賃貸物件のリノベーションやDIYリフォームで、合板に貼られたフローリングの撤去を検討されている方は多いのではないでしょうか。既存のフローリングの上から新しい床材を敷設したい、あるいは合板自体を交換したいといったケースで、この作業は大きな課題となります。 この記事では、合板に貼り付けられたフローリングを素人でも剥がせるのか、その方法、注意点、そして専門業者への依頼を検討すべきケースについて詳しく解説します。
Contents
合板の種類とフローリングの接着方法を確認しよう
まず、重要なのは、合板の種類とフローリングの接着方法を把握することです。フローリングの剥がせるかどうかは、これらに大きく依存します。 合板には、ベニヤ合板、LVL合板、MDFなど様々な種類があり、それぞれ強度や接着性、吸湿性などが異なります。また、フローリングの接着方法も、釘打ち、接着剤、両面テープなど様々です。 接着剤の種類によっては、剥がすのが非常に困難な場合があります。
合板の種類の見分け方
- ベニヤ合板:比較的薄く、柔軟性があります。比較的剥がしやすい傾向があります。
- LVL合板:ベニヤ合板よりも強度が高く、硬いです。剥がすのが困難な場合があります。
- MDF:繊維板で、水に弱く、剥がす際に破損しやすい可能性があります。
合板の種類は、目視で判断するのが難しい場合もあります。 もし、種類が不明な場合は、合板の端面を確認したり、専門業者に相談することをお勧めします。
フローリングの種類と接着剤
フローリングの種類も重要です。無垢材、合板フローリング、シートフローリングなど、種類によって剥がす難易度が大きく変わります。接着剤の種類も同様に重要です。 接着剤の種類は、パッケージに記載されている場合もありますが、多くの場合は不明です。 古い物件の場合、接着剤の種類を特定するのは困難な場合があります。
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素人でも剥がせるケースと、専門家が必要なケース
結論から言うと、全てのケースで素人が簡単に剥がせるわけではありません。 接着剤の種類や合板の状態、フローリングの種類によっては、専門家の助けが必要となる場合があります。
素人でも剥がせる可能性が高いケース
- 接着剤が少なく、釘打ちされていないフローリング:比較的新しい物件で、接着剤の使用量が少なく、釘打ちされていないフローリングであれば、こじ開けたり、ヘラなどで剥がすことが可能です。
- 合板がベニヤ合板で、比較的状態が良い場合:ベニヤ合板は比較的柔らかく、剥がしやすい傾向があります。ただし、合板が劣化していたり、湿気を帯びている場合は、破損する可能性があります。
- 面積が小さい場合:作業範囲が小さい場合は、素人が挑戦するのも現実的です。
専門家が必要なケース
- 接着剤が大量に使用されている場合:強力な接着剤を使用している場合、剥がす際に合板が破損したり、フローリングが割れたりする可能性があります。
- 合板がLVL合板やMDFの場合:これらの合板は硬く、剥がすのが困難です。無理に剥がすと、合板自体が破損する可能性があります。
- 面積が大きい場合:広い範囲のフローリングを剥がすのは、時間と労力がかかり、素人には困難です。
- 合板の状態が悪い場合:古い合板や、湿気を帯びている合板は、剥がす際に破損する可能性が高いです。
フローリング撤去の手順と注意点
素人でも剥がせる可能性が高いケースにおいて、具体的な手順と注意点を説明します。必ず、作業前に保護メガネ、手袋を着用してください。
1. 事前準備
- 作業に必要な工具を用意する(バール、ヘラ、ハンマー、金槌、保護メガネ、手袋など)
- 作業場所の周囲を養生する
- 廃材の処分方法を事前に確認する
2. 剥がす
- フローリングの端から、バールやヘラを使って慎重にこじ開ける
- 釘打ちされている場合は、釘抜きを使って釘を抜く
- 少しずつ剥がしていく
3. 廃材の処理
- 剥がしたフローリングと廃材を適切に処分する
注意:作業中に怪我をしないように注意してください。無理に剥がそうとすると、合板が破損したり、怪我をする可能性があります。 少しでも不安を感じたら、専門業者に依頼することをお勧めします。
専門業者への依頼を検討するメリット
専門業者に依頼するメリットは、以下の通りです。
- 安全に作業を進められる:専門知識と経験を持つプロが作業を行うため、安全に作業を進めることができます。
- 迅速な作業:専門業者は効率的に作業を進めるため、短時間で作業を完了させることができます。
- 仕上がりがきれい:専門業者は、きれいに仕上げるための技術と知識を持っています。
- 保証がある場合が多い:専門業者の中には、作業内容に保証が付いている場合があります。
費用はかかりますが、安全で確実な作業を求めるなら、専門業者への依頼がおすすめです。
まとめ
合板に貼られたフローリングの撤去は、状況によって素人が行うことも、専門家に依頼する必要がある場合もあります。 自分のスキルと状況を冷静に判断し、安全に作業を進めることが重要です。 無理をせず、必要であれば専門家の力を借りることを検討しましょう。