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古い繊維壁とAURO漆喰風塗料、そしてカビ対策
カビ臭い部屋の壁の改修、そして素材選びでお悩みとのこと。昭和時代の繊維壁、AURO漆喰風塗料、そして本物の漆喰…様々な選択肢があり、迷うのも無理はありません。一つずつ丁寧に見ていきましょう。
繊維壁の現状と課題
ご自宅の壁は、昭和時代に多く使われた繊維壁のようです。金糸状の繊維が混ざり、ザラザラとした質感…これはアスベスト含有の可能性も考慮しなければなりません。アスベストは人体に有害な物質です。もしアスベストが含まれている場合は、専門業者に調査・除去を依頼することが必須です。安易なDIYは危険です。
繊維壁は、下地処理なしで直接塗れる利点がある反面、吸湿性が高く、カビの発生しやすい素材でもあります。また、経年劣化により、剥がれやすくなっている可能性も高いです。そのため、直接AUROを塗布しても、下地との密着性が悪く、剥がれやカビの再発につながる可能性があります。
AURO漆喰風塗料の特徴と注意点
AUROは自然素材を活かした塗料で、通気性や調湿性に優れ、空気をきれいにする効果が期待できます。カビ臭対策にも有効な選択肢と言えるでしょう。しかし、漆喰とは異なる素材であることを理解しておく必要があります。漆喰は消石灰を主成分とする天然素材ですが、AUROは漆喰を模倣した塗料です。そのため、漆喰のような高い耐久性や防カビ効果を必ずしも期待できません。
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繊維壁の上への直接塗布は、下地処理をせずに塗布すると、密着性が低く、剥がれやすい可能性があります。下地処理は必須です。既存の繊維壁の状況を良く確認し、必要に応じて下地処理剤を使用することで、AUROの塗料の密着性を高め、剥がれを防ぐことができます。
漆喰との比較
本物の漆喰は、高い耐久性と防カビ・抗菌効果を誇る優れた素材です。しかし、繊維壁の上への直接塗布は難しいでしょう。下地処理として、既存の繊維壁を剥がす、または特殊な下地材を使用する必要があり、費用と手間がかかります。
最適な方法の提案
現状を踏まえ、最適な方法を提案します。
1. **アスベスト調査:** まず、専門業者にアスベストの有無を調査してもらうことが最優先です。アスベストが含まれている場合は、適切な除去作業が必要です。
2. **下地処理:** アスベストがないことが確認されたら、繊維壁の状況を詳細に確認します。剥がれやすい部分があれば、除去し、下地処理剤を塗布します。シーラーの使用が効果的です。これは、塗料の吸い込みを抑え、密着性を高める役割を果たします。
3. **塗料選択:** 下地処理後、AURO漆喰風塗料を使用するか、より耐久性のある、カビに強い塗料を選択するかを検討します。AUROは自然素材で安心ですが、耐久性や防カビ効果は他の塗料に劣る可能性があります。専門店で相談し、適切な塗料を選びましょう。
4. **施工:** 専門業者に依頼するか、DIYで施工するかを決定します。DIYの場合は、手順を正確に守り、適切な道具を使用することが重要です。
具体的なアドバイス
* **専門家への相談:** 壁の状況、アスベストの有無、最適な塗料や施工方法について、専門業者(左官屋さん、塗装屋さんなど)に相談しましょう。費用はかかりますが、安全で確実な施工を行うためには不可欠です。
* **サンプルテスト:** AUROのサンプルを購入して、実際に塗ってみて、色や質感を確認しましょう。
* **通気性確保:** カビの発生を防ぐためには、壁の通気性を確保することも重要です。換気扇の設置や、定期的な換気を心がけましょう。
* **防カビ剤:** 塗料と一緒に、防カビ剤を併用することも効果的です。
まとめ
古い繊維壁の上への塗装は、下地処理が非常に重要です。アスベストの有無の確認、適切な下地処理、そして塗料選びを慎重に行いましょう。AURO漆喰風塗料は魅力的な選択肢ですが、必ずしも最適な解決策とは限りません。専門家の意見を聞きながら、安全で効果的なカビ対策を実現してください。