去勢後の猫の行動変化と仲直りの方法|インテリアとの関係性も解説

家で2匹のにゃんこを飼っています。2日前♂ネコ(1歳9ヶ月)の方の去勢をしました。病院から帰ってきて私が仕事に行っている間に♀ネコ(2歳9ヶ月避妊済)と喧嘩をしたのかわかりませんが、かなり仲が悪くなっています…2匹共の指の間からお互いの抜けた毛が束で出てきたり部屋のあちこちに毛の束が落ちてたので取っ組み合いをしたのかもしれません…その後も目が合ったら威嚇し合うし、いつまた取っ組み合いが始まってもおかしくない雰囲気です。去勢前はすごく仲が良かったのに…どうしちゃったんでしょうか?今はとりあえず♂ネコだけケージに入れて喧嘩できないようにはしています。でもずっと入れておくのはかわいそうです…。また仲良しに戻ってくれる方法などがあったら教えてください。すごく心配です。

去勢手術後の猫の行動変化

猫の去勢手術後、性格や行動に変化が現れることは珍しくありません。特に、今回のケースのように、手術前には仲が良かった猫同士でも、手術後に関係が悪化するケースがあります。これは、去勢手術によって猫のホルモンバランスが変化し、それまで抑えられていた本能的な行動が顕著になるためです。

具体的には、以下の様な変化が考えられます。

  • 縄張り意識の増大:去勢手術後、オス猫は縄張り意識が強くなる場合があります。これは、テストステロンという雄性ホルモンの減少によるものではなく、手術によるストレスや環境変化への反応である可能性が高いです。メス猫に対しても、自分の縄張りを侵されたと認識し、攻撃性を示すことがあります。
  • 不安やストレス:手術による痛みやストレス、ケージへの隔離など、猫は様々なストレスを感じている可能性があります。このストレスが、攻撃性や不安定な行動として現れることがあります。
  • フェロモンの変化:猫はフェロモンを介してコミュニケーションをとっています。去勢手術によってフェロモンの分泌量が変化し、それまで仲が良かった猫同士でも、互いの認識が変化し、攻撃的になる可能性があります。

インテリアと猫のストレスの関係性

猫のストレスは、インテリアにも影響を受けることがあります。例えば、狭い空間や、隠れ場所が少ない環境では、猫はストレスを感じやすくなります。また、猫が落ち着いて過ごせるような、安全で快適なスペースを確保していない場合も、ストレスの原因となります。

今回のケースでは、ケージに入れているオス猫はストレスを感じている可能性があります。ケージのサイズや配置、ケージ内にあるおもちゃや寝床なども、猫のストレスに影響を与えます。

猫同士の仲直りのための具体的な方法

猫同士の仲直りには、時間と根気が必要です。焦らず、ゆっくりと進めていきましょう。

段階的な再会

まず、オス猫をケージから出して、フェロモンの拡散を防ぐために、完全に隔離された別の部屋に移動させましょう。その後、数日間は、お互いの匂いを嗅がせることから始めます。例えば、オス猫のタオルをメスの猫のいる部屋に置き、メスの猫のタオルをオス猫のいる部屋に置くなどです。

次に、お互いの視界に入るように、少しづつ距離を縮めていきます。最初は、ケージ越しに、その後、同じ部屋にいても、距離を十分に保てるようにします。この段階で、威嚇し合ったり、喧嘩を始めたりするようであれば、すぐに隔離しましょう。

最終的には、同じ空間で自由に過ごせるようにします。この過程では、猫が落ち着いて過ごせるように、十分な隠れ場所を用意することが重要です。

環境エンリッチメント

猫が安全で快適に過ごせる環境を作ることで、ストレスを軽減し、仲直りを促すことができます。具体的には、以下の様な工夫をしてみましょう。

  • 隠れ場所の確保:猫は隠れ場所を必要とします。キャットタワー、猫ハウス、段ボール箱など、様々な隠れ場所を用意しましょう。特に、高所にある隠れ場所は、猫にとって安全な場所として認識されます。
  • 遊びの時間:猫と十分に遊んであげましょう。遊びを通して、猫のストレスを軽減し、運動不足を解消することができます。猫じゃらしやボール、おもちゃなど、様々な種類の玩具を用意しましょう。
  • 食事場所の確保:猫同士が食事の際に争わないように、それぞれの猫に個別の食事場所を用意しましょう。異なる場所に設置することで、食事中のトラブルを回避できます。
  • トイレの確保:トイレの数も十分に確保しましょう。トイレが不足していると、猫同士がトイレを巡って争う可能性があります。
  • フェロモン製品の活用:猫用フェロモン製品(Feliwayなど)を使用することで、猫の安心感を高め、ストレスを軽減することができます。プラグタイプのディフューザーやスプレータイプなど、様々な製品があります。

専門家への相談

状況が改善しない場合は、動物病院や動物行動学の専門家に相談しましょう。専門家は、猫の状態を詳しく診察し、適切なアドバイスをしてくれます。

インテリアと猫の共存

猫と快適に暮らすためには、インテリアにも配慮することが大切です。

猫が安全に過ごせる空間づくり

猫が落ち着いて過ごせるように、安全で快適な空間をデザインしましょう。

  • 猫が登れる家具:キャットタワーや棚などを設置し、猫が自由に登ったり、寝転がったりできる場所を用意しましょう。高所は猫にとって安全な場所として認識されます。
  • 猫が隠れることができるスペース:猫ハウスや段ボール箱など、猫が隠れることができるスペースを用意しましょう。隠れ場所は、猫にとって安心できる場所です。
  • 爪とぎ:猫が爪とぎをするための場所を用意しましょう。壁や家具を傷つけないように、専用の爪とぎを用意することが大切です。
  • 猫が安全に遊べるスペース:猫が安全に遊べるスペースを確保しましょう。危険な物や場所がないように注意しましょう。

グレーのインテリアと猫

グレーは、落ち着きがあり、猫にも優しい色です。グレーのインテリアは、猫のストレスを軽減する効果があります。特に、ソファやベッドなどの大きな家具は、グレーを選ぶことで、猫が落ち着いて過ごせる空間を作ることができます。

まとめ

去勢後の猫の行動変化は、ホルモンバランスの変化やストレスが原因であることが多く、猫同士の仲が悪くなることもあります。しかし、適切な対応をすることで、再び仲良くなる可能性は十分にあります。焦らず、段階的に再会を進め、猫が安全で快適に過ごせる環境を整えることが重要です。それでも改善が見られない場合は、専門家への相談も検討しましょう。

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