和室の本棚設置:傾きと不安定感を解消する解決策

和室の部屋に奥行20cmくらいの本棚をできれば壁にくっつけて置きたいのですが、斜めに傾き不安定です。奥行があるタンスなんかは多少傾いても安定するのですが。20cmくらい手前に置くと安定するのですが、後ろが中途端に空いてしまいます。畳の端が少し高くてものを置くと傾いてしまいます。何かいい方法はありませんか?

和室の傾斜と本棚の不安定性:原因と解決策

和室で本棚が傾く原因は、畳の微妙な高低差や、本棚自体の構造、設置方法など、複数の要因が考えられます。奥行20cmの本棚は、奥行きのあるタンスと比べて重心が低く、わずかな傾斜にも影響を受けやすいのです。 20cm手前に置くと安定するものの、後ろに空間ができてしまうのは、見た目や使い勝手にも影響しますよね。

この記事では、和室特有の傾斜問題を解決し、壁際にぴったりと本棚を設置する方法を、具体的なステップと合わせてご紹介します。

1. 畳の傾斜を解消する対策

畳のわずかな高低差が本棚の傾きの原因となっている場合、以下の対策が有効です。

1-1. 畳の調整

畳の継ぎ目や端の部分に高低差がある場合は、専門業者に調整を依頼することをお勧めします。畳の下に薄い板などを敷いて高さを調整することもできますが、専門知識がないと逆に問題を悪化させる可能性があるため、慎重な対応が必要です。

1-2. 調整可能な脚付き本棚の利用

市販されている本棚の中には、脚の高さを調整できるタイプがあります。これを使用すれば、畳の傾斜に合わせて本棚の高さを微調整し、安定性を確保できます。 特に、アジャスター付きの脚を持つ本棚を選ぶと、簡単に高さを調整できます。

1-3. レベル調整シートの活用

本棚と畳の間に、レベル調整シート(家具の脚を置くことで高さを微調整できるシート)を敷くことで、傾きを補正できます。ホームセンターなどで手軽に購入できます。複数のシートを組み合わせて、微妙な高低差を吸収しましょう。

2. 本棚の設置方法を見直す

本棚自体の構造や設置方法にも問題があるかもしれません。

2-1. 壁面への固定

本棚を壁に固定することで、地震対策にもなり、安定性が格段に向上します。壁に穴を開けることができない場合は、突っ張り棒を利用して本棚を固定することも可能です。ただし、突っ張り棒の耐荷重を確認し、本棚の重量に耐えられるかを確認することが重要です。

2-2. 壁面収納の検討

奥行20cmの本棚にこだわらず、壁面収納システムを導入することも検討しましょう。壁面収納は、様々なサイズやデザインがあり、収納力も高く、空間を有効活用できます。 専門業者に相談して、和室に合うデザインや収納プランを作成してもらうのも良いでしょう。

2-3. 本棚の素材と重量

本棚の素材や重量も安定性に影響します。重い素材でできた本棚は、軽い素材のものよりも安定性が高い傾向があります。また、本棚の構造がしっかりしているかどうかも重要です。

3. その他の工夫

上記の方法以外にも、以下の工夫を試すことができます。

3-1. 本の配置

本棚に本を収納する際には、重い本を下段に、軽い本を上段に配置することで、重心を低く保ち、安定性を高めることができます。

3-2. 重量バランスの調整

本棚の左右の重量バランスが偏っていると、傾きやすくなります。左右に収納する本の量を調整することで、バランスを保ちましょう。

3-3. 滑り止めシートの使用

本棚と畳の間に滑り止めシートを敷くことで、本棚が滑って傾くのを防ぐことができます。

専門家のアドバイス:インテリアコーディネーターの視点

インテリアコーディネーターの視点から見ると、和室に本棚を設置する際には、全体のバランスと調和が重要です。 本棚の色や素材を、畳や壁の色と合わせることで、統一感のある空間を演出できます。 また、本棚のサイズやデザインを、部屋の広さや他の家具とのバランスを考慮して選ぶことが大切です。 無理に壁際に設置することにこだわらず、少し離して配置することで、より安定した設置が可能になる場合もあります。

まとめ:和室の本棚設置を成功させるために

和室の傾斜によって本棚が不安定になる問題は、適切な対策を行うことで解決できます。 畳の調整、本棚の固定、設置方法の見直し、そして本の配置など、様々な方法を試すことで、安定した本棚を設置し、快適な読書空間を実現しましょう。 どうしても解決できない場合は、インテリアコーディネーターや家具専門家に相談してみるのも良いでしょう。

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