重要です。

専門家への相談

今回の状況は、専門家のアドバイスが必要なケースです。建築士や構造設計士、木材の専門家などに相談し、適切な対応策を検討しましょう。特に、雨に濡れた木材の使用に関する判断は、専門家の意見を参考にすべきです。

まとめ

建築中の住宅が雨に濡れることは、深刻な問題につながる可能性があります。早期に適切な対策を行うことで、被害を最小限に抑えることができます。建設業者との連携を密にし、専門家のアドバイスを受けながら、安全で快適な住まいづくりを進めていきましょう。

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