区分所有の室外機設置と通行権:費用負担の妥当性と交渉術

1階店舗を区分所有しましたが、室外機を屋上に設置するのに3階のかたの部屋を通らないと設置できません。3階の所有者から、通行権として年15,000円支払へとの契約を求められました。前所有者は支払っていません。菓子折り程度の世界と思っていました。お願は年に1回あるかないかです。どうしたらいいか教えててください。

室外機設置と通行権に関する問題点

区分所有建物において、室外機の設置はよくある問題です。特に、屋上への設置経路に他の区分所有者の専有部分を通る必要がある場合、通行権の有無やその対価についてトラブルが発生することがあります。今回のケースでは、3階所有者から年15,000円の通行権の対価が請求されていますが、前所有者は支払っていなかったため、費用負担の妥当性について検討する必要があります。 単なる「お願い」の範囲を超え、金銭的な請求に発展している点が問題の核心です。

通行権の有無と法的根拠

まず、3階所有者が通行権を主張できる法的根拠があるかどうかを検討する必要があります。区分所有法では、区分所有者間における共有部分の使用に関する規定がありますが、専有部分を通行する権利までは明確に規定されていません。 しかし、以下の状況であれば、通行権が認められる可能性があります。

  • 管理規約に規定がある場合: 管理規約に、室外機設置のための通行権に関する規定があれば、その規定に従う必要があります。規約に具体的な金額が記載されている場合もあります。
  • 必要不可欠な通行の場合: 室外機設置が建物全体の維持管理に必要不可欠であり、他の経路がない場合、通行権が認められる可能性があります。ただし、これは裁判で争われる可能性が高く、専門家の意見が必要となります。
  • 悪意の妨害がない場合: 3階所有者が、単なる嫌がらせや不当な利益を得る目的で通行を妨害しているわけではないことを示す必要があります。

今回のケースでは、前所有者が通行権の対価を支払っていなかったことから、通行権の法的根拠が明確ではない可能性があります。

15,000円の妥当性の検証

年15,000円という金額の妥当性についても検証が必要です。この金額が、通行による負担や不利益を適切に反映しているかどうかを検討する必要があります。 年間1回程度の通行であれば、菓子折り程度の対応で済むケースも多いでしょう。しかし、設置作業に伴う騒音や時間的な負担、安全上の配慮など、具体的な負担を考慮する必要があります。

  • 通行の頻度と時間: 年に何回、どのくらいの時間通行が必要なのかを明確にします。
  • 作業内容と負担: 室外機の設置作業の内容、3階所有者への負担(騒音、時間など)を具体的に記述します。
  • 類似事例の調査: 近隣の建物で同様のケースがないか調査し、通行権の対価の相場を調べます。

これらの情報を元に、15,000円という金額が妥当かどうかを判断し、交渉の材料とします。

具体的な交渉方法と解決策

3階所有者との交渉は、冷静かつ丁寧に行うことが重要です。感情的な対立を避け、お互いの立場を理解し合うことが、円満な解決への近道です。

  • 話し合いの場を設ける: 3階所有者と直接話し合い、お互いの主張を丁寧に説明します。 話し合いは、第三者の立会いのもとで行うとより効果的です。
  • 具体的な提案を行う: 15,000円という金額に納得できない場合は、具体的な金額を提示します。 例えば、作業時間や頻度を考慮した金額、もしくは、代替案として、作業日の調整や作業後の清掃などを提案します。
  • 文書による合意: 合意に至った場合は、内容を文書で明確に記録します。 この文書は、将来的なトラブルを防ぐために非常に重要です。
  • 弁護士や専門家への相談: 話し合いがまとまらない場合は、弁護士や不動産管理会社などに相談することを検討します。

専門家の視点:弁護士からのアドバイス

弁護士に相談することで、法的観点からのアドバイスを受けることができます。通行権の有無、金額の妥当性、交渉方法など、専門家の意見を参考にすれば、より有利な交渉を進めることができます。 特に、管理規約の解釈や、裁判になった場合の勝訴確率など、専門家の知識は不可欠です。

インテリアへの影響と解決策の選択

室外機は、建物の外観やインテリアにも影響を与えます。設置場所やデザインによっては、景観を損なう可能性もあります。 そのため、設置場所の選定や、室外機のデザインにも配慮することで、インテリアへの悪影響を最小限に抑えることができます。 例えば、室外機を目隠しする工夫をしたり、植栽で隠したりするなどの方法があります。 これらの対策費用も、通行権の対価交渉の際に考慮に入れても良いでしょう。

まとめ:円満な解決を目指して

室外機設置に伴う通行権の問題は、冷静な対応と適切な交渉によって解決できます。 法的根拠、金額の妥当性、そして、円滑なコミュニケーションを重視し、3階所有者との良好な関係を維持しながら、最適な解決策を見つけることが重要です。 必要に応じて専門家の意見を求めることで、より確実な解決に導くことができるでしょう。

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