吹き抜けのある家づくり:坪単価と費用、メリット・デメリットを徹底解説

妹夫婦が家を建てます。初歩的な質問で申し訳有りませんが、吹き抜けって家の坪単価に入りますか? 妹夫婦は設計士に、吹き抜けは家の坪単価に入らないから、取り合えず吹き抜けにしておいて、後からその部分を部屋にしたらいいと言われているのですが、本当にそれの方がメリットが有るのでしょうか?

吹き抜けは坪単価に含まれる?費用と設計のポイント

結論から言うと、吹き抜けは家の坪単価に含まれます。ただし、単純に床面積で計算されるわけではなく、吹き抜けの構造や規模によって費用は大きく変動します。設計士の「坪単価に入らない」という発言は、正確ではありません。正確には、吹き抜け部分の床面積は計算されず、構造費用や仕上げ費用が別途発生するということです。

妹夫婦の設計士の発言は、吹き抜け部分の費用を明確に提示せず、後から部屋に仕切れるという点を強調することで、初期費用を抑え、契約をスムーズに進めようとしている可能性があります。しかし、後から部屋に仕切ることは、追加費用と工期延長を招く可能性が高いです。

吹き抜けの費用内訳

吹き抜けにかかる費用は、以下の要素で構成されます。

  • 構造費用:吹き抜け部分の梁や柱、補強材などの費用。吹き抜けの広さや高さによって大きく変動します。
  • 仕上げ費用:天井、壁、窓などの仕上げ材の費用。高価な素材を使用すれば費用は増加します。
  • 断熱費用:吹き抜けは熱が逃げやすいので、断熱材の費用が高くなります。高性能な断熱材を使用することで、光熱費を抑えられます。
  • 照明費用:吹き抜けの高い位置に照明を設置する必要があるため、費用がかかります。
  • その他費用:設計費用、工事管理費用など。

これらの費用は、設計図に基づいて正確に算出されます。坪単価に含まれない部分が多いので、設計段階でしっかりと見積もりを確認することが重要です。

吹き抜けのメリットとデメリット

吹き抜けは、開放感やデザイン性の高さから人気がありますが、デメリットも存在します。メリットとデメリットを比較検討し、本当に必要かどうかを慎重に判断しましょう。

吹き抜けのメリット

* 開放感:空間が広く感じられ、開放的な雰囲気を演出できます。
* 採光:自然光を多く取り込めるため、明るくて気持ちの良い空間になります。
* デザイン性:個性的な空間を作り出し、インテリアのアクセントになります。
* 空間の広がり:上下の空間がつながることで、視覚的に空間が広がりを感じさせます。

吹き抜けのデメリット

* 費用:前述の通り、構造、仕上げ、断熱など、多くの費用がかかります。
* 冷暖房効率の低下:熱が逃げやすく、冷暖房効率が悪くなります。光熱費の高騰につながる可能性があります。
* 音の反響:音が反響しやすく、生活音が響きやすいです。
* 安全性:小さなお子さんやペットがいる家庭では、転落事故のリスクがあります。手すりや柵などの安全対策が必要です。
* 掃除の難しさ:高い位置の掃除が困難になります。

後から部屋に仕切ることは可能?費用と現実的な問題

設計士が言うように、後から吹き抜け部分を部屋に仕切ることが不可能ではありませんが、非常に高額な費用がかかります。既存の構造物を解体し、壁や天井を造作する必要があるため、新築時の費用をはるかに上回る可能性があります。また、工期も大幅に延長されます。

さらに、構造上の問題も発生する可能性があります。吹き抜け部分の構造は、当初の設計に基づいて作られているため、後から部屋に仕切ることで、建物の強度や耐震性に影響を与える可能性があります。専門家の適切な判断と、安全性を考慮した設計変更が必要になります。

専門家への相談と具体的なアドバイス

妹夫婦には、複数の設計事務所に相談し、それぞれの提案と見積もりを比較検討することをお勧めします。吹き抜けのメリット・デメリットを理解した上で、自分たちのライフスタイルや予算に合った最適なプランを選択することが重要です。

また、構造計算に詳しい建築士に相談し、後から部屋に仕切る際の費用やリスクについて、正確な情報を把握する必要があります。安易に設計士の言葉だけを信じるのではなく、専門家の意見を参考に、慎重な判断をしましょう。

具体的なアドバイス

* 複数の設計事務所に相談する:複数の設計事務所に相談することで、様々なプランや見積もりを比較検討できます。
* 詳細な見積もりを確認する:吹き抜けにかかる費用を明確に示した詳細な見積もりを確認しましょう。
* 断熱性能を重視する:吹き抜けは熱が逃げやすいので、高性能な断熱材を使用しましょう。
* 安全対策を検討する:小さなお子さんやペットがいる場合は、手すりや柵などの安全対策を検討しましょう。
* ライフスタイルを考慮する:吹き抜けが本当に必要かどうか、家族で話し合って決めましょう。

まとめ

吹き抜けは、家の坪単価に直接反映されない部分が多いものの、全体的な費用に大きく影響する要素です。安易に「後から部屋に仕切れる」という言葉を信じるのではなく、メリット・デメリットを十分に理解し、専門家の意見を参考に、慎重に計画を進めることが大切です。 妹夫婦が快適で安全な住まいを手に入れられるよう、しっかりとサポートしてあげましょう。

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