南向きのルーフバルコニー付き物件は本当にないの?10年越しの疑問を解決!

ルーフバルコニーが南側に向いている部屋ってないですよね?私は大きなルーフバルコニー(RB)がついている部屋に住みたいなと思っていてよくそんな物件を探すんですが、パラソルが立てられるくらいの大きなRBがついている部屋を見つけると必ずと言っていいほどRBは北側を向いています。もう10年位そんな物件を探していましたが、全部北側を向いています。なんでですか?法律で北側ってきまってるんですか?10年探していて南側を向いているRBを1つも見たことがありません。南向きの日当たりがよいRBはないんでしょうか?※都内のワンルームタイプの部屋に限ります。

南向きルーフバルコニーが少ない理由:日照権と建築規制

10年間も南向きのルーフバルコニー付き物件を探し続けてきたとのこと、大変なご苦労でしたね。結論から言うと、都内のワンルームマンションにおいて、南向きで広々としたルーフバルコニーが付いている物件が少ないのは、日照権と建築規制が大きく関わっています。法律で北向きと決まっているわけではありませんが、いくつかの要因が重なり、南向きのルーフバルコニーは稀少なのです。

1. 隣地への日照権確保

建築基準法では、隣地への日照を確保するための規定があります。特に高層マンションの場合、南側に大きなバルコニーを設けると、隣接する建物の日照を遮ってしまう可能性が高くなります。そのため、建築計画段階で、日照権を確保するために、バルコニーの位置や大きさを制限することになります。南向きに大きなバルコニーを作るには、隣接地との距離を十分に確保する必要があり、土地の有効活用という点から難しいケースが多いのです。

2. 建築コストと採光

南向きのバルコニーは、日当たりが良い反面、夏場の直射日光による室温上昇という問題があります。そのため、遮熱対策が必要となり、建築コストが増加します。また、南向きのバルコニーは、日当たりが良い分、プライバシーの確保が難しく、カーテンやブラインドなどの設置費用も考慮する必要があります。一方、北向きのバルコニーは、日当たりは悪いものの、夏場の直射日光による室温上昇の心配が少なく、プライバシーの確保も比較的容易です。コストを抑えつつ、採光を確保しやすいという点で、北向きのバルコニーが選ばれる傾向があります。

3. 都心の土地事情

都心部では、土地が狭く高価であるため、建築可能な面積を最大限に活用する必要があります。南向きに大きなバルコニーを設けると、建築面積が減少し、収益性が低下します。そのため、開発業者としては、コストパフォーマンスの良い北向きのバルコニーを採用する傾向が強くなります。

南向きルーフバルコニーを探すための戦略

南向きのルーフバルコニー付き物件は少ないとはいえ、諦める必要はありません。以下のような戦略で、理想の物件を見つける可能性を高めることができます。

1. 検索条件の見直し

「ルーフバルコニー」だけでなく、「屋上庭園」「プライベートバルコニー」などのキーワードも活用してみましょう。名称こそ違えど、広々としたプライベート空間を提供する物件が見つかる可能性があります。また、「南向き」にこだわらず、「南東向き」「南西向き」なども検討することで、選択肢が広がるでしょう。

2. 物件エリアの拡大

都心部から少し離れたエリアに目を向けることで、土地の価格が比較的安価なため、広々としたバルコニーを設けた物件が見つかる可能性があります。都心へのアクセスを考慮しつつ、少し郊外に範囲を広げることを検討してみましょう。

3. 新築物件だけでなく中古物件も検討する

新築物件は、建築基準法や日照権の問題をクリアした上で建設されているため、南向きルーフバルコニー付き物件は少ない傾向にあります。しかし、築年数の古いマンションの中には、現在の基準では建築が難しいような、南向きで広々としたバルコニーを持つ物件が残っている可能性があります。

4. 不動産会社への相談

不動産会社に、あなたの希望条件を具体的に伝えましょう。担当者にあなたの希望をしっかり伝えることで、未公開物件の情報を得られる可能性があります。

5. 建築士への相談

もし、どうしても南向きのルーフバルコニーが欲しい場合は、建築士に相談してみるのも良いでしょう。建築士は、建築基準法や日照権に関する専門知識を持っていますので、実現可能なプランを提案してくれるかもしれません。ただし、費用がかかることを考慮する必要があります。

専門家の視点:建築設計士からのアドバイス

建築設計士の視点から見ると、南向きのルーフバルコニーは、日照権や建築コスト、土地の有効活用といった様々な要因が絡み合って実現が難しいケースが多いです。しかし、工夫次第で実現できる可能性もあります。例えば、バルコニーの形状やサイズを工夫したり、遮熱性能の高い建材を使用したりすることで、日照権の問題をクリアしながら南向きのルーフバルコニーを実現できるかもしれません。

まとめ

南向きのルーフバルコニー付き物件は少ないですが、諦める必要はありません。検索条件の見直し、物件エリアの拡大、中古物件の検討、不動産会社や建築士への相談など、様々な方法を試すことで、理想の物件を見つける可能性を高められます。希望を諦めずに、積極的に物件探しに取り組んでみてください。

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