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医療事故による損害賠償請求の可能性
ご父君の辛い状況、そしてご家族の不安な気持ち、お察しいたします。医療事故によって片目を失明されたとのこと、大変なショックを受けていらっしゃることと思います。100%病院側に非があると医師が認めているとのことですので、損害賠償請求は可能です。
まず、医療事故の責任は、医師や病院側にあります。医師は、患者に対して十分な説明を行い、安全な医療行為を行う義務があります。今回のケースでは、手術中に予期せぬ事態が発生し、ご父君の視力を失わせる結果となってしまったため、病院側は責任を負うことになります。
損害賠償請求の手続き
損害賠償請求は、まず病院側に直接交渉することが一般的です。 医師や病院の担当者と話し合い、損害賠償の金額について交渉を行います。この際、以下の点を明確に伝えましょう。
- 医療事故の内容と経緯:手術の内容、事故発生時の状況、その後の経過などを詳細に説明します。医療記録のコピーなどを用意しておくと、交渉がスムーズに進みます。
- 損害の内容:ご父君の失明による経済的損失(治療費、逸失利益、将来の介護費用など)と精神的損害を具体的に示します。 66歳で70歳まで月15万円のアルバイトをされていたとのことですので、残りの4年間の収入減を計算し、提示しましょう。また、失明による生活の不便さ、精神的苦痛についても明確に訴えましょう。専門家の意見を参考に、具体的な金額を算出することが重要です。
- 請求金額:損害の内容を踏まえ、具体的な請求金額を提示します。慰謝料、治療費、逸失利益、将来の介護費用などを含めた総合的な金額を算出する必要があります。弁護士に相談して算出するのが安心です。
交渉がまとまらない場合
病院側との交渉がまとまらない場合は、弁護士に相談することをお勧めします。弁護士は、医療事故に関する専門的な知識と経験を持っており、適切なアドバイスやサポートをしてくれます。裁判を起こすかどうかは、弁護士と相談の上、判断しましょう。
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裁判は時間と費用がかかりますが、正当な賠償を受けるためには有効な手段です。裁判を起こす前に、示談交渉を行うことも可能です。弁護士を介して、病院側と話し合い、合意に至る可能性もあります。
専門家の視点:医療過誤弁護士
医療過誤に特化した弁護士は、医療に関する専門知識を持っており、医療事故の責任の有無や損害賠償額の算定について、的確なアドバイスをしてくれます。医療過誤に強い弁護士を探し、相談することを強くお勧めします。弁護士費用は、成功報酬型を採用している弁護士事務所もありますので、費用面での負担も軽減できる可能性があります。
具体的なアドバイス
* 全ての医療記録を保管しましょう。カルテ、検査結果、治療経過など、全てが証拠となります。
* 証人がいる場合は、証言を依頼しましょう。手術に立ち会った家族や、医療関係者などです。
* 写真や動画を撮影しておきましょう。傷の状態、生活の様子など、損害の状況を記録として残すことが重要です。
* 専門家への相談:弁護士だけでなく、医療経済学者や社会福祉士など、専門家の意見を聞くことで、より的確な請求金額を算出できます。
まとめ
医療事故による損害賠償請求は、決して簡単なことではありませんが、諦める必要はありません。ご父君の状況、そしてご家族の経済状況を考慮すると、病院側に責任を負わせることは非常に重要です。まずは、病院側と直接交渉し、それでも解決しない場合は、弁護士に相談することをお勧めします。専門家の力を借りながら、冷静に、そして粘り強く対応していくことが大切です。