分譲賃貸マンションの防音性能をチェック!気になる音の問題と対策

部屋の事で質問があります。現在、分譲賃貸マンション(壁式1K)に住んでいますが、防音の性能が良いのか悪いのかいまいちよく分からず、どの程度の音が周りに聞こえるのか分かりません。聞こえてくるのは下の通路のポストの開け閉め、自動ドアの音。別の部屋からの扉の開け閉めや足音、水道の流す音。インターホンの音(これは壁にくっついてるから固体伝播音として響いてる?)、大声で話す人がいるとコンクリ伝わって部屋に聞こえてきます。構造自体も部屋はクッションフロアですが、キッチンはそうではなくそこの足音がコンクリを伝わって響く模様。目の前が街道の為、壁に耳を当てると壁の向こう側が街道と間違える位に聞こえてきます。固体伝播音は自分の部屋とまではいかないまでもはっきりと聞こえてきます。遠い部屋の部屋の工事の音も隣の部屋と間違う位に聞こえてきました(というより全ての部屋の固体伝播音が平等に聞こえてくる?)。けれど洗濯機や掃除機、テレビや音楽の音は全く聞こえてきません。掃除機音が聞こえないのに夜中騒いでる人がいると聞こえてくるのも変な気がします。この質問とは別に設計図を入手したので近々詳しく検証をお願いすると思います。

マンションの防音性能:何が聞こえ、何が聞こえないのか?

ご質問ありがとうございます。分譲賃貸マンションにお住まいの方から、防音性能に関するご心配の声を伺いました。 ご自宅で聞こえる音、聞こえない音から現状を分析し、具体的な対策を提案させていただきます。

まず、現状を整理しましょう。聞こえる音は、低周波の音(ポストの開閉音、自動ドアの音、足音、水道の音)と、固体伝播音(インターホン、大声、工事の音)が中心です。一方、高周波の音(洗濯機、掃除機、テレビ、音楽)は聞こえないとのことです。これは、建物の構造や素材によって、特定の音域の遮音性能が異なることを示唆しています。

聞こえる音の原因と考察

* 低周波音:ポストや自動ドアの音、足音、水道の音などは、低周波成分が多く含まれます。壁式1Kマンションの場合、壁や床の遮音性能が低いと、これらの音が伝わりやすくなります。特に、キッチン部分のコンクリート床は、音を伝えやすい素材であるため、足音などが響きやすいと考えられます。
* 固体伝播音:インターホンや大声、工事の音は、建物の構造体(コンクリート)を伝わって伝わる固体伝播音です。これは、建物の構造自体に問題がある場合、非常に伝わりやすくなります。ご自宅の目の前が街道であることも、外部からの騒音を伝わりやすくしている可能性があります。全ての部屋の固体伝播音が平等に聞こえるとのことですが、これは建物の構造上の問題、例えば、躯体の遮音性能が低い、あるいは共振しやすい構造になっている可能性を示唆しています。

聞こえない音の原因と考察

洗濯機、掃除機、テレビ、音楽などの高周波音は、聞こえないとのことです。これは、これらの音源が比較的高い周波数帯に集中しており、建物の遮音性能が、高周波音に対しては比較的高いことを示唆しています。しかし、低周波音や固体伝播音に対しては、遮音性能が低いということが考えられます。

具体的な対策とアドバイス

現状を踏まえ、具体的な対策を提案します。

1. 遮音対策の検討

* 窓: 外部からの騒音対策として、防音窓への交換を検討しましょう。防音窓は、ガラスの厚さや層の数、窓枠の構造によって遮音性能が異なります。専門業者に相談し、状況に合わせた適切な窓を選びましょう。
* 壁: 壁への遮音材の追加も有効です。吸音材や遮音シートなどを壁に貼ることで、音の反射を抑制し、遮音効果を高めることができます。DIYでも可能な製品もありますが、効果を高めるためには専門業者への依頼も検討しましょう。特に、キッチン部分のコンクリート床への対策は効果的です。
* 床: クッションフロア以外の床材への変更も検討しましょう。遮音性の高い床材を選ぶことで、足音などの音を軽減できます。
* ドア: 防音ドアへの交換も有効です。防音ドアは、ドア自体だけでなく、枠やパッキンなども重要です。

2. 生活習慣の見直し

* 音の発生源への配慮:ご自身が生活する上で、音の発生源となりうる行動を改めて見直してみましょう。例えば、夜間の活動は控えめにする、キッチンでの作業時はマットを使用するなどです。
* 近隣住民とのコミュニケーション:騒音問題が発生する前に、近隣住民との良好なコミュニケーションを心がけることが重要です。お互いの生活スタイルを理解し、配慮することで、トラブルを未然に防ぐことができます。

3. 専門家への相談

防音対策は、専門家の知識と技術が必要な場合もあります。建築士や防音工事の専門業者に相談し、現状の調査と適切な対策を検討することをお勧めします。設計図を入手されたとのことですので、専門家に相談する際に設計図を提供することで、より的確なアドバイスを受けることができます。

4. 音響測定の実施

より正確な防音性能を把握するために、音響測定を実施することをお勧めします。専門業者に依頼することで、どの周波数の音がどの程度聞こえているのかを数値で把握でき、より効果的な対策を立てることができます。

まとめ

マンションの防音性能は、建物の構造や素材、そして生活習慣など、様々な要因によって影響を受けます。ご自身でできる対策と、専門家への相談を組み合わせることで、より快適な住環境を実現できるでしょう。 設計図の検証と専門家への相談を積極的に行い、安心して暮らせる住まいづくりを進めてください。

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