初めての梅干しづくりで失敗?しわくちゃで硬い梅の原因と対策

梅干しつくりにアドバイスをお願いいたします。 今年初めて梅干しを漬けてみました。まず、せっかくなので、大粒の完熟梅のそこそこの値段のものを取り寄せ、説明通りに、塩漬けし、梅酢があがって、先日、ほしてみました。それはそれはフルーティな香りが、部屋中に漂い、そのまま食べても本当においしい。(もちろんしょっぱい)それで、質問です。下の方にあった梅が、結構しわくちゃで硬い感じになっていました。上のほうにあった梅はふわふわで、薄い皮の高級梅干しみたいな様子だったのですが、下の方がスッパイマンみたいにしわくちゃで、硬くなっていました。3キロを大きめの甕でつけました。プラスチックなどではないです。それほど詰め込んだという意識はありませんでしたが、これは、入れすぎ、ということでしょうか。ほかに原因はありますか??せっかくなので、おいしい梅をまたつけてみたいと思っています。ベテランさまのご意見、アドバイスをお願いいたします。

初めての梅干しづくりで生じる「しわしわ硬い梅」の原因

初めての梅干しづくり、素晴らしいですね!フルーティな香りに包まれた時間は、格別だったことと思います。しかし、出来上がりの梅干しに硬いものと柔らかいものがあったとのこと、原因を探っていきましょう。

梅干しがしわしわで硬くなってしまう原因はいくつか考えられます。質問者様のケースでは、以下の可能性が高いでしょう。

1. 梅の配置と圧力

  • 梅の配置: 甕の底に沈んだ梅は、上の梅の重みで圧力がかかりやすく、水分が抜けやすくなります。これが、しわしわで硬い梅の原因の一つです。
  • 圧力の強さ: 3キロの梅を大きめの甕に漬けたとのことですが、梅と梅の間の隙間が少なかったり、梅が重なり合っていたりすると、均一に塩が行き渡らず、下の方の梅は圧力によって水分が抜けて硬くなってしまいます。

2. 塩の量と浸透圧

  • 塩分濃度: 塩の量が不足していたり、塩が梅全体に行き渡っていなかったりすると、梅の水分が十分に抜けないため、硬く仕上がる可能性があります。特に下の方は塩が行き渡りにくい傾向があります。
  • 浸透圧のバランス: 塩分濃度が適切でないと、梅から水分が抜けすぎる、もしくは十分に抜けずに腐敗してしまう可能性があります。梅干し作りの成功には、適切な塩分濃度が非常に重要です。

3. 梅の熟度と状態

  • 熟度: 完熟梅を選んだとのことですが、梅の熟度には個体差があります。一部の梅がまだ十分に熟していなかったり、傷んでいたりすると、均一に仕上がらない可能性があります。
  • 収穫時期: 梅の収穫時期が遅すぎると、梅が傷みやすくなり、硬くなる原因となります。

4. 温度と湿度

  • 温度: 梅干しを漬ける環境の温度が高すぎると、発酵が促進されすぎて、梅が硬くなる可能性があります。逆に低すぎると、発酵が遅れて、カビが生える可能性があります。
  • 湿度: 梅干しを漬ける環境の湿度が高すぎると、カビが生えやすくなります。適切な湿度管理も重要です。

おいしい梅干しを作るための具体的なアドバイス

二度目の梅干しづくりで、より美味しく、均一に仕上がるためのアドバイスです。

1. 梅の準備と選別

  • 完熟梅を選ぶ: 完熟した梅を選ぶことは重要ですが、傷んでいるものや、柔らかすぎるものは避けましょう。ヘタの部分に傷がないか、しっかり確認しましょう。
  • 大きさの揃った梅を選ぶ: 大きさが揃っている方が、塩漬けの際に均一に塩が行き渡りやすくなります。大きさにばらつきがある場合は、サイズ別に分けて漬けることをおすすめします。
  • 丁寧に洗う: 梅を丁寧に洗い、汚れやゴミを取り除きましょう。流水で優しく洗い、水気をしっかり切ります。

2. 塩漬けの方法

  • 塩の量: 梅の重さの約18~20%の塩を使用するのが一般的です。レシピをよく確認し、正確に計量しましょう。
  • 塩の混ぜ方: 梅に塩をまぶす際は、一つ一つ丁寧に、全体に塩が行き渡るように混ぜましょう。特に底の方の梅にもしっかり塩をまぶすことが大切です。
  • 重石: 甕に梅を詰める際は、重石を使用し、梅が均一に漬かるようにしましょう。重石の重さは、梅の重さの1.5~2倍程度が目安です。
  • 梅の配置: 梅を甕に入れる際は、底の方から順に、なるべく隙間なく詰めていきます。しかし、押し込みすぎないように注意しましょう。隙間があっても、重石で圧力がかかります。
  • 定期的な確認: 塩漬け後、数日に一度は梅の状態を確認し、梅酢が上がっているか、カビが生えていないかなどをチェックしましょう。

3. 環境調整

  • 温度管理: 梅干しを漬ける場所は、直射日光が当たらない涼しい場所で、風通しの良い場所を選びましょう。温度が高すぎると、発酵が促進されすぎて、梅が硬くなる可能性があります。
  • 湿度管理: 湿度が高すぎるとカビが生えやすいため、風通しの良い場所に置くことが重要です。

4. 専門家の意見

梅干しづくりは、経験と勘が求められる作業です。もし、不安な点があれば、地元の農家や、梅干し作りのベテランの方などに相談してみるのも良いでしょう。地域の特産品に関する情報サイトや、農業協同組合なども相談窓口として利用できます。

まとめ

しわしわで硬い梅の原因は、梅の配置、塩の量、梅の熟度、温度や湿度など、様々な要因が考えられます。二度目の梅干しづくりでは、今回ご紹介したポイントを踏まえ、より丁寧な作業を心掛けてみてください。きっと、美味しく、均一に仕上がった梅干しを作ることができるはずです。

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