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5mm程度の黒アリ、その正体と侵入経路
5mm程度の大きさで全身真っ黒、触角と脚が長く見えるアリ、そして行列を作らずに単独で動き回る…これらの特徴から、可能性として考えられるのはクロオオアリやアミメアリといった種類のアリです。 クロオオアリは比較的大きく、体長は5~10mmほどになります。アミメアリは体長が2~4mmとクロオオアリより小さいですが、環境によっては5mm近くになる個体もいます。どちらも家屋内に巣を作ることは少ないですが、餌を求めて侵入してくることはよくあります。
団地1階という立地から、床下からの侵入が最も疑われます。床下の湿気や木材の腐朽、隙間など、アリにとって好ましい環境が整っている可能性が高いです。他にも、窓枠の隙間、配管の穴、壁の亀裂など、小さな隙間から侵入してくるケースも考えられます。アリは驚くほど小さな隙間を通過できるため、侵入経路を発見するのが難しいのも事実です。
アリが「巣コロリ」の餌を持ち帰らない理由
アリが「蟻の巣コロリ」などの毒餌剤に入っていくのに、餌を持ち帰らない理由はいくつか考えられます。
- 既に十分な餌がある: アリは、巣に十分な餌がある場合、新しい餌を持ち帰る必要性を感じません。あなたの部屋に、アリにとって魅力的な餌(砂糖、油脂、食べこぼしなど)が存在する可能性があります。
- 毒餌への警戒心: アリは学習能力が高く、一度毒餌を食べた仲間が死亡する様子を目撃すると、その餌を避けるようになります。既に毒餌を経験している可能性があります。
- 餌の種類が好みに合わない: アリの好む餌は種類によって異なります。巣コロリに入っている餌が、そのアリの種類にとって魅力的でない可能性も考えられます。
- 女王アリへの供給が優先されていない: 毒餌を食べた働きアリが死亡しても、女王アリに餌が供給されなければ、巣は存続します。働きアリは、女王アリや幼虫への餌の供給を優先するため、毒餌を持ち帰らない可能性があります。
黒アリ駆除と予防策:具体的なステップ
アリの駆除は、単に殺虫剤をまくだけでは不十分です。根本的な解決のためには、以下のステップを踏む必要があります。
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1. 徹底的な清掃と餌の除去
- キッチン、床下、窓枠などアリの通り道になりやすい場所を徹底的に清掃します。 食べこぼし、油汚れ、砂糖などの甘いものを残さないように注意しましょう。
- ゴミ箱は密閉式のものを使用し、こまめにゴミを捨てます。
- ペットフードは、アリが近づけない場所に保管します。
2. 侵入経路の特定と遮断
- アリの通り道を注意深く観察し、侵入経路を特定します。 窓枠、壁の亀裂、配管の隙間などをチェックしましょう。
- 隙間を埋める: シリコンシーラントやパテなどで隙間を埋めて、アリの侵入を防ぎます。特に床と壁の隙間は重点的にチェックしましょう。
- 防虫ネットの設置: 窓や換気口に防虫ネットを取り付けます。
3. 効果的な駆除方法の選択
- 複数の駆除方法を併用する: 毒餌剤だけでなく、スプレー式殺虫剤も併用することで効果を高めることができます。スプレー式殺虫剤は、アリの巣の入口や通り道に直接噴霧します。
- 専門業者への相談: 自分で駆除が難しい場合、または大量発生している場合は、専門業者に相談することをお勧めします。専門業者は、アリの種類を特定し、適切な駆除方法を提案してくれます。
- 床下点検: 団地の場合、管理会社に床下点検を依頼し、湿気や腐朽などアリの発生原因がないか確認してもらうのも有効です。
4. 予防策
- 定期的な清掃: 定期的に清掃を行い、アリが好む環境を作らないようにします。
- 湿気対策: 床下の湿気を防ぐために、換気をよくしたり、除湿剤を使用したりします。
- 食料品の保管: 食料品は、密閉容器に入れて保管します。
専門家の視点:アリ駆除のプロからのアドバイス
アリ駆除のプロは、まずアリの種類を特定することの重要性を強調します。種類によって効果的な駆除方法が異なるためです。また、一度の駆除で完全にアリを駆除することは難しく、継続的な対策が必要であると指摘しています。 特に、床下からの侵入が疑われる場合は、床下の状況を把握し、適切な対策を講じる必要があります。
インテリアへの影響と対策
アリの発生は、インテリアにも悪影響を及ぼします。アリが家具や壁を傷つける可能性があるほか、衛生面でも問題です。駆除と予防策を徹底することで、快適なインテリア空間を保ちましょう。 アリの侵入を防ぐためには、家具の脚にキャップを付ける、収納家具の隙間を塞ぐなどの工夫も有効です。