分譲賃貸マンションの水漏れ事故と家賃減額交渉:具体的な対応策

緊急!分譲賃貸での水漏れ事故。 分譲賃貸マンションに数年前から独りで入居しています。 2週間ほど前、水音で深夜に目覚めると洗面所からリビング全面が水浸しになっていて、天井からの水漏れだと気づきました。 貸主である不動産会社に連絡して、翌日に工事関係者が見に来られたのですが、結局、上の階の入居者(所有者)の床下排水管の漏れと判明しました。原因判明から1か月ごに大規模な修理をすることになりました。ただ、この1ヶ月は、[正体不明の水が落ちてくる&リビングの天井に白や緑のカビが生えている]部屋で寝泊りする気にはなれず、やむをえず知人宅に(お礼を支払って)お世話になっている状態でしたし、修繕期間はビジネスホテルに泊まることになりました。 そこで今日、FAXでこれまでの1ヶ月とこれから住環境が復旧するまでの期間の家賃免除をお願いしたい旨を申し出てみました。すると、家主担当者(不動産会社)が電話してきて、「こちらも被害者である。家賃減額に関しては、上の階の人間に請求してもらうしかない」という事を言われました。しかし、賃貸借契約では一般に、賃貸人は賃借人に対して、「賃貸物が安全で平穏に使用ができることを当然の前提として賃貸借の目的にかなった状態」で使用収益させる義務を負っています。 とはいえ、 上の階の所有者の方が保険に加入してなく、すべて実費だそうで、 それゆえ「支払ってもらえる保証がない」という言い方にも不安を感じます。 最悪、自身の火災保険で対処しなければいけないのか・・・ そこで教えていただきたいのですが ■自身の保険を使用することを想定し念の為、工事前に保険会社の査定員に現場の確認をお願いしたほうがいいのでしょうか? ■こういう状況での家賃減額交渉(半額)はどこに請求するのが正しいのでしょうか? ■来月分の家賃は、供託にするべきか、通常どおりに振り込むべきでしょうか? どうかよろしくお願いします。補足※配水管の水漏れした場所は、上の階の専有部分になります。

賃貸マンションにおける水漏れ事故と家賃減額:状況整理

今回のケースは、分譲賃貸マンションの上階住居者の排水管漏水により、質問者様の居住空間が深刻な被害を受けたという状況です。 漏水箇所が上階住居者の専有部分であるため、不動産会社は「自分も被害者」という立場を取っていますが、賃貸借契約上、貸主は借主に対して安全で平穏な居住環境を提供する義務を負っています。 カビ発生による健康被害や、仮住まい費用などの負担も無視できません。 この状況を踏まえ、具体的な対応策を検討しましょう。

1.保険会社への連絡と現場確認

自身の保険を使用することを想定し念の為、工事前に保険会社の査定員に現場の確認をお願いしたほうがいいのでしょうか?

はい、強くお勧めします。 工事前に保険会社の査定員に現場を確認してもらうことで、損害状況を正確に記録し、保険金請求の際に有利に働きます。 特に、天井のカビ被害などは、写真や動画で記録しておくことが重要です。 白や緑色のカビは、それぞれ異なる菌の可能性があり、健康被害のリスクも考慮しなければなりません。 査定員による現場確認は、証拠として非常に有効です。 保険会社によっては、専門業者による調査を依頼できる場合もありますので、問い合わせてみてください。 また、仮住まいの費用についても、保険適用範囲内であれば請求できる可能性があります。

2.家賃減額交渉の請求先と方法

こういう状況での家賃減額交渉(半額)はどこに請求するのが正しいのでしょうか?

家賃減額の請求先は、不動産会社(貸主)です。 不動産会社は、賃貸借契約に基づき、居住環境の安全と平穏を確保する義務を負っています。 上階住居者への請求は、不動産会社が行うべきです。 質問者様が直接上階住居者と交渉するのは、現実的ではありませんし、不動産会社との契約関係を考えると、まず不動産会社に請求するのが適切です。

交渉にあたっては、以下の点を明確に伝えましょう。

  • 水漏れ事故による被害状況(写真、動画など証拠を提示)
  • カビ発生による健康被害の懸念
  • 知人宅への仮住まい費用
  • ビジネスホテル宿泊費用
  • 生活上の不便さ
  • 賃貸借契約に基づく貸主の責任
  • 家賃減額の具体的な金額と期間(半額を提案するのは妥当です)

交渉が難航する場合は、弁護士や不動産相談窓口に相談することをお勧めします。 専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な交渉を進めることができます。

3.来月分の家賃:供託すべきか?

来月分の家賃は、供託にするべきか、通常どおりに振り込むべきでしょうか?

状況によっては、供託を検討するべきです。 不動産会社が家賃減額に応じない場合、または修理完了の見込みが立たない場合は、家賃の支払いを一時的に停止し、供託することが考えられます。 供託は、裁判所を通じて家賃を預けることで、双方の権利を保護する制度です。 ただし、供託を行う前に、不動産会社と十分に話し合い、書面での合意を得られるよう努力する必要があります。 供託は、最終手段として考えてください。

4.具体的なアドバイスと事例

* **証拠をしっかり残す:** 水漏れ、カビ、仮住まい費用など、全ての状況を写真や動画で記録しましょう。 領収書なども大切に保管してください。
* **書面でのやり取りを重視:** メールやFAX、内容証明郵便などで、やり取りした内容を記録に残しましょう。 口約束は後々トラブルの原因になりかねません。
* **専門家への相談:** 交渉が難航する場合は、弁護士や不動産相談窓口に相談しましょう。 専門家のアドバイスは、解決への大きな助けになります。
* **類似事例の調査:** インターネットなどで、同様の水漏れ事故に関する判例や相談事例を調べてみましょう。 交渉の際に役立つ情報が得られる可能性があります。

例えば、過去には、同様の状況で、家賃全額免除または大幅減額が認められた事例もあります。 しかし、裁判になるケースもありますので、早期解決を目指しましょう。

5.専門家の視点

弁護士や不動産鑑定士などの専門家は、賃貸借契約に関する法律や判例に精通しています。 彼らのアドバイスは、交渉を有利に進める上で非常に重要です。 特に、家賃減額の妥当性や、供託の必要性などを判断する際には、専門家の意見を参考にすることをお勧めします。

まとめ

今回のケースは、貸主の責任が問われる可能性が高い状況です。 しかし、不動産会社が協力的でない場合は、専門家への相談や、法的措置も視野に入れる必要があります。 まずは、証拠をしっかり確保し、冷静に交渉を進めることが重要です。 そして、自分の権利を主張することを恐れずに、適切な対応をしましょう。

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