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北海道の厳しい寒さによる水道凍結:原因と対処法
北海道の冬は、特に鉄骨造の賃貸マンションでは、水道管の凍結リスクが高まります。今回のケースのように、日中使用できていたにも関わらず、夜間に台所蛇口だけ使用できなくなるという状況は、まさに水道管の凍結が疑われます。6時間程度の外出でも、気温によっては十分に凍結が起こりうるため、心配は無用ではありません。
凍結の確認と応急処置
まず、凍結しているかどうかを確認することが大切です。
- 蛇口から水が出ない箇所周辺の配管を触ってみてください。冷たいだけでなく、凍結している箇所は硬くなっていたり、氷が張っている可能性があります。
- 配管が露出している部分がある場合は、特に注意深く確認しましょう。
- タオルに温水を染み込ませ、凍結していると思われる配管に当ててゆっくりと温めていきます。ドライヤーを使う場合は、低温でじっくりと温めることが重要です。高温で一気に温めると配管が破損する可能性があります。
- 決して、火であぶったり、熱湯をかけたりしないでください。配管の破損につながります。
これらの応急処置を行っても改善が見られない場合は、無理に直そうとせず、管理会社への連絡を優先しましょう。
管理会社への連絡と専門業者への依頼
管理会社への連絡は、早朝ではなく、営業時間内に連絡することが重要です。状況を詳しく説明し、迅速な対応を依頼しましょう。管理会社によっては、専門業者を派遣してくれる場合があります。
専門業者への対応
専門業者は、凍結した配管を安全に解凍するための適切な処置を講じてくれます。彼らは、高圧洗浄機や特殊な解凍機などを用いて、配管内部の氷を溶かしたり、必要に応じて配管の修理や交換を行ってくれます。
- 専門業者への対応は、自己判断で行うよりも安全で確実です。
- 費用については、賃貸契約の内容や管理会社の規定によって異なります。事前に確認しておきましょう。
水道凍結の予防策:冬の寒さ対策
今回の経験を踏まえ、今後の水道凍結を防ぐための予防策を講じることが重要です。
保温対策
- 配管の保温:特に外壁に近い部分や、露出している配管には、保温材を巻いて断熱効果を高めましょう。ホームセンターなどで手軽に購入できます。保温テープや保温材は、凍結しやすい箇所を重点的に施工しましょう。
- 蛇口を少し開けておく:微量の水を流し続けることで、配管内の水が凍結するのを防ぐことができます。ただし、水道料金が高くなる可能性があるので、状況に応じて判断しましょう。
- 室内温度の維持:室温を一定以上に保つことで、配管の凍結を防ぐことができます。特に、キッチンや浴室などの水回りは、室温を高く保つように心がけましょう。
- 窓の断熱対策:窓からの冷気は、室温低下の一因となります。カーテンや断熱シートなどを活用して、窓からの冷気を遮断しましょう。二重窓に交換するのも効果的です。
水抜きについて
水抜きは、長期間家を空ける場合に有効な手段ですが、頻繁に行うと配管内部に空気が入り、かえって凍結しやすくなる可能性があります。
- 水抜きは、本当に必要な場合のみ行いましょう。
- 水抜き後は、必ず元栓を開けて、配管内に空気が入っていないか確認しましょう。
専門家のアドバイス
水道工事の専門家によると、「鉄骨造のマンションは、コンクリート造に比べて断熱性が低いため、凍結リスクが高い」とのことです。また、「凍結した配管を無理に解凍しようとすると、配管が破裂する可能性があるため、専門業者に依頼することが重要」とアドバイスしています。
まとめ
北海道での冬の寒さによる水道凍結は、深刻な問題を引き起こす可能性があります。今回の経験を教訓に、日頃から適切な予防策を講じることで、凍結によるトラブルを防ぎましょう。そして、万が一凍結が発生した場合は、慌てず、適切な対処法を行い、管理会社や専門業者に連絡することが大切です。