古くなった襖の溝をDIYで修復!ホームセンターで手に入る材料と手順

部屋の出入口になっているふすまのみぞが、長年使っているので削れて深くなってしまいました。ふすまの上の部分が外れてきてしまうので、みぞを数ミリだけ埋めたいんですが、どういった物で埋めればいいですか?ホームセンターで手に入れられるもので、修繕する方法を教えてください。

襖の溝の修復:原因と対策

長年使用した襖の溝が削れて深くなり、襖が外れかけている状態は、よくあるトラブルです。これは、襖の開閉による摩擦や、湿気による木材の膨張・収縮などが原因と考えられます。放置すると襖が完全に外れてしまったり、破損したりする可能性があるため、早めの修理が必要です。今回は、ホームセンターで手軽に手に入る材料を使って、数ミリの溝埋めと襖の修復方法をご紹介します。

ホームセンターで手に入る修復材料

襖の溝の修復には、以下の材料がおすすめです。全てホームセンターで購入可能です。

  • 木工パテ:木材の補修に最適なパテです。色を調整できるタイプや、乾燥後の研磨がしやすいタイプなど、様々な種類があります。襖の色に合わせて、なるべく近い色を選びましょう。ブラウン系の襖であれば、ダークブラウンやブラウンの木工パテが適しています。
  • ヘラ:パテを溝に塗り込むためのヘラです。金属製とプラスチック製がありますが、プラスチック製の方が傷つきにくく扱いやすいです。小さいヘラと大きいヘラの2種類を用意すると便利です。
  • サンドペーパー:パテを研磨するために使用します。番手は#180〜#240程度が適しています。細かい傷を消すために、より細かい番手のサンドペーパーも用意しておくと良いでしょう。
  • マスキングテープ:パテがはみ出さないように、周辺を保護するために使用します。
  • 刷毛:パテを塗布する際に使用します。小さな刷毛があると細かい部分の仕上げに便利です。
  • (必要に応じて)木工用ボンド:パテの接着性を高めるために使用できます。特に、溝が深く、パテだけでは不安定な場合は使用しましょう。
  • (必要に応じて)着色剤:パテの色が襖の色と合わない場合は、木工用着色剤で色を調整します。木製の家具などに使用されるものと同様のものがホームセンターで販売されています。

襖の溝の修復手順

具体的な修復手順は以下の通りです。

1. 溝の清掃

まず、溝に付着している汚れやほこりを、ブラシや掃除機などで丁寧に除去します。溝の中にゴミが残っていると、パテがしっかり接着しません。

2. マスキングテープの貼り付け

パテがはみ出さないように、溝の周辺にマスキングテープを貼ります。テープを貼る際は、しっかり押さえて、隙間がないように注意しましょう。

3. パテの調合と塗布

木工パテをヘラで溝に塗り込みます。一度に厚く塗りすぎず、数回に分けて少しずつ塗り重ねていくのがポイントです。パテが乾燥する前に、ヘラで表面を平らに仕上げます。溝が深い場合は、木工用ボンドを併用して接着力を高めると効果的です。

4. 乾燥

パテが完全に乾燥するまで待ちます。乾燥時間は、パテの種類や厚さ、気温や湿度によって異なりますが、通常は数時間から半日程度です。パッケージに記載されている乾燥時間を確認しましょう。

5. 研磨

パテが乾燥したら、サンドペーパーで表面を研磨します。最初は粗めのサンドペーパー(#180〜#240)で、その後、より細かいサンドペーパーで仕上げます。研磨する際は、力を入れすぎず、優しく丁寧に磨きましょう。

6. 着色(必要に応じて)

パテの色が襖の色と合わない場合は、木工用着色剤で色を調整します。着色剤を刷毛で塗り、乾燥させます。必要に応じて、複数回塗り重ねます。

7. マスキングテープの剥がし

パテと周囲が完全に乾燥したら、マスキングテープを剥がします。

8. 仕上げ

最後に、乾いた布などで表面を拭き、仕上げます。

専門家の視点:襖の修理に関する注意点

襖の修理は、DIYでも可能ですが、複雑な修理や、高価な襖の場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。特に、襖の破損が激しい場合や、骨組みの修理が必要な場合は、専門家の技術が必要となるためです。

また、襖の素材によっては、適切な修復方法が異なります。和紙や木材の種類、塗料の種類などを考慮して、適切な材料や方法を選択することが重要です。

まとめ

今回は、ホームセンターで手軽に手に入る材料を使って、襖の溝の修復方法をご紹介しました。DIYで修復することで、費用を抑え、愛着のある襖を長く使用することができます。しかし、作業に自信がない場合や、複雑な修理が必要な場合は、専門業者に依頼することを検討しましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)