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吹き付け天井のクロス張りDIYは可能?
結論から言うと、吹き付け天井(特にリシン仕上げ)にDIYでクロスを貼るのは非常に困難です。ホームセンターで壁紙を購入して作業するのは、専門知識と技術、適切な工具がない限り、おすすめできません。 理由は以下の通りです。
- 下地処理の複雑さ:吹き付け天井は、リシンやモルタルなど様々な素材で仕上げられており、下地処理が非常に複雑です。下地をしっかり処理しないと、クロスが剥がれたり、仕上がりが悪くなったりします。特にリシンは、古いと劣化し、パラパラと剥がれ落ちる可能性があります。クイックルワイパーで拭いた際にパラパラと何かが降ってきたというご経験は、リシンの劣化を示唆しています。
- 安全性:天井作業は高所作業にあたり、転落などの危険が伴います。安全な作業を行うには、足場や安全帯などの安全対策が必要です。DIYでこれらの対策を完璧に行うのは難しいでしょう。
- 専門工具の必要性:吹き付け材の除去や下地処理には、専用の工具が必要となる場合があります。ホームセンターで入手できる工具では対応できない可能性もあります。
- 仕上がりの品質:DIYでは、プロのような仕上がりにすることは困難です。仕上がりが不満足な場合、再度やり直す必要が生じ、時間とコストの無駄につながる可能性があります。
吹き付け天井のクロス張りのプロの作業工程
プロの業者であれば、以下の手順で作業を進めます。
1. 下地調査と診断
まず、天井の素材(リシン、モルタルなど)や状態(劣化の度合いなど)を調査します。 既存の吹き付け材がしっかり付着しているか、剥がれやすい状態ではないかなどを確認し、適切な施工方法を決定します。
2. 吹き付け材の除去
リシンなどの吹き付け材は、専用の機械(カワスキなど)を使って除去します。これは、高圧洗浄機やスクレーパーなどを用いて行われ、効率よく作業を進めます。 この工程で大量の粉塵が発生するため、防塵対策が不可欠です。
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3. 下地処理
吹き付け材を除去した後、下地を処理します。これは、凹凸を平らにする、吸い込みを抑えるための処理など、クロスが綺麗に貼れる状態にするための重要な工程です。 必要に応じて、パテ処理やシーラー塗布を行います。
4. クロス貼り
下地処理が完了したら、いよいよクロスを貼ります。 プロは、専用の糊と道具を使い、綺麗に、そして効率的にクロスを貼っていきます。 継ぎ目も丁寧に処理し、美しい仕上がりを目指します。
5. 清掃
作業後は、発生した粉塵やゴミを丁寧に清掃します。 業務用掃除機などを用いて、隅々まで綺麗に掃除します。 これは、お客様への配慮だけでなく、今後の建物の維持管理のためにも重要な工程です。
粉塵対策
吹き付け材の除去作業では、大量の粉塵が発生します。プロの業者は、以下の対策を行います。
- 防塵マスクの着用:作業員は必ず防塵マスクを着用します。これは、粉塵を吸い込むことによる健康被害を防ぐためです。
- 養生シートの設置:作業範囲を養生シートで覆い、粉塵の飛散を防ぎます。
- 集塵機の使用:粉塵を吸引する集塵機を使用します。これにより、作業中の粉塵の量を大幅に削減できます。
- 清掃:作業後は、高性能な業務用掃除機を用いて、丁寧に清掃します。
専門業者への依頼がおすすめ
吹き付け天井へのクロス張りは、DIYでは困難な作業です。安全面や仕上がりの品質を考慮すると、専門業者への依頼が強く推奨されます。 業者選びの際には、実績や評判などをしっかり確認し、信頼できる業者を選びましょう。 見積もりを複数社から取ることで、価格やサービス内容を比較検討することも重要です。
まとめ
吹き付け天井にクロスを貼るDIYは、危険が伴い、仕上がりの品質も保証できません。 専門知識と技術、適切な工具がない限り、プロの業者に依頼することを強くおすすめします。 安全で美しい仕上がりを実現するためには、専門家の力を借りることが最善策です。