南向きの納戸はもったいない?2階間取りの収納配置について徹底解説

マイホーム、南側に収納はもったいないでしょうか?2階の間取りで相談です。北西に子供部屋1、南西に子供部屋2、南東に寝室の3部屋があります。南西の子供部屋と南東の寝室の間に、納戸(ウォークイン)を配置してあります。南面に全ての部屋を配置することもできたのですが、そうすると壁1枚で隔てるようになるので、間にクローゼットをもうけた感じです。しかし、1番陽の当たる南側に納戸(窓なし)はもったいないような気もしています。南側に納戸は珍しいでしょうか?

南向きの収納スペースの有効活用:メリットとデメリット

南側に収納スペースを設けることは、決して珍しいことではありません。しかし、採光面を考慮すると、メリットとデメリットをしっかり検討することが重要です。まずは、それぞれの点を詳しく見ていきましょう。

南向きの収納スペースのメリット

* 自然光を取り込める可能性: 窓付きの収納であれば、明るく風通しの良い空間になります。衣類の管理や、趣味の道具の保管に最適です。湿気対策にも効果的です。
* 空間の広がりを感じられる: 収納スペースに窓があると、廊下や隣接する部屋に光が差し込み、空間が広く感じられます。圧迫感の軽減に繋がります。
* 心理的なメリット: 明るい収納スペースは、整理整頓へのモチベーションを高める効果があります。気持ちよく収納できる環境は、日々の生活の質を高めます。

南向きの収納スペースのデメリット

* 採光を遮る可能性: 窓のない収納スペースの場合、南からの日差しを遮ってしまう可能性があります。特に、小さなお子さんを持つ家庭では、子供部屋への採光が不足する可能性があります。
* 温度上昇の可能性: 夏場は、直射日光によって収納スペース内の温度が上昇し、衣類などが傷む可能性があります。適切な換気や断熱対策が必要になります。
* プライバシーの懸念: 窓のある収納スペースの場合、外から内部が見えやすい可能性があります。カーテンやブラインドなどの設置が必要になります。

間取りと収納配置:ケーススタディ

ご質問のケースでは、南西の子供部屋と南東の寝室の間に納戸を配置されています。これは、廊下を挟まずに収納にアクセスできるという点で、非常に効率的な配置と言えます。しかし、窓のない納戸であるため、南側の採光を遮るというデメリットも考慮する必要があります。

代替案の検討:収納場所の再考

南側の採光を最大限に活かすためには、収納場所の配置を見直すことも検討してみましょう。例えば、以下の様な代替案が考えられます。

* 子供部屋へのクローゼット設置: 各子供部屋に十分な大きさのクローゼットを設けることで、納戸の必要性を軽減できます。ただし、子供部屋の広さを確保する必要があります。
* 廊下への収納設置: 廊下の一部に収納スペースを設けることで、各部屋からのアクセス性を確保しつつ、南側の採光を妨げずに済みます。
* 階段下収納の活用: 階段下空間を有効活用することで、収納スペースを確保できます。

専門家の意見:建築士の視点

建築士の視点から見ると、南側に収納を設けることは必ずしも悪いことではありません。重要なのは、収納の大きさ、窓の有無、そして全体のバランスです。窓のない収納であれば、その分、隣接する部屋への採光を考慮した設計が必要になります。

例えば、南側の壁面に大きな窓を設け、十分な採光を確保した上で、窓のない収納を配置する、といった工夫も考えられます。また、収納内部の換気対策を施すことで、温度上昇による衣類の劣化を防ぐことも可能です。

具体的な改善策と実践的なアドバイス

ご自宅の間取り図を参考に、以下の点を検討してみてください。

  • 採光シミュレーション: 建築設計ソフトやアプリなどを利用して、収納の有無による採光量の変化をシミュレーションしてみましょう。これにより、南側の収納が各部屋の明るさにどの程度影響するかを客観的に把握できます。
  • 収納のサイズと機能性: 必要な収納量を正確に把握し、収納スペースのサイズを決定しましょう。また、収納内部のレイアウトを工夫することで、収納効率を向上させることができます。可動棚や引き出しなどを活用し、収納する物の種類やサイズに合わせて自由に調整できる収納システムを導入することを検討しましょう。
  • 断熱・換気対策: 窓のない収納スペースの場合、断熱材や換気扇の設置を検討しましょう。これにより、温度上昇や湿気による問題を軽減できます。特に、夏場の高温多湿を防ぐために、十分な換気は必須です。
  • 素材選び: 収納扉や棚板の素材を選ぶ際には、耐久性やメンテナンスのしやすさを考慮しましょう。また、通気性の良い素材を選ぶことで、湿気対策にもなります。
  • 間接照明の活用: 窓のない収納スペースには、LED照明などの間接照明を設置することで、明るさを確保し、使い勝手を向上させることができます。

まとめ:南向きの収納は状況次第

南側に収納を設けることは、必ずしも「もったいない」ことではありません。メリットとデメリットを比較検討し、ご自身の生活スタイルや家族構成に最適な収納計画を立てることが重要です。間取り図を元に、上記で紹介した改善策やアドバイスを参考に、快適な住空間を実現してください。

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