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北側道路、南玄関住宅のメリットとデメリット
北側道路、南玄関の住宅は、一見不利なように思えますが、適切な設計と工夫次第で快適な住まいを実現できます。まずは、メリットとデメリットを整理してみましょう。
メリット
* プライバシーの確保: 道路から直接リビングが見えにくいので、プライバシーを比較的確保しやすいです。特に、道路からの高低差がある場合は、さらにプライバシーが守られます。
* 日照時間の確保(可能性あり): 南側に庭があるため、日当たりが良い可能性があります。ただし、隣家の位置や建物の形状によって影響を受けるため、現地確認が重要です。南側の窓を大きくすることで、リビングへの採光を最大限に確保できます。
* 静かさ: 北側道路は、南側道路に比べて車の騒音などが少ない傾向があります。静かな環境を求める方にはメリットとなります。
デメリット
* 日照不足の可能性: 北側にリビングがあるため、日照時間が短くなる可能性があります。特に冬場は日照時間が短くなるため、十分な採光を確保できる設計かどうかを慎重に確認する必要があります。
* 寒さ対策: 北側は日当たりが悪いため、冬場は寒さ対策が重要になります。断熱性能の高い窓や壁、適切な暖房設備が必要となるでしょう。
* 湿気: 日当たりが悪いと湿気がたまりやすく、カビや結露が発生しやすくなります。換気設備の充実や、除湿対策を考慮する必要があります。
* 駐車スペースへのアクセス: 東側のスロープからのアクセスは、高齢者や小さなお子さんにとって不便な場合があります。バリアフリー設計の観点からも、注意が必要です。
現地確認でチェックすべきポイント
この物件を購入するかどうかを判断する上で、現地確認は非常に重要です。以下の点を特に注意して確認しましょう。
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採光と通風
* 日照時間: 午前中、午後、そして一日を通してどのくらいの時間、太陽光が差し込むのかを確認しましょう。特に冬至の時期を想定して確認すると、より正確な日照状況が分かります。
* 窓の大きさ: 南側の窓はできるだけ大きく、そして複数ある方が良いでしょう。また、窓の種類(複層ガラスなど)も確認し、断熱性能を確認しましょう。
* 通風: 夏場の通風状況も確認しましょう。窓の位置や大きさ、風の流れを考慮して、適切な換気ができるかどうかを確認します。
断熱性能と省エネルギー対策
* 断熱材: 壁や屋根、床に使用されている断熱材の種類と厚さを確認しましょう。断熱性能が高いほど、暖房・冷房費の節約につながります。
* 窓の性能: 窓の断熱性能は非常に重要です。複層ガラスやLow-Eガラスなど、高性能な窓が採用されているか確認しましょう。
* 省エネルギー設備: 高効率の給湯器や、エコキュートなどの省エネルギー設備が設置されているか確認しましょう。
その他重要なポイント
* 湿気対策: 浴室やキッチン、クローゼットなどの湿気がたまりやすい場所の換気状況を確認しましょう。換気扇の性能や、窓の開閉のしやすさなどもチェックします。
* 収納スペース: 収納スペースの広さや使いやすさも確認しましょう。クローゼットの大きさや、収納棚の有無などをチェックします。
* 周辺環境: 近隣住民との関係や、騒音、ゴミ問題など、周辺環境についても確認しましょう。
* 構造: 建物の構造(木造、鉄骨造など)や耐震性についても確認しましょう。専門家に見てもらうのも良いでしょう。
* シロアリ被害: シロアリ被害がないか、専門業者に調査してもらうことをおすすめします。
インテリアで快適な空間を演出する
日照が不足しがちな北向きのリビングでも、適切なインテリア選びによって快適な空間を演出できます。
明るい色の壁と床
壁や床には、白やアイボリー、ベージュなどの明るい色を選びましょう。明るい色は空間を広く見せ、光を反射して明るく感じさせる効果があります。
大きな窓とミラー
南側の窓を最大限に活用し、光を室内に取り込みましょう。さらに、ミラーを使うことで光を反射させ、より明るく開放的な空間を演出できます。
間接照明の活用
間接照明を効果的に使うことで、柔らかな光を演出できます。ダウンライトや間接照明を組み合わせることで、より立体感のある空間を演出できます。
家具の配置
家具の配置も重要です。窓際に明るい色のソファを配置したり、鏡を置くことで、光を反射させて明るく見せることができます。
専門家の意見
建築士や不動産鑑定士などの専門家に相談することで、物件の価値や問題点について客観的な意見を得ることができます。特に、日照や湿気、構造的な問題点などについては、専門家の意見を参考にしましょう。
まとめ
北側道路、南玄関の住宅は、必ずしも不利な物件ではありません。日照や湿気、通風などの問題点を把握し、適切な対策を講じることで、快適な住まいを実現できます。現地確認を十分に行い、必要に応じて専門家の意見を聞きながら、慎重に判断しましょう。