在宅介護における経管栄養と身体拘束:家族の不安と施設の対応

介護での身体拘束について質問します。私は4年前から寝たきり認知症、経管栄養(鼻から胃へ管を通す)の82才の母を在宅介護しています。10ヶ月前から月に4日ショートステイを利用しています。母は時々経管栄養の管を抜いてしまいます。私としては認知症そして短いステイなので、管を抜かないように手袋をさせたいのですが、施設側は本人が楽しく過ごせるよう考えているので辛い思いをさせることは規則で出来ない!とのことでした。手袋をしないで滴下中管を抜いて、万が一液が肺にでも入ったら…と考えるととても心配です!家でそういうことになったら、諦めがつきますが…家で管を抜くのが続いた時、しばらく手袋をしています。そして落ち着いてから外しています。そこで質問します。身体拘束は規則で出来ないと施設側は言いますが、家族のお願いは聞いて貰えないのでしょうか!?家族の気持ちをわかって欲しいです!補足先日施設の所長さんにせめて滴下中だけ、手袋が出来ないか!とお願いしました。考えてみますとのことでした。安全か快適かどちらかをとるとしたら、安全ではないでしょうか!胃ろうにしても母の場合はかえって傷つけて大変になってしまいます。施設ではつなぎの服もダメなんですね。とても参考になりました。皆さんありがとうございました!ベストアンサーは投票にします。

経管栄養と身体拘束に関する家族の不安

ご高齢の母親様の在宅介護、そしてショートステイ利用におけるご苦労、心よりお察し申し上げます。経管栄養チューブを抜かれてしまうことによるご心配、そして施設側の対応へのご不満、大変お辛い状況だと想像いたします。 ご質問にある「身体拘束」は、介護現場において非常にデリケートな問題です。 本記事では、ご質問を踏まえ、経管栄養チューブの抜去防止策、身体拘束に関する法律、施設とのコミュニケーション方法について、具体的なアドバイスを提示します。

経管栄養チューブ抜去防止策:安全と快適性の両立を目指して

まず、経管栄養チューブの抜去防止策について考えましょう。 施設側の「辛い思いをさせることは規則で出来ない」という発言は、身体拘束に関する法律・ガイドラインを踏まえた発言である可能性が高いです。 しかし、それは「一切の拘束が禁止」という意味ではありません。 重要なのは、「身体拘束」の定義と、代替策の検討です。

身体拘束の定義と法律

身体拘束とは、利用者の意思に反して、身体を拘束する行為を指します。 手袋の使用も、状況によっては身体拘束とみなされる可能性があります。 介護保険法や関連法規では、身体拘束は原則禁止されていますが、やむを得ない場合(例えば、利用者の転倒防止など)は、例外的に認められるケースもあります。 しかし、その際には、必ず医師の同意が必要であり、記録を残す必要があります。

代替策の検討:安全性を確保しつつ、快適性を追求する

手袋による拘束に代わる方法を検討してみましょう。

  • チューブ固定方法の改善: よりしっかりとした固定方法に変更することで、抜去しにくくすることができます。医療用のテープや、専用の固定具を使用するなど、様々な方法があります。医師や看護師に相談し、適切な方法を選択することが重要です。専門家に見てもらうことで、より安全で適切な方法を選択できます。
  • 環境調整: 母親様がチューブに触れにくい環境を作ることも有効です。ベッドサイドに物を置いたり、視覚的な工夫をしたりすることで、チューブへの意識をそらすことができます。 例えば、好きな絵や写真、音楽などを活用するのも良いでしょう。 また、落ち着ける照明や室温の調整も重要です。
  • 認知症への対応: 認知症の症状によっては、チューブを抜く行為に何らかの意味や目的がある可能性があります。 介護職員とよく話し合い、母親様の行動の背景を理解し、適切な対応をすることが大切です。 例えば、何か不安や不満があるのかもしれません。 その原因を探り、解決策を見つけることが重要です。 専門のケアマネージャーや認知症専門医に相談することをおすすめします。
  • センサー付きチューブ: チューブが抜かれたことを検知するセンサー付きのチューブもあります。 これを使用することで、早期に抜去に気づき、対応することが可能です。 医師に相談の上、検討してみましょう。
  • 服の工夫: つなぎの服がダメとのことですが、袖口がしっかりとした服や、チューブを隠せる工夫のある服を検討してみましょう。 ただし、服が原因で不快感を与えないように注意が必要です。

施設とのコミュニケーション:信頼関係の構築が重要

施設側とのコミュニケーションは非常に重要です。 施設の規則を理解した上で、母親様の安全と快適性を両立するための提案をしましょう。 単に「手袋をしたい」ではなく、「チューブ抜去によるリスクと、その防止策について具体的な提案」をすることが重要です。 例えば、上記で挙げた代替策を提案し、その効果や安全性について説明することで、施設側も理解を示しやすくなるでしょう。

  • 具体的な提案: 「手袋ではなく、〇〇の方法でチューブの固定を強化したい」など、具体的な提案をしましょう。
  • 資料の提示: チューブ抜去のリスクや、代替策の効果を示す資料を提示することで、施設側の理解を深めることができます。
  • 定期的な面談: 定期的に施設と面談を行い、母親様の状態や対応について話し合うことで、継続的な改善を図ることができます。
  • 記録の共有: 在宅での対応状況を記録し、施設と共有することで、より効果的な連携が可能です。

専門家への相談

介護は一人で抱え込まず、専門家の力を借りることが大切です。

  • 主治医: 経管栄養や認知症に関する専門的なアドバイスを受けることができます。
  • ケアマネージャー: 介護サービスの調整や、施設との連携をサポートしてくれます。
  • 看護師: 経管栄養チューブの管理方法や、抜去防止策に関する具体的なアドバイスを受けることができます。
  • 認知症専門医: 認知症の症状に合わせた対応策を検討することができます。

まとめ:安全と快適性のバランスを

経管栄養チューブの抜去防止は、安全と快適性のバランスを考慮する必要があります。 身体拘束は原則禁止ですが、代替策を検討し、施設と連携しながら、母親様にとって最適な方法を見つけることが重要です。 専門家への相談を積極的に行い、安心して介護を継続できるよう努めましょう。

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