友人の自殺と賃貸借契約:連帯保証人の責任と現状回復費用について

友人が借りている部屋の連帯保証人です。その友人が部屋で自殺をしてしまいました・・・4年目の更新間近、家賃(月22万)が半年滞納、フローリング等現状回復費が約80万(犬2匹飼育でかなり汚れた状態)、それに加え、亡くなっているのに関わらず更新料と1月半の家賃の請求が来ました。滞納分は支払う覚悟はできてますが、敷金が60万程入ってますのでそれ以上は納得できません。管理会社はこれから大家さんと少しでも減額できるよう交渉すると言ってますが、、、(元々は亡くなった友人と大家の息子は知人ですが)勿論、連帯保証人になった事の責任ですが、署名と捺印(実印ではない)で印鑑証明は提出してません。滞納が半年ある事も連絡がなく知りませんでした。せめて最悪の事態になる前になぜ連絡してくれなかったか悔やんでなりません。この場合、法的にどこまで支払い義務があるのでしょうか?現状回復費については大家6割、借主4割で80万だと言います。高すぎませんか?どうぞ良いアドバイスお願い致します。

悲痛な状況と法的責任

ご友人のお亡くなり、そして現状の状況を深くお悔やみ申し上げます。同時に、ご自身も大変な状況におかれていることと思います。まずは、ご自身の精神的なケアを優先してください。専門機関への相談も検討されることをお勧めします。

さて、ご質問の核心は、連帯保証人としての法的責任の範囲と、高額な現状回復費用についてです。順を追って解説していきます。

連帯保証人の責任範囲

連帯保証人は、借主(ご友人)と同様に、家賃やその他の債務の支払いを負う責任があります。印鑑証明の提出の有無に関わらず、賃貸借契約書に署名捺印している以上、その責任は免れません。半年分の滞納家賃(22万円/月 × 6ヶ月 = 132万円)、更新料、そして1ヶ月半分の家賃は、残念ながら支払う義務があります。

ただし、重要なのは「敷金」の存在です。敷金60万円は、家賃滞納分や現状回復費用に充当されます。まずは、滞納家賃から敷金が差し引かれます。残額については、現状回復費用と相殺されることになります。

現状回復費用の妥当性

現状回復費用80万円の内訳が不明瞭なため、高額かどうかを判断するのは難しいです。しかし、犬2匹の飼育による汚れが相当な状態であるとすれば、ある程度の費用は必要となるでしょう。

大家側が提示する「大家6割、借主4割」という負担割合は、必ずしも法的根拠があるわけではありません。通常、借主の故意または過失による損耗については、借主が負担する必要がありますが、その割合はケースバイケースで、明確な法律上の規定はありません。

重要なのは、現状回復費用が「通常の損耗」の範囲内かどうかです。例えば、経年劣化による傷みは大家負担、借主の故意または過失による損傷は借主負担となるのが一般的です。しかし、「通常の損耗」の範囲を判断するのは容易ではありません。

具体的なアドバイス

1. **証拠の確保:** 現状の部屋の状態を写真や動画で詳細に記録しましょう。特に、損傷箇所の状態、損傷の程度、そして損傷の原因を明確に写すことが重要です。
2. **専門家への相談:** 弁護士や司法書士に相談することを強くお勧めします。彼らは、法的観点から現状回復費用の妥当性を判断し、交渉のサポートをしてくれます。費用はかかりますが、高額な請求を回避する上で非常に有効です。
3. **管理会社との交渉:** 管理会社は、大家と交渉して費用を減額すると言っていますが、具体的な交渉内容や期限を明確に確認しましょう。書面でのやり取りを残すことが重要です。
4. **内訳の明確化:** 現状回復費用の内訳(例えば、フローリングの張替え費用、クロス張替え費用、その他清掃費用など)を詳細に請求してもらいましょう。内訳が不明瞭なまま支払うのは避けるべきです。見積書などの資料を請求し、妥当性を確認します。
5. **類似事例の調査:** インターネットや専門書などで、同様の事例(犬の飼育による損傷の現状回復費用)を調査し、妥当な費用を把握しましょう。この情報は交渉の際に有効です。
6. **交渉の記録:** 管理会社や大家との交渉は、必ず書面で記録を残しましょう。メールや手紙などでやり取りを行い、証拠として残しておくことが重要です。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士に相談した場合、以下の点をアドバイスされる可能性が高いです。

* **現状回復義務の範囲:** 弁護士は、賃貸借契約書の内容、損傷の程度、損傷の原因などを精査し、現状回復義務の範囲を明確にします。
* **費用の妥当性:** 現状回復費用に見積書などの資料を請求し、その妥当性を検証します。必要に応じて、別の業者に見積もりを取ってもらうことを提案する可能性があります。
* **交渉戦略:** 大家や管理会社との交渉戦略を立て、最適な解決策を提案します。
* **訴訟の可能性:** 交渉がうまくいかない場合は、訴訟による解決も視野に入れます。

まとめ

今回のケースは、非常に複雑で困難な状況です。しかし、適切な対応をすることで、不当な請求を回避できる可能性があります。まずは、ご自身の精神的なケアを優先し、専門家(弁護士や司法書士)に相談することで、冷静かつ的確に対処していきましょう。

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