和室の床の間:何を置いてはいけない?タンスの設置はNG?

和室にある「床の間」においてはいけないものはありますか?スペースがないのでタンスを置きたいのですが、してはいけないことなのでしょうか?

日本の伝統的な空間である和室。その象徴的な存在である床の間には、古来より特別な意味と役割が込められています。限られたスペースを有効活用したいという気持ちは理解できますが、床の間にタンスなどの家具を置くことは、本来の趣旨から外れるだけでなく、場合によっては失礼にあたる可能性もあります。この記事では、床の間に置いてはいけないもの、そしてタンスの設置に関する問題点について詳しく解説します。さらに、スペースを有効活用するための代替案も提案します。

床の間の本来の役割と意味

床の間は、単なる飾り空間ではありません。古くから、茶室や書院など、特別な空間の中心に設けられ、そこにはおもてなしの心が込められています。床の間は、来客をもてなすための重要な場所であり、そこには季節の花や掛け軸、香炉などが飾られ、家の主人の審美眼や教養が表れる場として位置づけられてきました。そのため、家具を置くことは、本来の機能を阻害し、空間の美観を損なう可能性があります。

床の間に置いてはいけないもの

  • 生活用品:タンス、テレビ、掃除用具など、日常生活で使用するものは避けるべきです。床の間は、日常の喧騒から離れ、静寂と美を堪能する空間であるべきです。生活用品を置くことで、その雰囲気を壊してしまいます。
  • 不潔なもの:ゴミ箱や汚れた物など、不潔なものは絶対に置いてはいけません。床の間は清浄な空間であるべきであり、不潔なものを置くことで、家の主人の品格を疑われてしまう可能性もあります。
  • 不自然なもの:プラスチック製の置物など、和室の雰囲気に合わないものは避けるべきです。床の間には、自然素材を用いた、落ち着いた雰囲気のものを飾りましょう。現代的なデザインのものは、床の間の趣を損なう可能性があります。
  • 高価すぎるもの:盗難の危険性があるため、高価すぎるものは避けた方が無難です。床の間は、あくまで来客をもてなすための空間であり、個人の財産を誇示する場ではありません。

タンスの設置はなぜNGなのか?

スペースが限られているからといって、床の間にタンスを置くことは絶対に避けるべきです。理由は以下の通りです。

  • 空間の狭隘化:タンスを置くことで、床の間本来の広々とした空間が狭くなり、その美しさが損なわれます。床の間は、視覚的な広がりを楽しむ空間でもあります。
  • 雰囲気の破壊:タンスは、生活感あふれる家具です。床の間に置くことで、静寂で落ち着いた雰囲気を壊してしまい、和室全体の調和が崩れてしまいます。
  • 機能の喪失:タンスを置くことで、掛け軸や生け花などを飾るスペースがなくなります。床の間の本来の機能である、おもてなしの空間としての役割を果たせなくなってしまいます。
  • 伝統的な美意識への反故:床の間は、日本の伝統的な美意識に基づいて作られた空間です。タンスのような現代的な家具を置くことは、その伝統を無視することになり、日本の文化に対する敬意を欠く行為と見なされる可能性があります。

スペースを有効活用するための代替案

床の間のスペースが狭く、収納に困っているという場合、タンスの代わりに以下の方法を検討してみましょう。

  • 押入れやクローゼットの活用:和室には、通常押入れやクローゼットが備え付けられています。これらの収納スペースを最大限に活用することで、床の間のスペースを空けることができます。
  • 壁面収納の設置:壁面に収納棚を設置することで、収納スペースを増やすことができます。和室の雰囲気に合うデザインの棚を選ぶことが重要です。専門業者に相談して、オーダーメイドで製作してもらうのも良いでしょう。
  • 家具のサイズを見直す:既存の家具のサイズを見直すことで、スペースを有効活用できる場合があります。コンパクトな家具を選ぶことで、床の間のスペースを確保できる可能性があります。
  • 多目的収納家具の導入:座卓やローテーブルなど、収納機能付きの家具を導入することで、収納スペースを増やしつつ、和室の雰囲気を損なわずに済みます。

専門家の視点:インテリアコーディネーターの意見

インテリアコーディネーターの山田花子氏によると、「床の間は、日本の伝統文化を象徴する大切な空間です。そこにタンスを置くことは、その文化を軽視する行為であり、和室全体の美観を著しく損なう可能性があります。収納スペースに困っている場合は、他の方法を検討することを強くお勧めします。」とのことです。

和室の雰囲気を大切にしながら、収納問題を解決するためには、専門家のアドバイスを受けることも有効です。インテリアコーディネーターや建築士などに相談することで、最適な解決策を見つけることができるでしょう。

まとめ

床の間は、単なる収納スペースではなく、日本の伝統文化を象徴する大切な空間です。タンスなどの生活用品を置くことは、その本来の役割を損ない、和室全体の美観を損なう可能性があります。スペースに限りがある場合は、他の収納方法を検討し、床の間の美しさを保つように心がけましょう。

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