吹き抜けとキャットウォーク:新築における実現可能性とメリット・デメリット

吹き抜けのキャットウォークについて教えてください。 新築を予定しています、お願いしようと考えている工務店では、キャットウォークは、たぶん審査? が通らないとのことでした。でも住宅雑誌などにはキャットウォークのある家があるので、逃げ道というか、審査の通し方があるのかな?とも思います。ご存知でしたら教えてください。また、窓をFIXにしたくないのと、掃除等のメンテナンスからキャットウォークを希望しております(猫は居ません)この場合のメリット、デメリットも教えてください。子どもはおりますが、大人しか入らないことを前提として教えてください。よろしくお願いします。

キャットウォーク実現のための審査と対策

新築住宅におけるキャットウォークの設置は、建築基準法や地域の条例、そして工務店独自の審査基準に抵触する可能性があります。工務店が「審査が通らない」と判断した理由は、構造上の強度、安全面、または建築基準法に準拠した設計図作成の難しさにあると考えられます。

住宅雑誌などに掲載されているキャットウォーク付き住宅は、建築基準法を遵守した上で、綿密な設計と施工が行われているケースがほとんどです。 「審査の通し方」というよりは、安全性を確保するための適切な設計と、それを証明する書類の提出が重要です。

具体的には、以下の点に注意が必要です。

  • 構造計算による強度確認: キャットウォークの構造計算を行い、安全に耐えられる強度があることを証明する必要があります。専門の構造設計士に依頼することが不可欠です。
  • 避難経路の確保: キャットウォークが避難経路を妨げないよう、設計する必要があります。避難経路を確保した上で、キャットウォークを設置できるスペースを確保できるか検討する必要があります。
  • 手すり等の安全対策: 転落防止のための手すりや柵の設置、床材の滑り止め対策など、安全性を確保するための対策を講じる必要があります。手すりの高さや材質なども基準を満たす必要があります。
  • 建築確認申請への対応: 建築確認申請において、キャットウォークの設計図面と構造計算書を提出する必要があります。申請書類が不備なく、基準を満たしていることが重要です。必要に応じて、建築士や構造設計士と連携して申請を進めることをお勧めします。
  • 工務店との丁寧な協議: 工務店と設計段階から綿密に協議し、実現可能な範囲での設計案を検討することが重要です。実現可能性を高めるためには、具体的な図面や資料を提示し、安全性を説明する必要があります。

複数の工務店に相談し、それぞれの意見を比較検討することも有効です。 ある工務店では難しいと判断された設計でも、別の工務店では実現可能な場合があります。

吹き抜けとキャットウォークのメリット・デメリット

窓をFIXにしたくない、掃除等のメンテナンス性を考慮してキャットウォークを希望されているとのことですが、大人しか利用しないことを前提とした場合のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

  • 空間の広がりとデザイン性: 吹き抜けとキャットウォークは、空間を広く見せる効果があり、住宅に個性的なデザインを与えます。開放感あふれる、魅力的な空間を演出できます。
  • メンテナンス性の向上: 高所の窓や照明器具の清掃、メンテナンスが容易になります。脚立を使用する必要がなくなり、安全かつ効率的に作業できます。これは、特に吹き抜けの高い位置にある窓の掃除において大きなメリットとなります。
  • 上階へのアクセス: 階段以外のアクセス手段として利用でき、空間の使い勝手が向上します。特に、高齢者や体の不自由な方がいる家庭では、階段の上り下りが困難な場合に役立ちます。
  • 眺望の向上: キャットウォークから、より広い範囲の眺望を楽しむことができます。特に、景色が良い立地であれば、大きなメリットとなります。

デメリット

  • コスト: キャットウォークの設計・施工には、通常の住宅建築よりも費用がかかります。構造計算や特別な資材が必要となる場合もあります。
  • 安全性への配慮: 転落事故を防ぐための安全対策が不可欠です。手すりや柵の設置、床材の選定など、安全性を確保するための費用や工夫が必要です。
  • 建築基準法の規制: 建築基準法や地域の条例に適合する設計が必要であり、設計の自由度が制限される可能性があります。審査に時間がかかる可能性もあります。
  • プライバシー: キャットウォークから周囲の状況が見えやすくなるため、プライバシーに配慮した設計が必要です。カーテンやブラインドなどの設置を検討する必要があります。
  • 空間の圧迫感: キャットウォークが空間を圧迫してしまう可能性があります。デザインや配置を工夫することで、圧迫感を軽減することができます。

専門家の活用

キャットウォークを実現するためには、建築士、構造設計士、工務店との連携が不可欠です。建築士は設計図の作成、構造設計士は構造計算、工務店は施工を担当します。それぞれの専門家の意見を聞きながら、安全で快適な空間を実現しましょう。

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