友人に部屋を貸す際の契約書作成ガイド|トラブル防止と円満なルームシェアを実現

部屋の一室を友人に貸す場合、何かしら契約書等用意したほうが良いのでしょうか?マンションに住んでいるのですが、友人から1年ほど一緒に住まわせてくれと打診があり自分も部屋は余らせているのでOKしようと思っています。それで毎月部屋代+光熱費で5万円ほど貰う約束になっているのですが、契約書等用意した方が良いのでしょうか?もし用意する場合どのような項目を設けたらよいでしょうか?

友人に部屋を貸す際の契約書は必要?

結論から言うと、友人であっても部屋を貸す際には契約書を作成することを強くお勧めします。いくら親しい友人であっても、金銭が絡む関係になると、後々のトラブルを避けるために明確な合意事項を文書に残しておくことが非常に重要です。口約束だけでは、トラブル発生時に証拠がなく、解決が難しくなる可能性が高いです。

契約書があれば、貸主と借主双方の権利と義務が明確になり、トラブル発生時の解決策もスムーズになります。また、借主が契約内容を守らなかった場合、法的措置を取ることも容易になります。

契約書に含めるべき項目

友人同士であっても、しっかりとした契約書を作成することで、後々のトラブルを未然に防ぎ、良好な関係を維持できます。以下に、契約書に含めるべき重要な項目を解説します。

1. 契約当事者

* 貸主(あなた)の氏名、住所、電話番号、連絡先メールアドレス
* 借主(友人)の氏名、住所、電話番号、連絡先メールアドレス

2. 賃貸物件の特定

* 賃貸物件の住所
* 貸室の面積、間取り図(あれば添付)
* 貸室の使用目的(居住用など)

3. 賃貸期間

* 賃貸期間の開始日と終了日(1年間とありますが、明確に記載)
* 期間満了後の更新に関する規定(自動更新とするか、更新する場合の手続きなどを明記)

4. 賃料と支払方法

* 月額賃料(5万円とありますが、内訳を明記:部屋代〇〇円、光熱費〇〇円など)
* 支払方法(現金、銀行振込など)
* 支払期日
* 滞納時の対応(遅延損害金など)

5. 敷金・礼金

* 敷金・礼金の有無とその金額
* 敷金の返還条件(退去時の修繕費用などを差し引く場合の規定)

6. 使用禁止事項

* 違法行為(薬物使用、違法営業など)
* ペットの飼育の可否
* 騒音に関する規定
* 室内でのリフォームや改修の可否

7. 修繕義務

* 貸主と借主それぞれの修繕義務を明確に記載する(例えば、建物の大きな故障は貸主、室内の小さな故障は借主など)

8. 解約に関する事項

* 解約予告期間
* 解約時の手続き
* 解約違約金(事前に合意があれば記載)

9. その他の特約事項

* ゴミ出しの方法
* 鍵の管理方法
* 駐車場の利用可否
* インターネット回線の利用可否と費用負担
* その他、合意事項

契約書の雛形はどこで入手できる?

契約書の雛形は、インターネットで検索すれば多くのサイトで無料でダウンロードできます。しかし、無料の雛形はあくまで参考であり、個々の状況に合わせて修正する必要があります。専門的な知識がない場合は、弁護士や司法書士に相談して作成してもらうことをお勧めします。

専門家への相談

友人との間柄とはいえ、金銭が絡む以上、トラブルを避けるためには、専門家への相談が非常に有効です。弁護士や司法書士は、契約書の作成や内容の確認、トラブル発生時の対応など、法的観点から適切なアドバイスをしてくれます。

具体的な事例

例えば、友人Aさんが友人Bさんに部屋を貸した場合、契約書に「騒音に関する規定」がなかったために、夜間の騒音問題でトラブルになったケースがあります。契約書に具体的な騒音レベルや時間帯を明記していれば、トラブルを未然に防げた可能性があります。

まとめ

友人に部屋を貸す場合、たとえ友人であっても、契約書を作成することは非常に重要です。契約書を作成することで、トラブルを未然に防ぎ、円満なルームシェアを実現できます。上記項目を参考に、必要に応じて修正し、あなたと友人の状況に合った契約書を作成してください。不明な点があれば、専門家への相談も検討しましょう。 信頼できる関係を築き、快適な生活を送るためにも、契約書は必須アイテムと言えるでしょう。

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