南向きベランダ設置の室外機:騒音対策から設置スペース確保まで徹底解説

只今建築中の者です。完成後にエアコンを入れるのですが、南面ベランダ側の部屋は、室外機をベランダに置く場合は震度とファンの音以外に何か気を付けた方が良いのでしょうか?室外機からの吸排気吹き出しスペースは、後ろ20cm前は3m位空いていれば大丈夫ですか?ベランダは屋根があり、脚が付いている一体型?の物です。

室外機のベランダ設置:考慮すべき点

新築マンションや戸建て住宅の建設おめでとうございます!南向きのベランダに室外機を設置する際の注意点、詳しく解説します。震度とファンの音以外にも、快適な生活を送るために考慮すべき点がいくつかあります。

1. 熱と風の影響

南向きのベランダは、特に夏場は直射日光を長時間浴び、高温になります。室外機は稼働時に熱を発生させるため、高温環境下では効率が低下し、消費電力増加や故障リスクが高まります。また、強い日差しによって室外機の塗装が劣化したり、変色したりする可能性も考慮する必要があります。

対策:

* 日よけ対策: 室外機に直射日光が当たらないよう、日よけを設置することをおすすめします。市販の日よけカバーや、自作のシェードなど、様々な方法があります。素材は通気性の良いものを選び、熱をこもらせないようにしましょう。
* 通風確保: 室外機周辺の空気の流れを良くすることで、熱を効率的に放散できます。室外機の前後左右に十分なスペースを確保し、風通しの良い環境を作るのが重要です。

2. 排熱と吸気

室外機は、熱気を排出する排気と、外気を吸い込む吸気を行います。これらの空気の流れを妨げると、効率が低下し、騒音や振動が増加する可能性があります。

対策:

* 適切なスペース確保: 質問にあるように、室外機の後方に20cm、前方に3mのスペースがあれば、多くの機種で問題ありません。ただし、機種によって推奨スペースが異なるため、取扱説明書をよく確認しましょう。特に、大型の室外機や高性能機種は、より広いスペースが必要となる場合があります。
* 障害物の確認: 室外機の吸排気口に、壁や植栽、物干し竿などが近接していないか確認しましょう。これらの障害物が空気の流れを妨げ、効率を低下させる原因となります。
* ベランダの手すり: ベランダの手すりが室外機の吸排気口を塞がないように注意が必要です。手すりの位置や構造によっては、室外機を設置できない場合もあります。

3. 騒音と振動

室外機の騒音と振動は、近隣住民への配慮も必要です。特に、マンションなどの集合住宅では、騒音トラブルに発展する可能性があります。

対策:

* 低騒音機種の選択: 購入前に、機種の騒音レベルを必ず確認しましょう。低騒音タイプの室外機を選ぶことで、騒音問題を軽減できます。
* 防振ゴムの使用: 室外機とベランダの間に防振ゴムを設置することで、振動を吸収し、騒音を低減できます。ホームセンターなどで手軽に購入できます。
* 設置場所の工夫: ベランダの壁際に設置するよりも、少し離れた場所に設置することで、騒音や振動が軽減される場合があります。

4. 雨風対策

南向きのベランダは、雨や風、直射日光にさらされるため、室外機への影響も考慮する必要があります。

対策:

* 防水対策: 室外機が雨に濡れないよう、カバーなどを設置することを検討しましょう。
* 防風対策: 強風によって室外機が倒れたり、移動したりしないよう、固定する必要があります。

5. メンテナンス

室外機は定期的なメンテナンスが必要です。汚れやゴミが溜まると、効率が低下し、故障の原因となります。

対策:

* 定期清掃: 定期的に室外機のフィン(放熱フィン)を掃除機やブラシで清掃しましょう。
* 専門業者への依頼: 専門業者に依頼して、定期的な点検・清掃を行うのもおすすめです。

専門家の視点:建築士からのアドバイス

建築士の立場から見ると、室外機の設置位置は、建築計画の段階で検討すべき重要な要素です。ベランダの構造、近隣との関係、日当たりなどを考慮し、最適な位置を選定することが重要です。設計段階で問題があれば、設計士に相談することをお勧めします。

まとめ:快適な生活のための室外機設置

南向きのベランダに室外機を設置する際には、上記で挙げた点を十分に考慮し、適切な対策を行うことが重要です。騒音や振動、熱、雨風など、様々な要素を考慮することで、快適な生活空間を確保できます。機種選びから設置場所、メンテナンスまで、しっかりと計画を立て、快適なエアコンライフを実現しましょう。

ネットで買うなら?いろのくにのおすすめインテリア(PR)