和室の床の間をフローリングにすることは可能?畳からフローリングへのリフォームについて徹底解説

今度、部屋を改築するのですが。和室の床の間の床を畳張りからフローリングにしたいんですが。大工さんは、床の間だからフローリングはちょっとなぁと言っています。ネットで検索すると、床の間をフローリングにしたところがいろいろあるようです。別に床の間だから必ずしも畳じゃなきゃだめだってこともないですよね?今はフローリング用に薄い畳も売ってるようですし

床の間のフローリング化:可能?不可能?

結論から言うと、和室の床の間をフローリングにすることは可能です。 大工さんの「ちょっとなぁ」という意見は、伝統的な和室の意匠を重んじる立場からの発言でしょう。しかし、現代の住宅事情やライフスタイルの変化を考慮すると、床の間をフローリングにすることは決して珍しいことではなく、むしろ増加傾向にあります。

確かに、古くからの伝統的な考え方では、床の間は畳が不可欠とされてきました。しかし、現代では、床の間の機能や役割も変化しており、必ずしも畳である必要はありません。ライフスタイルに合わせて自由にアレンジすることが可能です。

床の間をフローリングにするメリット・デメリット

リフォームを検討する際には、メリットとデメリットを比較検討することが重要です。

メリット

  • 掃除が簡単になる: 畳に比べてフローリングは掃除が簡単です。掃除機をかけるだけで済み、水拭きも可能です。小さなお子さんやペットがいる家庭では、清潔さを保つ上で大きなメリットとなります。
  • モダンな雰囲気になる: 畳の床の間は落ち着いた雰囲気ですが、フローリングにすることで、よりモダンでスタイリッシュな空間を演出できます。インテリアの自由度も高まります。
  • バリアフリー化: 高齢者や車椅子を使用する方がいる家庭では、段差をなくすことで安全性と快適性が向上します。床の間の段差を解消することで、バリアフリー化に貢献できます。
  • 傷つきにくい: 畳に比べてフローリングは傷つきにくく、耐久性が高いです。ペットを飼っている家庭でも安心です。
  • デザインの幅が広がる: 色や素材のバリエーションが豊富で、自分の好みに合わせたフローリングを選べます。床暖房に対応したフローリングを選ぶことも可能です。

デメリット

  • 費用がかかる: 畳からフローリングへのリフォームは、費用がかかります。既存の畳を撤去し、下地処理、フローリングの施工、仕上げなど、複数の工程が必要となるためです。
  • 和の雰囲気が失われる: 床の間をフローリングにすることで、和の雰囲気が薄れる可能性があります。和室全体のバランスを考慮する必要があります。
  • 足音や振動が響く: フローリングは畳に比べて足音や振動が響きやすいです。防音対策が必要となる場合があります。
  • 冷えやすい: 冬場は畳に比べてフローリングの方が冷えやすい傾向があります。床暖房の導入を検討する必要があるかもしれません。

床の間フローリング化のリフォーム手順とポイント

リフォームをスムーズに進めるためには、以下の手順とポイントを踏まえることが重要です。

1. 専門業者への相談

まずは、リフォーム会社や工務店に相談しましょう。床の間の構造や状態を確認してもらい、最適なリフォームプランを提案してもらいます。大工さんだけでなく、複数の業者に見積もりを取って比較検討することもおすすめです。

2. 材料選び

フローリングの種類は多岐に渡ります。無垢材、複合材、シート材など、それぞれにメリット・デメリットがあります。予算や好みに合わせて、最適な材料を選びましょう。床暖房に対応しているかどうかも重要なポイントです。

3. 下地処理

既存の畳を撤去した後、下地処理が重要です。床の水平を調整し、フローリングを施工するのに適した状態にする必要があります。この工程が不十分だと、後々フローリングが剥がれたり、不具合が発生する可能性があります。

4. 施工

専門業者に施工を依頼しましょう。施工精度が仕上がりに大きく影響します。信頼できる業者を選ぶことが大切です。

5. 仕上げ

フローリングの施工後、巾木や見切りなどの仕上げを行います。和室全体の雰囲気と調和するように、仕上げ材を選びましょう。

薄い畳との比較

質問にある「フローリング用の薄い畳」は、畳の雰囲気を残しつつ、フローリングのメリットも享受できる選択肢です。しかし、耐久性や掃除のしやすさではフローリングに劣ります。また、薄い畳は、既存の畳を撤去する必要がないため、リフォーム費用を抑えられる可能性があります。

まとめ

和室の床の間をフローリングにすることは、メリット・デメリットを考慮した上で、十分に可能です。伝統的な和室を維持したい場合は畳を選択し、現代的なデザインや利便性を重視する場合はフローリングを選択するなど、ライフスタイルに合わせた最適な選択を行いましょう。専門業者に相談し、最適なプランを作成することが重要です。

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