同棲解消後の金銭トラブルと法的責任:元彼からの高額請求と解決策

28才の女です。 最近結婚を前提に同棲していた彼35才と別れました。 理由は数回彼から暴力行為を受けたからです。テレビで見るDVのレベルではありませんが、エスカレートするかも等の不安が拭えず私から話を切り出しました。あと元から短気で切れやすく八つ当たりも多々あり、それにも耐える自信がなくなりました。 お伺いしたいのは… 同棲中はお互い同意の上で、家賃は彼が全額払っていました。その部屋は私が元々一人暮らしをしていた部屋です。また彼名義の車があり、そこの駐車場代も彼が払っていました。その車は私も使わせてもらっていました。生活費は私も出していましたが、外食時はほとんど彼が出してくれていました。 別れるにあたり、彼から今まで支払った家賃と駐車場、二人で出かけた時のETC代の半分、私に言われて出て行くのだから、次に住む所の初期費用、二人で将来のために貯めた貯金(同棲期間は9ヶ月ほどなので55万くらいですが)合わせて150万払えと言われました。 私としては強制的に家賃等全額支払わせてたわけではないので、過去にさかのぼって請求されるのはおかしいと思い拒否しましたが、彼に「結婚をする前提で俺は払っていたが結婚しないなら当然払ってもらうし、これは法的にも俺には請求する権利がある。払わないならお前の親にも言うし、弁護士たてて裁判してもいいよ、俺が勝つから」とまで言われました。私は法律の知識は全くなく、本当に?と思い誰かに相談したかったので、回答に数日ほしいと言ったら「だめ。そのまま逃げられたら困る」と信用してもらえませんでした。 私も仕事していましたが、彼より忙しく帰りも遅いため家事をしっかりやりたくて仕事を辞めて(彼の希望でもありました)現在は無収入で、実家の父は会社が倒産しかけている、母はパニック障害と、迷惑をかけたくなかったので、二人の貯金全額プラスα出し、90万で手を打ってもらいました。 うちの両親には一緒に仕送りをしてくれてたので、貯金は全部渡してもいいかな、と思っていましたが、相手の希望からは減額してもらったものの、この金額にはいまだに納得はいっていません。支払ってしまいましたが、本当にこれが法的にも正しいことなのか、不当なら今からでも返してもらえるのか、今後のためにも知りたいです。 ちなみに同棲するとき支払いのこととかで契約書は交わしてないです。 長文ですがご回答いただけたら嬉しいです。宜しくお願いします。

同棲解消後の金銭請求:法的観点からの解説

まず、重要なのは、同棲期間中に交わした契約書がない点です。口約束や暗黙の了解に基づいた金銭のやり取りは、法的根拠が弱く、請求が認められるとは限りません。元彼から提示された150万円の請求の内訳は、家賃、駐車場代、ETC代、そして新たな住居の初期費用、貯金と多岐に渡ります。それぞれについて、法的観点から見ていきましょう。

家賃と駐車場代について

元彼が全額負担していた家賃と駐車場代について、元彼には請求権はありません。同棲はあくまで事実上の共同生活であり、法律上の婚姻関係ではありません。家賃や駐車場代は、居住者の負担であり、元彼が一方的に負担したとしても、あなたに返還請求する法的根拠はありません。「結婚前提」という彼の主張は、法的効力を持たない点に注意が必要です。

ETC代について

二人で出かけた際のETC代についても、同様です。交際費は、原則として請求できません。 デート代や旅行代金は、互いの合意に基づいて負担するものであり、一方的に請求することは難しいでしょう。

新たな住居の初期費用について

これは最も請求が難しい項目です。別れの原因が元彼の暴力行為にあることを考えると、あなたに初期費用を負担する義務はありません。むしろ、暴力行為を受けた被害者であるあなたの方が、精神的苦痛に対する慰謝料請求の可能性すらあります。

貯金について

同棲期間中の貯金については、共有財産とみなされる可能性があります。しかし、貯金の使途や名義、それぞれの貢献度などを考慮する必要があります。9ヶ月間の同棲で55万円の貯金であれば、単純に折半するのが妥当な場合もありますが、状況によっては、あなたの貢献度が考慮される可能性もあります。

90万円の支払いは妥当だったのか?

あなたは90万円を支払いましたが、法的根拠が乏しい請求に対して支払ったため、不当な請求である可能性が高いと言えます。しかし、既に支払ってしまったため、取り戻すのは難しいかもしれません。

今後の対応と弁護士への相談

既に支払ってしまった90万円を取り戻すのは難しいかもしれませんが、今後のためにも弁護士への相談を強くお勧めします。弁護士は、あなたの状況を詳しく聞き取り、法的観点から適切なアドバイスをしてくれます。また、もし今後、元彼から同様の請求があった場合にも、弁護士が対応することで、あなたの権利を守ることができます。

弁護士費用について

弁護士費用は、相談内容や依頼内容によって異なりますが、初回相談は無料の場合が多いです。費用面が心配な場合は、弁護士事務所に相談して、費用体系について確認しましょう。

DV被害者への支援

あなたは、元彼からの暴力行為に苦しんでいました。DV被害者には、様々な支援制度があります。まずは、最寄りの警察署や相談窓口に連絡し、相談することをお勧めします。

相談窓口

* 全国女性相談窓口
* 各都道府県警察本部
* DV相談支援センター

これらの機関では、法的アドバイスだけでなく、心理的なサポートやシェルターの提供など、様々な支援を受けることができます。一人で抱え込まず、必ず相談してください。

同棲における契約の重要性

今回のケースから、同棲する際には、金銭的な取り決めを明確にする契約書を作成することの重要性がわかります。契約書には、家賃、光熱費、食費、その他の費用負担割合などを具体的に記載し、双方で署名・捺印することで、トラブルを未然に防ぐことができます。

契約書のサンプル

契約書を作成する際には、弁護士や専門家に相談するのも良い方法です。インターネット上にも、同棲契約書のサンプルが公開されているので、参考にしながら作成できます。

まとめ

同棲解消後の金銭トラブルは、非常にデリケートな問題です。今回のケースのように、法的知識がないと、不当な請求に屈してしまう可能性があります。契約書の作成、弁護士への相談、そしてDV被害者への支援制度などを活用することで、自分自身を守り、安心して生活を送ることができることを覚えておきましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)