分譲マンションの躯体ヒビの対処法:地震による亀裂と適切な対応

分譲マンションに住んでいます。去年中古で購入しました。購入して一ヶ月で東関東大震災がありました。その時は気づかなかったのですが、最近になって室内の壁にヒビを発見しました。我が家は中部屋で上下左右住宅になります。ヒビの箇所は天井・左右との境の壁です。すべてコンクリートです。上のお宅に聞いたところ、天井にヒビが入っているとのこと。左右はヒビなしとのことでした。購入して1年経ってないので、売主に連絡してみてもらったところ購入前にリフォームしたクロス屋さんを連れてやってきました。クロスの一部分を剥がし、コンクリートの亀裂を確認し、『これは多分地震の影響だから誰のせいでもない』と言われ、それで終わってしまいました。そこで今度は管理会社に連絡し、管理会社を通じ施工会社の人がうちの亀裂を見に来るようです。施工会社の方が来てくれても、見て写真撮っておしまいにしたくはないので何をどう聞いたり質問したりしたらいいでしょうか?また、ヒビの補修はどうすればいいんでしょうか?素人なので、誰に聞いていいのかもわからないし困っています。いいお知恵をおかしください。マンションは、築9年目になります。228世帯で、3棟、9階建てです。

マンションの壁のヒビ:原因究明と適切な対応

中古マンション購入後、地震をきっかけに発生したと思われる壁の亀裂は、不安ですよね。特に築9年目と比較的新しいマンションであれば、原因究明と適切な対応が重要です。まずは、施工会社の方が来訪される前に、以下の点を整理しておきましょう。

1. ヒビの状況を詳細に記録する

* ヒビの場所:天井、壁のどの部分か、具体的に位置を特定し、スケッチや写真を複数枚撮影しましょう。
* ヒビの形状:長さ、幅、深さ、方向などを記録します。定規などを用いて正確に計測し、写真に記録しましょう。
* ヒビの状態:進行状況(拡大しているか、変化がないか)、ひび割れの幅、形状、材質(コンクリート、クロスなど)を詳細に記録します。
* その他の状況:ヒビの周辺に異常がないか(湿気、汚れ、異臭など)、他の部屋にも同様のヒビがないかなども確認しましょう。

写真撮影は、複数方向から、接写、全体像など様々な角度から撮影し、記録を残すことが重要です。

2. 施工会社への質問事項リストを作成する

施工会社の方が来訪された際に、ただ見て終わるのではなく、具体的な質問をすることで、適切な対応策を検討できます。以下の質問事項を参考に、リストを作成しておきましょう。

  • ヒビの原因:地震によるものか、施工不良によるものか、その他の原因の可能性はあるか。
  • ヒビの危険性:現状のヒビの危険性、放置した場合のリスク(構造上の問題、雨漏り、美観の悪化など)。
  • 補修方法:具体的な補修方法(注入工法、補強材の設置など)、費用、工期。
  • 補修後の保証:補修後の保証期間、保証内容。
  • 管理規約:マンションの管理規約における修繕に関する規定。
  • 過去の事例:同様の事例の有無、その際の対応。
  • 専門家の意見:必要に応じて、構造設計士などの専門家の意見を聴く必要性。
  • 費用負担:補修費用は誰が負担するのか(所有者、管理組合、売主など)。

3. 管理会社との連携を密にする

管理会社は、マンション全体の管理を担っています。ヒビの状況を報告し、適切な対応を求めることが重要です。管理会社を通じて、専門業者に調査を依頼することも可能です。

ヒビの補修方法と専門家への相談

ヒビの補修方法は、ヒビの大きさ、深さ、原因によって異なります。小さなヒビであれば、コーキング剤などで補修できる場合もありますが、大きなヒビや構造に影響を与える可能性のあるヒビは、専門業者に依頼する必要があります。

1. 専門業者への依頼

コンクリートのヒビ補修は、専門知識と技術が必要です。以下の専門業者に相談することをお勧めします。

* 建築士:建物の構造に詳しい建築士に相談することで、ヒビの原因や危険性を的確に判断してもらうことができます。
* コンクリート補修業者:コンクリートの補修を専門とする業者に依頼することで、適切な補修方法を選択し、安全かつ効果的に補修を行うことができます。
* 構造診断士:建物の構造に詳しい構造診断士に相談することで、ヒビの原因や危険性を的確に判断してもらうことができます。

2. 補修方法の一例

専門業者によっては、以下の補修方法を提案する可能性があります。

* エポキシ樹脂注入工法:ヒビにエポキシ樹脂を注入して、亀裂を充填し、強度を回復させる方法です。
* 炭素繊維シート補強工法:ヒビに炭素繊維シートを貼り付けて、補強する方法です。
* モルタル補修工法:ヒビをモルタルで充填して、補修する方法です。

3. 費用について

補修費用は、ヒビの大きさ、深さ、補修方法によって大きく異なります。数千円から数十万円かかる場合もあります。

まとめ:安心安全な住まいを守るために

マンションの壁のヒビは、放置すると、構造上の問題や雨漏りなどの原因となる可能性があります。早期に原因を究明し、適切な対応を行うことが重要です。施工会社への質問、管理会社との連携、専門家への相談などを積極的に行い、安心安全な住まいを守りましょう。

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